エピローグ
星野の計画は星野自身の死をもって完遂された。
星野が死んだことによりメディアは竹川達が思った以上に今回の事件を大きく取り上げた。星野の計画は成功と言えるだろう。これから先、奴のような輩が現れないことを祈るばかりだ。
竹川と根本は旧資料室、現竹川部屋にいた。
「何故、奴が死ぬとわかったんですか?」
根本がお茶を啜りながら竹川にたずねた。
「なんでだと思う?」
「質問を質問で返さないで下さい」
「いいから、一度自分で考えてみろ」
そう言うと竹川は根本の向かいの席に座り腕組をした。しょうがなく根本は話し出す。
「ショートホープの彼の指示でしょうか」
「五十点。確かに星野はそいつをかなり崇拝していたが、指示されただけで死にはしないだろう。星野の納得する理由があったんだよ」
少し考えてみるがこれといった物が思いつかず竹川を見る。
「わからねぇか?じゃあ、星野が今回の事件を起こした動機は何だった?」
「それは⋯、間引き?」
「誰を間引くのが目的だった?」
「星野の曰く、何も生み出さない無駄な存在です」
竹川は小さく頷き、人差し指を立て顔の横にかかげる。
「じゃあ、逮捕された後の星野はどうだ?」
根本の大きな目が更に大きく見開かれる。
「やつが生きていたら恐らく死刑になっていただろう。日本は死刑が執行されるまでそれなりに時間がかかる。万が一精神疾患とみなされたとしても娑婆に出るのは何年先になるか。それまでは塀の中、国民の税金で食っていくんだ。こういう存在は奴のいうところの“無駄な存在”とやらになるんじゃないのか?」
「自分自身も間引きの対象になったということですか?」
根本の眉間に深い皺が刻まれる。理解が出来ないのだろう。
「そういう事だろうな。実際どのような流れでそうなったかはわからないが、星野は『そうなるべき』『彼がそう言った』と言っていた。星野の天使様ってのは随分とシビアなやつらしい」
そう言うと竹川はまた腕を組み何かを考える素振りをした。
しばらくすると根本が残ったお茶を一気に喉へ流し込み立ち上がった。
「竹川さん、行きましょう」
竹川は何処へとは聞かずに頷き立ち上がった。
根本が扉へ向かい歩き出すとガチャっと音がして竹川部屋の扉が開いた。
「あれ?根本さん、竹川さん。どこか行くんですか?」
田中だ。その後ろには松田もいる。
「ああ、ちょっと出てくる。お前らも行くか?」
田中と松田は顔を見合わせ頷いた。
「お供します!」
田中が大きな声で答えた。今回の騒動で徹夜が続いているだろうに元気なことだ。
田中の答えを聞いた竹川は「じゃあ行くぞ」と言って扉から出て行った。しばらく歩くとまた田中が大きな声を上げた。
「ところで、どこに行くんですか?」
竹川は根元を見る。お前が答えろと言うことだろう。
「刑務所です」
根本の答えを聞いた田中と松田はまた顔を見合わせた。無理もない。彼等はまだ“彼”の存在を知らないのだ。今から塀の中へ行く理由もまったくわからないだろう。
道中で簡潔に詳細を説明するために根本は頭の中で話をまとめることにした。
やっと終わった!個人的には長かった!
お話を最後まで書くというのが初めてでしたので何となく達成感でいっぱいです。
かなりグダグダで見せ場もなく終わりましたが最初はこんなものかなと勝手に納得してます。
このシリーズは読んでいただけば分かる通りまだ続きます。だいぶ後味の悪い感じですからね。イライラする終わり方ですみません。
でもしばらく続きは書きません。もう少しスキルアップしてから書きたいなと思ってます。
もう刑事モノは疲れました。難しい。用語とか関係性とか。難しい。
次は普通の恋愛小説とか書く予定です。
刑事モノは疲れる。
ただ書きたい刑事モノ、事件モノの話もあるのでその内、何年後かわからないけどその内書きます。
何はともあれここまで読んでいただいている方がいらっしゃるのであれば大変嬉しいです。
長々と失礼しました。
お読みくださった方、
ありがとうございました。




