エピローグ
あれから2日が経った。ヘブラスカの要望でクロウとリィエンのはヴィーノの街のフラワーショップの地下、リィエンの実験室にてお茶会をしていた。
ヘブラスカが深々と一礼をして話す。
「改めて、リィエンさんもクロウさんもありがとうございました。兄の近くに魔王主義者がいると思うと心配で溜まらなかったので、今回の件で本当に安心しました」
「いやいやー、私としてもヘブラスカ嬢の無念を晴らしたかったから良かったよ」
久しぶりに厚くなった財布をテーブルの下で撫でながら、リィエンが笑顔で答える。……勿論ヘブラスカの無念を晴らしたかったというのも事実ではある。
クロウも紅茶に口を付けながら、なんだかんだ無事に終わってよかったと内心ほっこりしていた。
ソファーに座るヘブラスカがクロウの方に身体をよせる。
「クロウさんもありがとうございました。レオさんに反論してくれたところ、かっこよかったですよ」
「そ、そうですかね、あはは……」
クロウは手のやり場に困って自身の手帳を探した。そんなこともお構いなしにクロウの手に手を重ねる。
「ねえねえ、クロウさんって彼女とかいらっしゃるんですか?」
「いないですけど……」
「んふふっ、そうなんですね……んふふふ」
「師匠、助けてくださいぃ……」
そんなやり取りをみて、にへらと笑ってリィエンは紅茶を飲み干した。
<おわり>




