表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

三体  劉慈欣 著     amazonPrime      Netflix

大分空いてしまいました。

この年末年始に楽しめるオススメをあげときます。


今は家に居ながら、たくさんの作品が鑑賞出来ますからいい時代だぁ。昔はドラマとか観ない人でしたが、サブスクで、海外ドラマを観るようになりました。国内ドラマは恋愛要素が濃厚だから苦手なんだよね。

 で、『三体』のドラマにハマりました。しかも、amazonPrime版とNetflix版の両方を観てしまった。せっかくだから、ここに記録しときます。


 2020年頃から話題になった中国出身の作家、劉慈欣のSF小説が原作です。とても長く難解な小説なので、早々に読むのを断念してしまった。とにかく、最新の理系の知識が分からないとさっぱり分からん。

 まずは大筋を紹介します。


 物語の始まりは、文化大革命。

 天体物理学専攻の女子大生 葉文潔は、清華大学の物理学教授である父 葉哲泰が紅衛兵からの批判を受けて処刑されるのを目の前で見届けることとなる。さらに文潔は『教育』として山岳地帯でとある任務をすることに。そこには巨大アンテナがあり、空の一点へ電波を飛ばす謎の実験をしていた。その実験とは地球外生命へのコンタクト。そして彼女は密かに、任務を成功させてしまう。そう、密かに。

 そこから数十年。葉文潔の娘も物理学者として頭角を現すも、突然に自殺をする。そして世界中の著名な学者達が次々と自殺をしていく謎の現象が起きていく。

 次は誰なのか。そもそも自殺なのか、巧妙に仕組まれた世界的な連続殺人事件なのか。この現象をを食い止めるために、ナノマテリアルの研究者の主人公は、学者の立場から事件への協力を要請されて……。


 amazon版とNetflix版、ここまでは共通のあらすじです。amazon版とNetflix版は、主人公も、舞台も中国とイギリスとで、それぞれ微妙に違う。作中の出来事も大筋を変えてはないが少し違う。上手く構成したなと思う。


 まずはamazon版から話すよ。

 amazon版主人公の汪淼の俳優さん、阿部寛に似てる!! なんか、うっすい阿部寛なの! すみません、第一声がこんなんで、すいません! でも、薄い阿部寛なの。観れば解る。貴方も解ってくれるはず。この時点で最後まで観ようと誓ったの(笑)。

 そして連続自殺事件解決と護衛の為にバディを組む対テロ専門家の警察官、史強。この俳優もナインティー・ナインの岡村を少し逞しくした感じなのよ(笑)。これでイメージの絵はできると思う!

 ともかく、互いの立場も得意分野も違う2人が正体すら分からない怪現象に立ち向かい合う。刑事ドラマのようにバディを組み物語を進行させていく。このあたり、ホントに良く出来てると思う。


 このバディが年齢も、職歴も、学歴も、社会的地位もぜんぜん違う2人というのも良い。今の中国社会が垣間見える。

 汪淼は国家的戦略にも関係する最先端化学者なので、知識層として社会的地位も収入も高い。The・インテリ。とりあえず入店する飲食店は高級イタリアンだし、美人の奥さんは医師としてバリバリ働いてて、絵に描いたような幼い一人娘がいるし。趣味はクラッシックカメラでの写真撮影と現像。お金かかりそうです。

 対する史強は叩き上げの警察官。一通りの学歴で国家公務員ではあるけれど(多分軍人の過去もある感じ)、The・庶民。とりあえず入店する店は場末の呑み屋。紹興酒とモツ煮が好物で、そこそこ大きな息子がいる。家ではグータラ親父という雰囲気が出てる。

 汪淼は最初こそ史強を警戒して非協力的だけど、だんだんと心を開いて協力していく過程は丁寧に描かれている。インテリが庶民と共闘する姿は、共感呼ぶのかなぁ。

 物語としては色々ありますが、全体的に言えるのは人間の情を強く出して物語を描いている。葉文潔の過去編も含め、人間ドラマとしては丁寧に演出されていく。科学的な話はかなり分かりやすく噛み砕いているし(ここは史強の一般人感覚が視聴者にありがたい)。SF大作のドラマでありながら、人情を描いている。そしてお金かかってるよー! 出てくる車は外車でカーチェイス。ドローン撮影多め! CGパートは惜しみなくお金かけて制作してる! 中国のエンタメにかける力の入れ具合が解る作品。


 さて。今度はNetflix版。

 こちらの中心的主人公ナノマテリアル研究者は女性です。ラテン系美人のお姉さん。舞台はイギリス。さらに主人公クラスは彼女を入れて5人。オクスフォード大の同級生仲間であり、作品マニア達は彼らをオクスフォード5(ファイブ)と呼ぶ…ヒーローものみたいだな。


 このオクスフォード5を紹介する。

 スポンサーも付いてて、バリバリ働いてるナノマテリアル研究者のオギー。

 学者としてはダメだったが実業家として成功して仲間内では資産のある、本当にいいヤツのジャック。

 仲間内では一番頭良いヤツなのに頑張らない研究者、ソール。

 中国出身の東洋美女で結構社会的レベル高い物理学者のジン。

 そのジンに恋してるが「関係が変わるのは嫌だ」(ジンには既に婚約者がいるしなぁ)と物静かな大学講師?のウィル。

 この5人が物語を展開させていく。


 この人種も出身も多彩な5人主人公体制というのが展開をスピーディーかつ分かりやすくしている。この構成を考えた人、大胆だわ。amazon版より話も進むし、悪く言えば情を描くことで起きやすい中弛みが全くない。(趣きが少なくなる、という意見もあると思いますが。こちらの方が商業的には良いよなぁ)

 あと、どこに話の展開の重点を置くかが考えられてる。話はグイグイ進んで、ハラハラの連続。そして恋愛要素も上手く展開していく。

 そう。ウィルが婚約者のいるジンに恋してるが、その一途さといったら! 初恋なのか?! ピュア過ぎて見てるコッチがドキドキする。君等、いい年の大人やろ。こう、ないんかい!と思うほどに、ウィルは純粋な恋をしていく。初恋なのかな。いや、何か日本のアニメみたいだぞ。観たことある…『君の名は』か? と思って作者の紹介をネットで観てたら劉慈欣さん、日本の新海誠監督のファンだそうです。そりゃ、ピュアなはずだわ!! それを知っちゃうと、もう、作品のBGMは『山崎まさよし』よ! 『米津玄師』の『1991』しかないよ! もう、実写版新海誠作品よ! 作品の宇宙観というか、スケールのデカさ、広がり具合の凄さが確かに新海誠監督っぽい! これで作品の感じ、伝わりますかね……。でも、ホントに純粋な愛の感情がこの話を救っている。

 で、ウィル役の俳優さんが良い!! この恋を押し隠そうとしても溢れ出る感情を繊細な演技で魅せていく。僅かな視線の動きや、頬の流れ、台詞の間、全てを使って繊細ながらも明確に恋心を表していく。凄い! イギリスの俳優さんらしいのですが、この人がウィル役を見事に演じてくれたので、物語が大きく咲き誇った。


 この物語は、本当に残虐だ。人間って、こんなにも残酷にもなる。暴力的な生き物である。そんな証明をする場面が次々と出てくる。その中に、ウィルがジンに捧げる『愛』が、眩く煌めく。その輝きが

救いとなり、人間の『勇気』と『可能性』を照らし出す。そう思える作品です。

 

 ちなみに、2ndシーズン決定してます。今現在(25年12月時点)の発表では26年3月にスタート予定だそうで、撮影は既にロンドンのスタジオで順調に進んでる(進んだ?)そうなので、こうご期待! こっから年末年始の休みで追いかけれるよー! 見るべし!見るべし!

 原作を読んだ人からは「まだ描かれてないエピソードも良いから読め!」と書かれてます。ドラマと小説のどちらを楽しむか。どっちも楽しむか。

 選択の余地のある作品です。良き良き。

まだまだ世の中には面白い作品がたくさんですねぇ。

趣味爆発ですが、また時間を見つけて紹介しますね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ