二千二十五話 エヴァの金属シェルと融合魔人兵の資料と移動
轟音と共に、地下空間が閃光に包まれた。
レベッカの放った蒼き炎の渦が、培養槽の硝子を瞬く間に溶解させ、内部の歪な肉塊を灰燼へと変えていく。そこに魔槍杖バルドークから<バーヴァイの螺旋暗赤刃>を放つ。
クナやエヴァにヴィーネたちも魔法を使う。
破壊の嵐が巻き起こった。
ベネットは〝ラヴァレの魔義眼〟を使用し、血弾を飛ばし、天井の支柱を的確に粉砕している。
「ん、崩れても大丈夫――」
エヴァの意思に応え、白皇鋼と緑皇鋼が生き物のように伸びて頭上に広がっていく。幾重にも重なり合い、美しいシェルの曲線を描く屋根が瞬時に構築された。それは太古から続く海の記憶を具現化したかのような神秘的な貝殻の巨大な防壁。
「大丈夫と思うが俺たちも脱出だ」
「「はい!」」
皆と共に、エヴァが創り出した金属の屋根の下を駆け抜けていく。
頭上では、凄まじい重量の岩盤が激突し、轟音を響かせているが、重低音が何重と響く程度――。
幾重にも重なり合ったシェルの曲線は、その衝撃をまともに受け止めるのではなく、滑らかに左右へと受け流しているようだな。
内にいる俺たちには、振動すら心地よい揺れに感じるほどだった。
相棒は、
「ンン、にゃお~」
と鳴き、時折、見上げていた。
振動と重低音は氣になるか。
その黒虎は音が響くと、触手を幾つか伸ばして反応し、時折、背と尻尾の毛を逆立てていた。
そんな黒虎の尻尾の動きからして、いたずらしたくなったが、しないで、外の夜氣のへと躍り出た。
ヘルメは球根のような指先から出ている<珠瑠の紐>で芋虫のように縛られていたベルマンたちを宙に浮かせながら、滑るように脱出してくる。
「皆様、お怪我はありませんか〜?」
「あぁ、問題ない。エヴァのおかげだ」
着地して振り返った瞬間――。
腹に響く重低音と共に施設があった場所が完全に陥没した。もうもうと土煙が舞い上がる中、エヴァの金属屋根だけが、崩落した土砂の山から一部突き出るようにして残っているのが見えたが、それも役割を終えたとばかりに形を変えていく。
エヴァは静かに手をかざし、展開していた金属を流体のように回収していく。燐光を放つ粒子のように、金属たちは腰ベルトに付いている小型のアイテムボックスの中に戻っていった。
「……ん。綺麗に壊せた」
「ナイスな防御だった。ありがとな」
「……ん、うん……嬉しい」
エヴァが口元を緩ませて微笑む。
その横で、ベネットが魔義眼の輝きを収めながら、冷ややかな視線を捕虜たちに向けた。
「このゴミたち、ムカつくが、やはり、村へ?」
「殺すなら、我が――」
ルリゼゼの言葉に手を挙げ、「村に返す」と言うと、ルリゼゼは、両下腕の手を曲剣の柄から手を離す。
クナは、
「ベルマン、死にたくなかったら、上司の資料にも書かれていますが、王都リョムラードの東、城塞都市タガマハルなどの情報と、傷場を巡る乱戦地、メガバラド広陵・戦場についても解説し、付け加える情報があれば、指摘してくださいますね?」
ベルマンは、震えながら、
「は、はいぃ」
と、クナが持つ資料に、何かを書いていく。
そこで、恐怖で泡を吹いているベルマンたちを見下ろし、頷きながら魔槍杖バルドークを収納した。
「約束通り、村人たちに引き渡す。彼らの処遇は彼らが決めるべきだ」
「了解です」
そう告げて、村の方角へと歩き出した。
破壊の轟音を聞きつけたのだろう。
村の方から、松明の明かりがいくつか揺れながら近づいてくるのが見えた。
俺たちの背後では、施設の天井が崩落し、大量の土砂と石材が研究資料ごとなにもかもを押し潰していく。
「行こうか」
「「はい」」
ヘルメは<珠瑠の紐>で縛り上げたベルマンたちを荷物のように軽々と引きずりながら、ついてくる。
村人たちは武器を手に不安と警戒の色を濃く滲ませていたが、瓦礫の山となった元・研究施設と、そこに佇む俺たちの姿を見て足を止めた。
先頭に立っていたのは、村の自警団長を務める男と、白髪の村長だ。
「こ、これは一体……あの建物が、消えている……?」
「あんたたちは……!」
驚愕に目を見開く彼らの前へと歩み出た。
黒虎だった相棒が「ンン」と喉声を響かせつつ黒猫に戻り、肩に乗ってくると、わずかな吐息を吐き、頬に頭を擦り付けてきた。少しゾクッとするのは癖になる。
小鼻は湿り、少しざらついていた。
そんな小鼻と髭の感触を頬と顎に何度も得ていく。
戦いの余韻を優しく拭い去ってくれているようにも感じた。 相棒に頭部を傾け応えると、「ンン」と喉声を鳴らした相棒、そのの耳がパタパタと動き、頭部を左右に振るいながら肩に戻っていた。
そこで、
「……約束通り、元凶は連れてきた」
短く告げると、ヘルメが心得たように<珠瑠の紐>を解き、捕縛していたベルマンたちを地面へと転がした。ドサッ、ドサッ。無様な音を立てて泥に塗れるかつての支配者たち。
「ひぃっ、あ、あぁ……」
「許して、許してくれぇ……」
意識を取り戻したベルマンが、土下座をするように地面に額を擦り付ける。その姿にかつての傲慢さは微塵もない。村人たちがざわめき、松明の明かりが彼らの顔を赤々と照らし出した。そこにあるのは、長年虐げられてきた者たちの怒りと、信じられないものを見るような困惑。
「ベルマン……! それに、あいつらは……」
「まさか、本当に……」
村長が震える手で杖を握り直す。
村長を見据え、
「地下の研究施設は完全に破壊した。もう二度と、気味の悪い実験体が生み出されることはない。こいつらの処遇は、あんたたちに任せる」
「……おお、おおぉ……またもや! そして、お礼を言えばよいか……」
崩れ落ちそうになる村長を、自警団長が慌てて支える。周囲の村人たちからも、嗚咽交じりの感謝の声が漏れ始め、やがてそれは抑圧から解放された者たちの熱狂的な歓声へと変わっていった。だが、片手を上げてそれを制す。
「ありがとうございます」
「救世主様だ」
といった声が漏れ始め、やがてそれは大きな歓声へと変わっていった。
だが片手を上げてそれを制す。
「礼には及ばない。俺たちはただ、気に入らないものを壊しただけだ……行くぞ」
背を向け皆に、合図を送る。
ヴィーネが優雅に一礼し、レベッカとクナも軽く会釈をして続く。エヴァと師匠たちも続く。
背後では、村人たちがベルマンたちを取り囲み始めていた。そのあとの光景は、俺たちが見る必要のないものだ。彼らが自らの手で過去を清算し、未来を掴み取るための儀式なのだから。
夜風が木々を揺らす音に、遠くから聞こえるベルマンの悲鳴が混じり、やがて静寂へと溶けていった。
森の奥深くへと進むにつれ、背後の喧騒は完全に聞こえなくなった。
木々の隙間から差し込む月光が、足元の苔生した道を青白く照らし出している。
肩にいる相棒は先程までの殺伐とした空氣を嫌ったのか、耳朶に向け肉球パンチを当ててきた。
耳元でしきりに鼻を鳴らし、尻尾で首筋をペチペチと叩いてくる。
「分かってるよ。氣分のいいもんじゃないな」
「ンンン」
相棒の喉元を指で撫でてやりながら、歩調を緩めた。 すると、隣を歩いていたクナが、歩調を合わせて近づいてくる。その瞳は、俺を見ている時だけ、蕩けるような甘い色を湛えていた。
「シュウヤ様、こちらをご覧くださいませ」
クナが恭しくお辞儀をして、名匠マハ・ティカルの魔机。を目の前に召喚したように出現させる。
机の上には、焼け焦げた跡のある数冊の『帳簿の束』と、布に包まれた『青白い肉片のような素材』が浮いていた。机から放射されている魔線とそれらは繋がっている。
「これは……」
「はい。あの施設を灰にする直前、わたくしが少し拝借した『資料』と『素材』でございます」
クナは美しい顔に氷のような冷笑を浮かべて説明を続ける。
「この資料には、あのベルマンとかいう下等な豚が吐いた戯言の裏付け……ハインツ将軍への報告書の下書き、『金鷲商会』の取り引き項目、南方のハイペリオン王国のヒメネス侯爵との交渉メモ、融合魔人兵の配合比率の書類、商売仇でもあるのか、第二王女ベベアルロンテのことを氣に喰わないようなことも記されていた。更に――」
クナの指が、羊皮紙の一節をなぞり、
「ここに【テーバロンテの償い】のゼグロンテ、ライラ、グロル武官長、ザギなど、最高幹部とのやり取りが記された紙もありました」
「魔界王子テーバロンテの息子たちか、潰せて良かったな」
「はい、ソムライク港のエイハブ村で倒した」
ヴィーネの言葉に頷く。
クナも頷き、資料の一部に指を当て、
「このように、素材の資料も……」
そこには『百足魔族デアンホザー』、『百足高魔族ハイデアンホザー』、そして『人族』や『グリフォンの亜種』といった文字が並んでいた。
「貴重なハイデアンホザーや百足魔族を利用し、更にゲムラヒッチャーなどの魔物を掛け合わせる……シュウヤ様の御前にあることすら汚らわしい、悍ましい実験記録ですの」
「なるほど、ベルマンが言っていた『融合魔人兵』の資料集か、魔界王子テーバロンテの枢密顧問官と同じことをしているんだな」
「そうですわね、【テーバロンテの償い】との繋がりも確実です。更に、ハインツ将軍、ベルマンを補佐していただろうギルメトイスという名の、百足高魔族ハイデアンホザーがいたようですね、多分ですが、枢密顧問官でしょう。しかし、過去に、何者かの手によって殺されている。また、その配下にいたであろう、名の知らぬ百足高魔族ハイデアンホザーの将校と、魔族傭兵は、謎の爆発死を遂げていると、の資料もありました」
「ん、テーバロンテが倒れて、バビロアの蠱物が破裂した?」
「そうだろうな、枢密顧問官の暗殺は、フロルセイルのどこかの国の仕業だろう」
「あ、タータイム王国にいたゴースト?」
「あぁ、そうかも知れないな」
しかし、この資料は、ハインツの企みを知る上で重要な証拠になるな。
そこで頷き、もう一つの包みを見た。
そこにあるのは、緑色の粘液が僅かに付着した、鋭利な刃の欠片だ。
クナは、
「こちらは、あの培養槽に浮いていた実験体から切り取ったものですわ」
「……例のカマキリのような刃か」
と、尋ねると、クナは頬を染めて嬉しそうに頷く。
「はい、左様でございます。キサラとレベッカが仰っていた『ゲムラヒッチャー』の特徴を持つ部位……半透明化した鎌の一部ですの。解析すれば、奴らがどのような術式で異種族間の融合を強制していたのか、より詳しく暴けると思いまして」
クナは、汚物を見るような極寒の瞳で森の彼方を一瞥した後、こちらに向き直る。刹那、瞳に宿る氷は溶け、愛欲と崇拝が混ざり合った熱い色だけが残った。
上目遣いに、濡れたような瞳で見つめてくる。
「シュウヤ様のお手を煩わせるようなゴミ屑どもの技術ですが、敵の手の内を知る一助になればと思い、確保いたしました……お役に立ちましたでしょうか?」
脳髄を直接撫でるような、蕩ける甘い声。
期待に満ちた視線だ。
苦笑しつつ彼女の頭に手を置いた。
「助かる。あの時は怒りでな。よく確保してくれた。大手柄だ、クナ」
「あぁぁ……シュウヤさまぁん♪ 勿体なきお言葉、わたくし、感動で体が震えて止まりませんわ……」
クナは身悶えるようにして喜びを露わにした。
その様子に微笑みつつ、資料と素材をアイテムボックスへと収納した。
「では、皆、血文字で、ここにいないメンバーたちと連絡をしようか」
「了解~」
「はい」
「はい、もう行ってますが――」
と、キサラの右前には血文字が浮いていた。
<血魔力>を全身から噴出させながら、肩の竜頭装甲の〝光紋の腕輪〟を意識し、まずはサイデイルのキッシュに、
『キッシュ、聞いていると思うが続報だ。竜の巣に向かう最中だが、今、俺たちはタータイム王国の西、リョムラゴン王国に潜入している最中、そこでも【テーバロンテの償い】と通じた深い闇があった』
と送ると、キッシュが、
『キサラとキュベラスたちからも聞いている。ハインツとかいう将軍、その貴族が、リョムラゴン王国の悪か』
キッシュの言葉に、
『今のところは、そうかも? と言える範囲だな。ま、キメラなどを作る連中だから悪と言えるかもだが、で、そのハインツという将軍が管轄していた闇の研究施設を一つ潰した。そこで『テーバロンテの償い』に関する資料を見つけてな。百足高魔族の暗殺や、謎の爆発死についての記述があったんだ』
そう報告すると、間が空く。
薄緑色の綺麗な髪と瞳を想起した。
きっと、書類に何か書いているんだろうな。
キッシュもサイデイルを治めることで忙しい。
傍にはシュヘリアやデルハウトがいるんだろうか。
すると、そのキッシュが、
『……どの国も、金絡みの不正は起きるのだな』
『そうだな』
そこでキッシュとの血文字を終わらせ、ヴィーネたちと血文字を送り合っているルシェルにも、
『ルシェル、砂城タータイムからも見えていると思うが、周囲はどうなっている?』
そう送ると、返事の血文字が浮かび、
『はい、揺れと魔力波は感知しています。周囲には、兵士たちもいますが、組織だった動きは取れていない。しかし、リョムラゴン王国側の各都市、スキャンできる範囲ですが、明らかな集団、当たり前ですが、軍隊の動きはありますので、引き続き警戒レベルを上げて対応します』
ルシェルからの返信は迅速かつ的確。
今は、砂城の主のような立ち位置となっている。
『あぁ、頼む』
短く返し、血文字を霧散させる。続いて、ペレランドラに――。
『ペレランドラ、俺たちのことは聞いていると思うが、一応な』
すると、すぐに、
『はい、タータイム王国からリョムラゴン王国ですね。その前の迷宮都市イゾルガンデでの経緯なども、皆さんと血文字で情報共有していますから、ご安心を。また索敵用の魔法などが展開されている箇所が数カ所ありますが、砂城タータイムなら影響は受けないで大丈夫です』
と、血文字が浮かぶ。
『了解した』
通信を終え、血文字を霧散させる。
と、相棒が空中に残った魔力の残滓を目で追い、猫パンチを繰り出していた。
皆も、カリィやレンショウにカットマギーたちと血文字を行っていたが、止めてそれぞれの武器や装備の確認を終える。
師匠たちはバフハールとシャイナスと会話をしていた。
クナが、
「皆さん、準備はよろしくて? 竜の巣に向かう前に、リョムラゴン王国の掃除もできるだけしましょうか」
頷いた。
ユイは、
「放置をすれば、地理的に、タータイム王国、ハイペリオン王国、サキュルーン王国と戦いに発展するかもだからね」
「タータイム王国が緩衝となるが、フロルセイル地方の右上はラドフォード帝国もある」
「ん、様々な組織が絡む陰謀があるとは思うけど、戦乱にはならないようにしたい」
「うん、ま、シュウヤとわたしたち次第。それと、一応、砂城タータイムを持つ、わたしたちはタータイム王国側ってことになるのかな」
レベッカの言葉に、
「そうだな。レッドフォーラムの砂地から近いが、離れている砂城タータイムではあるが、俺たちはどこの国にも属さない光魔ルシヴァルとして無法な悪意には鉄槌を下す。それだけだ」
レベッカとキサラが『ふふ』と笑い、ヴィーネが恭しく頷く。
ユイとクナも頼もしげな視線を向けてきた。
「ん、シンプルでいい」
「はい、シュウヤ様が往く道こそが、私たちの覇道ですわ」
皆の士氣は十分だ。
そこで、前方に見て、
「では、ハインツ将軍がいる場所へ向かうか。クナ、資料を、相棒頼む」
「ンンン――」
「了解!」
「はい!」
黒虎ロロディーヌは大きくなりながら、体から無数の触手を出して、皆の体に絡め、頭部に乗せていく。
伸びてくる触手をひらりと躱し、太い前足の横に足を乗せて、黒く艶やかな毛並みを風のように駆け上がり、身を捻り、跳躍――。
巨大な相棒の鼻先に片足を乗せ、足場にし、ホップステップ、ハイジャンプと言うように跳躍――。
定位置の頭部の耳元へと軽やかに着地した。
振り返りつつ、差し出された触手手綱をパシッと掴む。皆は相棒の触手に捕まった状態でいた。
バフハールやシャイナスといった師匠たちも相棒の触手に絡まっていたが、解放される。
相棒の背に乗り、風を切って進むこと数刻――。
タータイム王国側の乾いた熱風は鳴りを潜め、肌に纏わりつくような湿り氣を含んだ夜風が吹き始めていた。眼下に広がる景色も、砂と岩の荒野から、起伏の激しい丘陵地帯へと変わっている。
「……ここが、ベルマンが書き記していた『メガバラド広陵』の端か」
暗視ごしに、闇に沈む荒涼とした大地を見渡した。 かつて傷場を巡って多くの血が流れたという古戦場。
あちこちに巨大なクレーターや、へし折れた攻城兵器の残骸のような影が見え隠れする。正規の街道は遥か南、城塞都市タガマハルへと続くルートだが、俺たちはあえて道なき道、この死地を選んで突き進んでいた。
相棒だからこその観光と機動力は最高だな。
「魔物の氣配が濃いですね。正規軍も寄り付かない場所……ハインツが拠点を構えるにはお誂え向きです」
ヴィーネの言葉に同意する。
タガマハルの監視を避けつつ、闇ギルドや私兵団を動かすなら、この広陵の影ほどうってつけの場所はない。
やがて、広陵の深い谷間――自然の地形と古い遺跡を利用したような、不自然なほどに魔力が澱んだ区画が見えてきた。高い城壁に囲まれた、要塞のような堅牢さを誇る屋敷だ。城壁の上には松明が焚かれ、武装した兵士たちが巡回しているのが見える。
すると、ヴィーネが銀色の瞳を鋭く細め、鼻元を僅かに歪めた。
「……この地は、ひどく臭いますね。腐った泥と、歪められた魔力の悪臭です、主様」
嫌悪感を隠そうともせず吐き捨てる。
「あぁ、先程の地下施設と同じ、否、それ以上に濃密な腐臭だ。間違いない、ここがハインツがいる場所だろう」
掌握察の範囲だとモンスターが大半だが、それらしい人族の集団も察知できた。
屋敷の地下深くから、複数の歪な生体反応と、膨大な魔力の脈動を感じ取る。
ベルマンの資料にあった『融合魔人兵』の完成体か、あるいはそれ以上のナニカか。
続きは明日、HJノベルス様から書籍「槍使いと、黒猫。1巻-20巻」発売中。
コミック版1巻-3巻発売中。




