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その3:見る前に跳べ?いえいえ、購入前によく調べましょう。

またもや短めです。

その3〜バンパイヤの少女と


バンパイヤの少女はクレアというらしい。変な名前だ。クレヨンでいいんよん、と小橋は思う。


それにしてもここは、迷宮の中らしい。そして、迷宮はあまりに広く、ここ200年の間、誰も踏破はおろか、最下層にさえ、いったことがないそうな。


クレアのパラメターをアクシデントとはいえ、恋人にまであげてしまった。そして、クレアは、絶賛ペタペタ小橋をさわりんぐタイム中だ。やめてほしいと小橋は思う。こんな美人に好かれても、小橋のズレた美的感覚では、クレアは美人に思えないので気持ち悪いだけだ。ちなみに、あの巴の妹も本当は、絶世の美少女だったのは、ここだけの話。


サブイボが出ているのを必死に我慢し、クレアをなんとか遠ざけながら、小橋は聞く。


「じゃ、この迷宮は、ユリアン大陸にある地下にあるわけだね、そうすると、ちょっと触らないでよ、そうすると、入り口もあるんだよね。」

「ここに入り口も出口も存在せん。ここには、神に飛ばされてきた希人と、この迷宮に存在する魔素から生まれたモンスター達しかおらん。」

「まれびと?この僕が?」

「何をいっておるのじゃ、そなたからも、強く感じるぞ、神のギフトを。まあ、それが何かは分からぬがな。」


 あ、しまった。このパラメター操作が多分そのギフトだよ、やっちゃったよ、と小橋は頭を抱えた。とにかく、この迷宮から出なくては。


「この迷宮を出る方法はあるの?」

「そんなものはないのじゃ。というか出る必要もなかろうて。妾と、ここで永遠の時を二人ですごそうぞよ」


クレアさん近い近い、鼻息も荒いし、触らないで、と小橋は思った。


「じゃ、そのまれびとが暮らす集落なんかはないの」

「うーん、そうじゃ、この近くにあったぞ。確か、希人の子孫達が作った迷宮都市がこの近くにあるはずじゃて」

「悪いけど、そこに案内してくれないかな、クレアさん、いや、クレア様」


と小橋は、頼み込む。ここから抜け出すためなら、靴だって舐める勢いだ。


「わ、わかったぞ。仕方がない、案内してやろう。そうなると、妾も外見も変えなくては……」


ぶつぶつとうるさいクレアさん。


と、すっと顔を撫でると、目は青に、そして銀髪は金髪へと変貌した。

 

「どうじゃ、美人すぎて驚いたか。汝の妻に相応しかろう」

 

いえいえ、どうみてもモンスターです。ありがとうございました、と小橋。実は、美人にさらに磨きがかかったが、ブス専の小橋には、さらにモンスターに磨きがかかったとしか思えない。


というより、モンスターがどう変貌しようと知るか、というのが正直な思いであった。というか妻って…..。ああ、巴が懐かしい、と実は大層顔が不自由な巴のことを思う小橋であった。


なかなか進みませぬ。

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