その2:ちょっと待て。車は急に止まれない
ちょっと短めです。
迷宮を抜けるまで
その2〜迷宮で
気がつくとあたりは闇。あちゃ〜やっちまった〜。やっぱり寝込んだか〜。そう思ったのも束の間、何か様子がおかしい。気がつくと、倒れていたのは地面の上、そして、あたりはうす暗い闇。饐えた臭いが鼻をつく。おかしい。
立ち上がろうとしたが、足がしびれて立てなかった。
「仕方ない」
と、ひとりごち、小橋は、座り込んだ。
それにしても、ここは、どこなんだろう、そう思っていたら、後ろから声がした。
「ふーん、やっと目覚めたんだぁ」
振り返った。すると、色が白く銀色の髪をした少女がこちらを睨んでいた。
『うわ、気持ち悪い』
と小橋は思った。この少女、実は、信じられないほど美形なのだが、小橋には、あまり美人に見えないのだ。
というのも、実は、小橋には、パラメターをいじる能力が付与された代償として、呪いがかけられていた。その呪いは、小橋の美的感覚が人と少しずれてしまうという点だ。実は小橋はブス専と同じような価値観を持っていた。巴も、ブスとは言い難いがそれほど見目麗しいわけではなく、実は、部長の告白も罰ゲームだったのは、神様のいたずら。
「一応、手をつけずにおいたが、起きてみれば、なんとも美形な少年。下賜せんとも思ったが、我の永遠の奴隷にでもしてやろうか」
「えーと、すみません。美形というのは、誰のことでしょうか。目が悪いんだったら、医者に行った方がいいと思うよ。それに奴隷って、ぷぷぷ」
と小橋。
残念なことに実際に小橋はしんじられないほどの美形であった。しかし、パラメターの代償の呪いで、自分が美形だとは全く思えていない。
「悪いんだけど、ここどこだか教えてくれない、それとも君がここに運んでくれたの?」
「何をいっているかわからんが、妾がここに運んだわけではない。そなた、ここに倒れておったぞ。」さあ、妾との血の契約を。」
と、少女の目が赤く光り、犬歯がのびた。やばい、これって、テレビで見たことがあるよ、と小橋は思った。なんだか分からないけど、これはヤバイ。小橋の勘がそう叫んだ。これはパラメターを全力でいじらせてもらいます。
小橋はパラメター操作に全力を注ぎ込んだ。ところが、運の悪いことに、これまでだったら全力を入れても友人のちょっと上までにしかいかなかったのが、どうも、力が強くなったのか、恋人まで上がってしまった音がした。
『し、しまった。こんなモンスターと…..』
どうみてもパンパイヤなのでモンスターなのだが、小橋にはこの絶世の美女が、モンスターに鹿見えていないのだ。モンスターハウスにようこそ……。
全然すすみません。どうしましょ。




