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転生先の天才王子様はジャンクフードがお好き ~料理人で無双モード入ります。  作者: ジュノー
人外編

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人外との交流2 ドラゴン

【人外との交流2 ドラゴン】


『よく来たの』


 一体、どこから声がするのか。


『ここ50年ほど寝ておったわ。じゃが、懐かしい波動を感じての。目を覚ましてみれば、そちじゃった』


 どの位大きいのだろう。

 とぐろをまいているのではっきりわからないが、

 イエロースネークなど子蛇に見える。

 長さは100mある、と言われても信じられる巨大さだ。


 僕も含め、4人ともその威容に言葉が出てこない。


『おお。つつがないようだな』


『うむ。英気を養っておったからの。そちも達者なようで何よりじゃ』


『この者たちの作る料理がまだ素晴らしくてな。健康にますます磨きがかかったわい』


『ほう。人間の作るものなのにか』


『食べてみればわかるぞ』


『ふむふむ。しばし待て。この姿では大きすぎる』


 ドラゴンは何やらブツブツ言ったかと思うと、

 白い煙が立ち上り、ドラゴンはサイズを縮めていった。

 そして、なんとドラゴンは人間の女の子に変身したのだ!


『久しぶりで人間への変身の仕方を忘れてしもうた』


 確かにドラゴンの尻尾が残っている。


『このサイズならば、過不足なく食べられるじゃろ』


 うーむ。

 しかし、実に可愛らしい女の子だ。

 人間の年齢で言うと10歳ぐらいか。

 前世日本ならば、心配で外に出せないだろう。

 おかしな男が寄ってきそうで。

 まあ、ドラゴンの尻尾があるから誰も寄ってこれないか。


『ああ、紹介を忘れておったな。この者たちは我の面倒をみさせておるジュノー・エレーヌ・ロベルト・カトリーヌだ』


 なんだか、僕たちは使用人になってやしないか?

 4人共王国の正式な挨拶をする。


『はじめまして。ドラゴン様』


『うむ。苦しゅうないぞ。楽にせよ』


 格好はちっちゃくても、威厳にあふれている。


『こちらが、贈り物でございます』


 僕は、とっておきのケーキセット、

 ザッハトルテ、チーズケーキ、フルーツトルテ、

 ラズベリーショートケーキなどの入った箱を手渡した。


『おお、なんと綺麗な箱じゃ。これを開ければいいのじゃな?』


『はい』


『じゃがの、そちが明けてくれぬか。妾は力が強すぎての、細かいことができんのじゃ』


『わかりました。では』


『ほう、なんと美しい。まるで宝石のようじゃ』


 僕は一つを皿にのせてドラゴン娘に手渡した。

 ドラゴン娘はガバっと大口を開けたかと思うと、

 一口でケーキを飲み込んでしまった。


『なんと!アンガス、お前の言うとおりじゃ!これほどの美味なるものを妾は食したことがない』


『な、言ったろ。美味いって』


 僕は次々と皿にケーキをのせてドラゴン娘に渡していった。


『おー、美味じゃ、たまらんの、あれ、もうないのか?』


 僕はマジックバッグからホール単位でケーキを出していった。


 ◇


『妾は大変満足じゃ。数十年ぶりに目を覚ましてみれば、このような嬉しいことが待っておったとは』


『気に入っていただけましたか』


『うむ。衝撃的じゃった。そなたには褒美として名付けを許そう』


 名付けが褒美?

 まあ、ドラゴン娘じゃ言いづらいもんな


『エカチェリーナではいかがでございますか』


『人間の古代の女帝の名前じゃの。いい名ではないか。では、妾はこれからはエカチェリーナと名乗ろう』


『古代の女帝の名前でしたか』


『そちは知らなかったのか?まあ、数千年も前の話じゃ』


『はあ』


『ただの、エカチェリーナでは若干、長いの。どうじゃ。愛称はリーナということで』


 ドラゴンは気さくだった。


『はあ』


『そうか、そちらも気に入ったか。ではリーナと呼べ』


 マイペースなのはアンガスとかの人外系に共通しているのか。


『ケーキもなかなかのものじゃった。うむ。くるしゅうない。これからも定期的に持って参れ。いや、食べたくなったら、そちの家にいくぞ』


 フットワークの軽さもアンガスと同じだ。


『心配するな。そばまではドラゴンの姿で飛んでいくが、そちの家にいくときはちゃんとこの小さい格好でいくからの。問題ない』


 うーむ。いろいろ問題があるんだが。


 ちなみに、後日アンガスが説明してくれたのだが、

 ドラゴンは魔物とは成り立ちが違うらしい。


 どうやら、自然そのものが具現化したものなのだという。

 自然というか、大災害がエネルギーの元となっている。

 例えば、台風とか。


 エネルギーが莫大故に、普通は人間界に関わることはない。

 下手に関わると、人間界に致命的なダメージを与えかねないからだ。



ブックマーク、ポイント、感想、大変ありがとうございます。

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