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転生先の天才王子様はジャンクフードがお好き ~料理人で無双モード入ります。  作者: ジュノー
学園生活4 1年後期

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後期学期の始まりー転移魔法陣

【後期学期の始まりー転移魔法陣】


 夏休みがすぎ、前期期末テストも終わって、

 数日の中休みがすぎると後期の始まりだ。


 すでに残暑は過ぎたはずなんだけど、

 時々気温が30度を越えることがあり、

 昼間だと半袖でないと暑すぎる。


 まだまだ、冷えたジュースが欠かせない。


 ただ、空の遠さが秋を感じさせる。

 この感覚は前世日本と同じだ。

 この国は梅雨がないとか、さほど湿気が高くないとか、

 多少の違いはあるけど、概ね気候は日本と似ている。



 座学は相変わらずつまらない。

 座学は古代魔法のことを考える時間としている。


 時々、講師が僕を指名して答えさせようとするのだが、

 残念でした。

 講師の話も意識の1割程度聞いているのだ。


 淀みなく答える僕に悔しそうな講師。

 ああ、頭いい子に転生できて良かった。

 前世なら、真面目に聞いていても?が積み重なるだけで、

 そのうち寝てたもんな。



 その古代魔法。

 急ピッチで『転移魔法陣』が出来上がりつつある。

 

 もう、解読は済んでいる。

 あとは魔法陣に記述するだけで、

 これが夏休み中ごろから始まっている。


 記述は簡単なものではない。

 図書館の地下に1辺30m程度の空間を密かに作り、

 そこに直径20m以上の魔法陣を記述するのだ。


 非常に精緻な魔法であり、

 簡単に書き上げられるものではない。


 ただ、記述を始めて2ヶ月経つ。

 今は誤りを見つけ、修正しているところだ。

 デバッグとかいうらしい。


 

 転移魔法陣はもう一つある。

 僕の借りた敷地の地下深く。

 E組の訓練場の下だ。


 ここにも同じ魔法陣が書き上げられている。

 こちらは、僕が先生の魔法陣を書き写し、

 自力で設置したものだ。


 後日、先生のコンパイラ・デバッグが待っている。

 コンパイラは魔法陣に記述した魔法言語を、

 実行可能なように魔力を与え、魔法陣に定着させること。

 この作業には魔法陣スキルが必要だ。

 僕にも魔法陣スキルはあるが、

 ここまで精緻なものは先生にしかコンパイルできない。


 ◇


 さて、10月が終わりさすがに半袖の日はなくなった。

 山では紅葉が目立ち始め、北の山では山頂に雪のところも。


『デバッグ終了よ。一度、稼動してみようか』


 アニエス先生がワクワクした顔で僕にそう告げた。

 僕も待ち望んだ言葉だ。


 まずは、無機物を転送する。

 上手くいかない。

 修正。再度転送。

 そんなやりとりを数回行い、無機物が転送されてきた。

 成功だ。


『じゃあ、今度は有機物ね』


 食品を送ってみる。

 おなじみのハンバーガだ。


『問題なし。味もかわらない』


 では、動物。


『問題なし』


『じゃあ、私が行くわ』


 アニエス先生自ら実験台になった。


『わお、転送成功!』


 先生は見事に図書館地下から僕の家地下に転送されてきた。



『転移魔法陣、問題なしね。じゃあ、次は魔法陣をもっとスリムにするね』


 現在の魔法陣はいろいろな機能が付きすぎていて、

 単純なA⇒B地点への転移のみに焦点を絞れば、

 もっとシンプルな魔法陣になるらしい。


 その作業で一ヶ月。

 ようやく、年の瀬で簡易魔法陣が完成した。


『動作チェック完了』


 簡易魔法陣は直径10m程度の大きさになる。

 それでもかなり大きいが、完全魔法陣が

 直径20mを越すのを考えれば、

 4分の1程度に大きさが縮まった。


『魔法陣は地面に記述する必要はないのよ。丈夫な紙か何かに記述して持ち運ぶこともできるのね』


 ハブステーションを図書館地下とし、

 そこからネットワークを広げることにした。


『じゃあ、最初のターミナルは僕の家の地下として、次のターミナルに候補があるからまかせて』


 僕のいう候補とは、名水の出る森のことである。


 学院の近くにある森、

 とはいうものの、30kmは離れているが、

 そこにエレーヌ・ロベルトと探索している時に、

 上質な伏流水を見つけたのだ。


 伏流水とは、水がしみ込みやすい土地を川が流れると、

 地中にもぐりこんで流れる水のことをいう。


 森のミネラルと魔素を豊富に含んだ水が、

 地下を通ることによって、不純物が取り除かれる。

 非常に良質の水がとれるのだ。


 僕は、ここに酒の醸造所を作ることを考えていた。

 ここにターミナルができるのであれば、

 酒・水・人の輸送が格段に楽になる。


 ◇


 僕とエレーヌ・ロベルトは翌日伏流水の場所に向かった。

 この辺りにはちょっと危険な魔物が複数出る。

 普通の人には簡単にこれる場所ではない。


 そこに僕は頑丈な建物を作った。

 ソリッドエアをガンガンに効かせた魔道具も作り、

 建物を結界で覆った。

 

 広い地下室をいくつか作り、

 一つを転移魔法陣の部屋とした。

 簡易魔法陣は直径10mという大きな物であるが

 僕のマジックバッグならば持ち運び可能になる。



『では、転送』


 転移魔法陣による転移は膨大な魔力が必要だ。

 普通の人はこの魔方陣を使えないだろう。


 しかし、魔石は魔素バッテリーで作り放題である。

 大きな魔石を魔法陣にはめ込めば、

 誰でも転移魔法を使うことができる。


『あっという間に、図書館の地下。そして、再度転送』


 今度は僕の家の地下への転送だ。


 ◇


『先生、大成功ですね。他にもターミナルを作りたいですし、どんどん簡易魔法陣を作っていきましょう』


 簡易魔法陣は主に僕が作成することになった。

 先生は次の古代魔法の研究にとりかかるからだ。


 追加のターミナルは、

 ・シーナの林

 ・重曹のある崖のそば

 

 2つにとりあえず設置した。

 


ブックマーク、ポイント、感想、大変ありがとうございます。

励みになりますm(_ _)m

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