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ニギニギ、ギュ!

たまにはこういう展開もあったりなかったり。

 ん?なんか重い気がする・・・


 体に違和感を感じ眠気眼(ねむけまなこ)をゴシゴシする。



「・・・え?」


 ふと横を見ると、ケモ耳少女が俺に抱き着くようにスヤスヤ眠っていた。

 

 なぜシンディーがここにいるんだ!?


「お、おい」

「ん~ムニャムニャ・・・・Zzzz」


 慌てて肩をユサユサするが、起きる気配が無い。


 なに気持ちよさそうに寝ているんだ!こんなのもし誰かに見つかったら間違いなくぶち殺されちてしまう!


 ああああ~どうしよう?獣国の間者(スパイ)とか潜んでたりしないよな??


 ひとまず落ち着け!冷静に考えるんだ!


 ここは俺のベットだ・・・うん、間違いない。確かに俺は1人で寝たはずだし、シンディーにも隣の部屋を案内したはずだ。


 ということは俺に非は無い・・・よな?


 と、とりあえず魔力探知で近くに誰もいないか確認しなければ!


「えい!」


 魔力を屋敷全体に薄く延ばす。もし間者(スパイ)がいるならば、たとえ隠れていても何らかの魔力の動きを感じるはずだ。しかし何も感じない。



 ・・・



 うむ。一通り調べたが怪しい気配はまったく無い。普段と変わらない穏やかな夜だ。


 まあ、暗黒騎士デュークと、ゴーレム部隊の目をかいくぐって侵入出来るスパイなんてそうそういるわけないか。

 

 なんにせよ、これでひとまず安心だ。





 ・・・




 ・・・




 クンクン



 ・・・・なんだか良いニオイがする。甘いというかフルーティーというか・・・


 美少女と同じベットにいて、周りには誰もいない。しかも潜り込んできたのは彼女の方だ。そう思うと心臓がドクドクする。



 気付いた時には俺のゴットハンドが、シンディーの耳に伸びていた。毛がフワフワしていて絶妙なさわり心地だ。なんて気持ちいいんだ!


 サワサワ、モミモミ。


「おほっ」


 耳をペタンと折り曲げると、困り顔になる。


 かわいい。可愛過ぎる!!



 モミモミ。モミモミ。


「ん~~」

「!?」


 しまった!調子に乗って触り過ぎたか!慌てて手を引っ込める。だが、どうやら彼女はまだ起きていない。


 心臓が止まるかと思った。なんというスリル!今までにない高揚感だ。


 頭ではもう止めなければと理解しているが・・・まだ尻尾を触っていない。


 どうしよう。



 ・・・



 ・・・




 つくづく俺の意志はこんにゃくレベルだと思う。またしても気が付いたら俺のゴットハンドがシンディーの尻尾を触っていた。




 モミモミ、クネクネ、モミモミ


 モミモミ、クネクネ、モミモミ



 ああああ、柔らかい。手が止まらない。ツヤッツヤでフワッフワ。しかもその中に芯があってクネクネするのだ。


 この感触やみつきになる~~~


 クネクネ・・・・ギュっ


「にゃお~ん♡」

「!?」


 しまった!つい夢中になって強く握り過ぎてしまった。今度こそ起きてしまったか!?


「・・・。」


 よ、よし!セーフだ!もう1回だけ・・・



 サワサワ・・・・サワサワ・・・ギュ!


「にゃお~ん♡」


 ニギニギ!


「ごろにゃん♡」


 ギュ!


「にゃお~ん♡」


 おおおおおおおおおお!けしからん!実にけしからん子猫ちゃんだ!



 ニギニギニギ


「にゃんにゃん♡」


 ギュ、ギュ、ギュ!


「にゃあああああああ~~~ん♡」



 ハアハア、もうちょっとだけ・・・あとちょっとだけ


「にゃお~ん♡」

   ・

   ・

   ・

   ・

   ・

   ・

   ・

   ・

   ・




 ふうふう。今何時だ!?


 俺としたことが、、、気付いたら1時間ぐらい経ってしまった。


 なぜか分からないがこの尻尾は危険だ。触っているうちに、こねくり回したい衝動にかられるのだ。まるで麻薬のような作用だ。これに(あらが)えるのは聖人君子ぐらいだろう。だが・・・これ以上惑わされるわけにはいかない。


 もう一度寝よう。とりあえず深呼吸だ。


 ふう~・・・


 大きく息を吐き目をつぶる。しかしここであることに気が付いた。


「はっ!」


 シンディーのパパさんにぶっ殺されるかもしれない!あんな手紙までもらったのに・・・どうしよう。


 あ、でもバレてなければいいのか。それにやっちまったもんは仕方ない。とりあえず今の俺に出来るのは寝ることだけだ。面倒くさいことは寝てから考えればいい。


 よし、おやすみ!





 翌朝起きると、となりにシンディーの姿は無かった。まあ、バレていないはずだから普通に接すればいい。何もやましいことはない。


 朝食を食べるためにリビングへ行く。


 うむ。メロンちゃんもいるし、なんと清々しい朝だろうか。


「みんなおはよう!」

「おはようございます!」


 あれ?シンディーが顔を真っ赤にさせているぞ・・・?もしかして体の違和感でも感じたのだろうか?・・・マズイな。


「と、とりあえず朝ご飯にしようか。」


 パニックになりそうなのを必死に隠しながらご飯を口に放り込む・・・しかし味がしない。頭の中をフル回転させているせいで味覚まで感じている余裕が無いのだ。幸いシンディーから何か言ってくる気配はないが・・・


「シ、シンディー?体調でも悪いのか?」

「え・・・い、いやそんなことはにゃいけど・・・」

「そ、そ、そうか。それならいいんだが。あ、そうだ。パパさんに挨拶に行こうと思うんだけど、騎士団長任命したりいろいろ雑務があるから・・・1週間後に出発でもいいかな?」


 俺がそう言うとシンディーの顔がパッと明るくなった。


「うん!」


 尻尾がピンとなりフリフリしている。昨日あれだけニギニギ、ギュッギュしたが、もげていなくて一安心(ひとあんしん)だ。


 言っとくが、やましいことをしたからご両親に挨拶に行くわけじゃないからな。俺は誠実な男だから行くんだ!ホ、ホントだぞ!!


「その間シンディーは学校を休むことになっちゃうけど、、、まあ、ママンに頼んで適当に処理してもらえるようにしておくよ。」

「うん!」

「あ、それとシンディーは王女様だから、ここに住むのは、ご両親にちゃんと挨拶してからにしよう!ケジメは大切だと思うし。」

「う、うん。」


 今どの口がケジメとか言うねんって思った?


 そうだね、俺もそう思う。反省はしてる。


 でも・・・


 へへへ、えへへ。


高評価、ブックマークありがとうございます!嬉しいですね!頑張らねばと思います!


コツコツ大きくしていた消しゴムのカスを犬に食われました。ショックです。(;;)

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