暴徒
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ドゴオオオオオオオオオン!
にゃにこの衝撃波は!?目が明けられない・・・・ブルブル。私の本能がこの場から逃げろと言っているにゃ。ガクブル。
恐る恐る目を開ける。
「!?」
夢でも見ているガオ?にゃんにゃのあの男は?ど、ど、どんな攻撃力してるの??じ、地面が抉れて・・・断層ができてる・・・・
あのグレイとかいう男もにゃかにゃかやるようだけど・・・
ドドドド、ドラゴンにゃの?姿が見えたのは一瞬だけだったけど・・浮かび上がった姿は確かに話に聞いた通りの特徴をしていたガオ。反射神経に優れた獣人の私が見間違うわけにゃい。他の観客は分からなかったかにゃ?ガクブル、ガクブル。
「大炎柱!」
おおお、あのグレイとかいう男・・・学生ができる魔法を超えてるけど・・・
「あ、」
・・・10メートルはあろうかという竜巻が炎を掻き消した・・・・っていうかフィールドの全ての人間が空を舞ってるガォ・・・
・・・
・・・
ザワザワザワ
唯一フィールドに立ってるのは、どこからともなく現れた黒色の鉢巻をつけた人間の男。ガクブル、ガクブル。先程のドラゴンとニオイが同じ・・・・ということは・・・竜人。間違いないにゃ。
ザワザワザワ
「うおおおおおおおぉぉぉぉ!たった一人で勝ちやがった!!世紀の番狂わせだ!!」
「あいつに賭けとけば今頃俺は大金持ちだったのに!!くそ!!」
「そんなん誰だって同じこと思ってんだよ!・・・だがよ・・・ホントにあいつが今のやったのか?ずっと姿が見えなかったけど・・・何か証拠でもあるのか?」
ザワザワザワ
「・・・」
「それもそうだ!誰もアイツがやったなんて分からないじゃないか!普通に考えてどこかに隠れてただけじゃないか!」
「そうだ!外部の人間が手を貸したに違いねぇ!即刻あいつの優勝は取りけしやがれ!こちとら大金を投入してんだ!ルール違反は許せねぇ!!」
その声は会場全体に伝播していった。それも仕方がないことだった。この会場にはレオナルドに賭けていた人間などいないのだから。レオナルドが勝てば全員が損失を出すことになる。四方八方からゴミが投げ込まれる。
「オラオラオラアアアア!金返しやがれ!」
この結果に不満を持っている者が大多数とみるや、徐々に声を上げるものが増え、ますますヒートアップしていく。そしていつの間にやら一部の観客たちが暴徒と化す。
マズイにゃ、マズイにゃ。
次々に客席からフィールドへとなだれ込む。そして立っている少年を取り囲んでしまった。教師らしき人たちが鎮圧しようと必死になっているが焼け石に水状態だ。
そしてとうとう観客の男が少年に手を出した。危にゃい!助けなくては!そう思い私は駆け出していた。しかしそんな私の心配もどこ吹く風。少年は避けることすらせず眉間で拳を受け止めた。本来なら脳震盪かぶっ飛ぶ当たりだったと思う。だが彼は微動だにしなかった。そればかりか殴りかかった男が叫び声をあげ、その場に蹲ってしまった。
「てめぇ何しやがったぁ!!」
周りの人間はさらにヒートアップし1人の少年に対して寄ってたかって殴りかかる。教師たちが慌てて危険だから下がれと喚いている。どちらかというと客の心配をしているように聞こえる・・・一方で反対側では観戦していた生徒たちがレオナルドを救えとフィールドになだれ込む。一言で言うならもはやカオスにゃ。
しかしこの状況を一瞬にして制したのは言うまでもなく騒動の中心にいる人物だった。
「放電。」
少年がそうつぶやくとバチバチバチっとはじけるような音とともに、ドーナツ状に囲んでいた野次馬が連鎖するように卒倒した。金魚の糞のように後方で調子に乗っていた輩は呆然としている。
「俺の許可なく動いたら・・・」
少年がそう言いかけた時、パニックに陥った一人が、あろうことか少年に切りかかった。その瞬間その男は頭をガバッと掴まれバチバチと感電し泡を吹いて意識を失った。
「ヒっ!」
あれだけ押せ押せだった暴徒たちは全員が黙り込みゴクリと唾を飲み込んだ。これは幻覚でもなんでもないのだと、、、、先ほどの戦闘はマジックでもトリックでもなく目の前の少年の実力なのだと理解した。と同時に彼のさじ加減ひとつで自分たちの命など散ってしまうのだと本能で痛感した。
「次俺の許可なく動いた奴は・・・そうだな・・・手加減しないからな。」
暴徒化した全員が高速で頭を縦に振る。
「俺が・・・新総長だ。文句あるか?」
今度は高速で頭を横に振る。
「だったら自分が投げ入れたゴミを拾って帰れ。」
一連のやりとりを客席から見ていた観客たちは、レオナルドの実力に興奮して溢れんばかりの拍手を送った。
私と同じ1年生なのににゃんて強くて懐の深い少年なんだろうか?無難にグレイに賭けてしまったから損失は出してしまったけど、ものすごいものが見れたにゃ。
ハラリ
ん?おっとっと、、、引換券を落としてしまったにゃ。
「え?・・・にゃにゃにゃ?」
レオナルド??って書いてある・・・・にゃぜ?間違えて買っちゃった・・・・・
「えええええぇぇぇぇ!」
しかしその時建物に大きなヒビが入った。そしてピシっと割れたとこからパラパラと崩れ始めた。よく考えたら今まで壊れなかったのが不思議なぐらいにゃけど、、、、そう思った時にはすでに大崩落が始まっていた。
ガシャガシャドカーーーーン!
「「うわあああああああああああぁぁぁぁぁぁ!」」
なんとか隙間に潜り込み崩落が終わるまで耐え忍んだ。そして死に物狂いで瓦礫の山から這い出した。
しかしホっとしたのも束の間、、、あることに気が付いた。そう、先ほどまで手に持っていた引換券がないのである。とっさのことでどこにやったかまったく記憶が無い。
「しょんにゃ~~」
絶望が押しよせ目の前が真っ暗になる。大金が目の前から滑り落ちてしまった。必死に探すがこの瓦礫の山から見つかるとは到底思えない。そう認識するとこの崩落を引き起こした張本人に怒りが湧いてくる。獣人にとって強いオスは結婚相手の第一条件だし、ちょっとカッコいいかもなんて思ったけど・・・許せない。いつかあいつをギッタギタにしてやるガオ!
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ガオガオ少女降臨!笑
今日はなんとか更新できました。ふぅ~。ただストックがヤバイのでヤバイですね・・・チーン。




