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5億の男

昨日で10万字超えましたね。

 ドウラン祭から数日、俺の噂は真偽不明のまま王都中に広まった。最強の総長が誕生したとか闘技場をぶっ壊したとか、観客を半殺しにしたとかひどい言われようである。


え?事実も含まれているんじゃないかって?チョットナニイッテルカワカラナイ。


 しかも、背中にでっかくドウラン魔法学院第346代目総長と刺繍(ししゅう)したコートを羽織るのが伝統らしくて恥ずかしいったらありゃしない。ママンなんかは、カッコいいわなんて言いながらだいしゅきホールドしてくれたけど、今のとこ、これを着てて良かったと思うことなんて一つもない。


 ジロジロ見られるし、ニコニコだった人がいきなり「ヒッ!」とか言ってガクブルしだすし、俺は死神かっつーの。擦り寄ってくるのは、もともと傘下だった奴と2,3年の不良ばかり・・・野郎どものハーレムとか誰得ですの?ってかんじ・・・



 今回の話し合いで変わればいいけど、



 コンコン!


「おお、レオナルドか?入るのじゃ。」

「失礼します。」


 校長室に入るとシワシワのお爺さんが来賓用の席に座るように目で促してくる。この部屋に来るのは2回目なので特に驚くことも無い。前回となんら変化はなくゆったりとした時間が流れている。ソワソワする気持ちを隠すようにゆっくりと腰を下ろす。


「まずは新総長おめでとう!」

「ありがとうございます。」


「世間話でもしたいところじゃが・・・今日は止めておくかの。早速本題に入ろうと思う。」

「はい。」


「まず、そなたは総長特権として今後授業に参加しなくても我が校を卒業したと認められる。・・・本当は3年生が優勝することを想定して作られた制度だったんじゃが・・・まあ、仕方あるまい。」


 てへっ!これで俺はフリーダムだ!


「それでな・・・今回のドウラン祭では・・・観客に対する払戻金が0じゃった。その・・言いにくいんじゃが・・つまりお主の優勝に賭けた者がおらんかった。」


 ・・・やっぱりいなかったのか。なんせ倍率10万倍だもんな。学校関係者は賭けに参加できなかったとはいえ人気無さ過ぎて笑う。


「あ、いや1人だけおったんじゃったかな?・・・まあどちらにせよ引換券をもって換金する者は現れなんだ。」


 そう言って校長は懐からアイテムバックを取り出した。そしてそれを俺に手渡してきた。


「白金貨が500枚入っておる。お主の取り分じゃ。」


「え?」


 白金貨って確か1枚で100万円だよな・・・・てことは5億?ふぁ!!俺のファイトマネー5億!!いや、まあ正確には払い戻しが無かったからこれだけもらえるんだろうが・・・・5階級ぐらい制覇してるチャンピョンかよ!!



「こんなにもらってもいいんですか!?」


「ホッホッホ、学校としてもお主のおかげで運営資金がたんまりじゃ。これはwin‐winの関係ということじゃな。よく考えてお金を使いなさい。」


 フォオオオオオオオオオオ!!もうドウラン祭毎月開催しろよ!てか何に使えばいいんだよ!とりあえず高級車でも乗り回せばいいんですかい?それともシャンパンタワーかい?


 想像するだけで思わず顔がニヤけてしまう。


「話を進めても良いかの?ここからが肝心じゃ。」

「え?ああ、はい。」


 いかんいかん頭の中がトリップしてたぜ。俺がドウラン祭に出場した一番の理由を叶えてもらわなければならない。


「それで、お主の要望はなんじゃ?」


「はい、それはですねドウラン魔法学院を男女共学にしてください!」

「ほっ?」



 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!



「・・・いやしかしのうここは代々男子校として・・・・」


「え?約束破るんですか?」


 その瞬間少しだけ殺気が出てしまった。もちろんわざとじゃないよ。反省、反省。


 あれ?急に校長がガクブル、ガクブルしだしたけど・・・・風邪でも引いてるのかな。そういえば血の気が引いてるような・・・体調でも悪いのかな?


「大丈夫ですか?」


「だ、大丈夫じゃ・・・わ、わ、分かった。来年の新入生から女子生徒の入学も認めよう。あくまで成績順で決めるがな。それで良いかの?」


 ・・・


「全然だめですね。」


「え?」

 校長の顔色がさらに悪くなった。まあ睡眠不足なんだろう。



「それではこの1年間は女子生徒との触れ合いがないではありませんか?いいですか?我々にとって1年というのはものすごく貴重なんです!青春とかいてアオハルと読むんですよ?分かりますか!」



 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!



「じゃ、じゃが・・現実的に考えてどうしたらいいと言うのじゃ・・・」


 アワアワしながら校長が言葉を絞り出す。 


「女子校と合併すればいいんですよ!センチュリオール魔法学院でしたっけ。」

「・・そ、それは相手方の都合もあるのではないかのう・・・」

「え・・・」


 くそう、何ていう正論だ、正論過ぎる!・・・だが、しかし・・・


「交渉をしてください!ていうか俺が交渉してきます!いいですか?俺達のアオハルがかかっているんです!」

「う~む。まあ交渉するだけなら・・・しかしお主一人では何をしでかすか分からん。その時は儂も行くぞ。」

「はい!」


ブックマークありがとうございます!モチベーションになります!

ポチっとな(@^^@)


なんとか間に合いました。頑張りました。ふう~。

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