傘下ができる
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まずいぞ!ああ、今にも飛びかかってくるよぉ!死んじゃう死んじゃう。流石に100人もどう相手にしたらいいか分からない。いくらなんでも卑怯すぎるじゃないか!誰かアイツらに武士道精神を教えてやってくれ!!
まったく、こんなふうになったのもシェイクスのせいだ!なにあんなところで一人だけ黒焦げになってんだよ。間違いなく暴徒化したコイツらは俺を殺すまで止まらないじゃないか。
どうする?どうする?やらなければやられるぞ
・・・・そうだ!
全員の寿命を刈り取ってしまえばいいんだ!!
「黒炎!」
ボフウッ
いいぞ、俺の体からまるでオーラのように黒い炎がユラユラ揺らめく。髪の毛は真っ黒になり、目は黒目に。いつもこの姿になるとエネルギーが溢れ出してくるんだ。それゆえ制御するのが難しいんだけど、今こそ修行の成果を実演する時だ!
「黒龍!」
俺のイメージ通りに、黒い炎が真っ黒で細長い龍へと姿を変え、生徒たちに襲いかかる。この世界には、蛇のような形をしたドラゴンは存在しないらしいので、これは俺のオリジナルだ。オヤジですら驚いていたからみんなチビッちゃうかもな。
いっけ~~~!
「待て!」
その時ルークと校長が前に立ちはだかった。
「待て!よく見るんだ!なんの魔法かよく分からないが、アイツらはもうすでに全員気絶している!」
「落ち着くんじゃ!」
「んん?」
何を言ってるんだ??あれ??炎の制御に集中していたため意識がそこまで回らなかったが・・・確かに全員泡を吹いて倒れてやがる。一体いつの間に倒れたんだ??まだ何もしてないんだけど!!やった事といったら殺気を飛ばしただけだよ。
ってそんな急に止められても黒龍は制御が難しいん・・・・
「あ、」
ドガアアアアァァァァァァァン!ゴトゴトゴト、ゴゴゴゴゴゴ!
・・・
・・・
いかんいかん操作をミスって黒龍が暴発してしまった。建物の中にいるのになぜか青い空が見えるぞ。ハハハハハ。なんていい天気なんだ。こんな日は青空の下で昼寝をするにかぎるよね!
「お主・・・」
「ああ、すいません。」
うむ。完全にドン引きれているような気がするが、、、少しやり過ぎてしまった。反省、反省。でも実際俺は命の危機だったわけで、ある程度は仕方ないよね。
ちなみに担任のロバ爺は教室で固まったままだったらしい。校長先生からなんか説教されていたけど・・・俺のせいじゃないよね!
♢
翌日学校にいくと、なぜか知らない奴らから次々に挨拶をされ、教室の前には人だかりができていた。そういえば、何人かは昨日の闘技場で見かけたような気がしないでもない。ということは、昨日の結果に納得できずにまた喧嘩でもしにきたということか?まあ、なにもする前に決着がついてしまったから理解できなくはないけど、、、、まったく、はた迷惑な奴らだ。
「今日はなんの騒ぎだ??」
俺よりも先に来ていたルークに尋ねた。今日もサラサラな前髪をしている。
「アイツらが着ている服をよく見てみるといいよ。」
んん?服?・・・いたって普通の不良・・・
「ええ?レオナルド一派ってなんだそれ!?」
背中や腕の部分に金色や目立つ色で刺繍が施してある。
「どういうことだ??」
わけが分からない!
すると男が一名ズカズカと近づいてきて俺の前でサッと中腰になった。手は膝の上に置かれ、視線は下を向いている。
「昨日はどうもすいませんでした!今日からは、心を入れ替え、兄貴の傘下につかしてもらいます!ファーマンと申します!」
「は?」
どゆこと???傘下?傘下って言ったよね?
「今年の特待生クラスを除く1年生総勢100名、兄貴の下につくことになりました!よろしくお願いしやす!!」
「「お願いしやす!」」
「えええぇぇぇぇ!!!・・・いや・・そんなこと望んでないんだけど・・・」
毎度毎度挨拶をされるのもめんどくさいじゃないか!
「ちなみに特待生クラスも、形式上はレオナルドの一派ということになった。もちろん俺達は友達としても学園生活を謳歌させてもらうがな。」
「ええぇぇぇ!!ルーク何言っちゃってるの!」
なんか俺、担がれちゃってるよ!!背負った看板が男を大きくするって聞いたことあるけども!!
「いやいやいや・・・シェイクスはいいのかそれで?」
「フン。もちろん気に食わないが今はお前の方が強いからな。俺の方が強くなったら乗っ取らせてもらう。」
いやいやいや、なに素直になっちゃってるんだよ!!冗談は顔だけにしろよ!!お前は貴族のボンボンで今まで好き勝手やって来たんだろ!?どうみたって人の下につく人間じゃないじゃん!その尖った眉毛を鏡で見てこいよ!!
てゆうかそれ言ったらルークは王子なんだろ!?絶対ダメじゃん。
「レオナルド・・・諦めろ。」
ガーン。
「「お世話になりやす!!」」
ガックシ。
なんだか知らないうちにドエライことになってしもうた。・・・いや、それよりも廊下を占拠するの止めてくれよ。誰だよ!近所迷惑も良いとこだよ!ていうか挨拶する時に膝に手を当てて中腰になるの止めてくれよ。
ああ・・・もうっ
「・・・分かったから君たちは自分のクラスに戻ってくれ!それと毎日出迎えとかはいらないから、特段用事が無い限りこの教室に来なくて大丈夫!ていうか俺の名を語って犯罪行為しないなら何でもいい!」
「おっす!では今日のところはこれで失礼します!いくぞお前ら!!」
「「うぃっす!」」
・・・
・・・
「はあ・・なぜ男のハーレムが出来るんだよ・・・」
女のハーレムしかいらないのに・・・。
「それにしても入学初日から傘下が出来るなんて前代未聞だな。」
「はは・・はは。」
「ああ、そうだ。そんなことより校長が登校したら校長室まで来いってさ!」
「ん?おお。」
校長に呼び出されるなんて・・・理由は昨日やらかしてしまったからか。怒られること間違いないじゃないか。下手したら奨学金の打ち切り、いや停学か最悪の場合退学もありえるかも・・・憂鬱だ・・・
♢
コンコン!
「レオナルドです!」
「おお、待っておったぞ!そこに座りなさい。」
「はい。」
来客用の椅子に腰かけ校長の顔を見る。怒られることが分かっているので、優しそうな表情をしているのが逆に怖い。せっかく入学したのに1日で退学になりましたじゃあ、お金を出してくれているママンとオヤジ殿に申し訳ない。
「あの?なんでしょうか?」
覚悟を決めてから恐る恐る尋ねる。
「ふむ。昨日の件でちょっとな・・・とてもいいにくいんじゃが・・・」
校長はとても言いにくそうにそこで言葉を切った。はい、きました~きちゃいました。もうダメぽ。
「・・・はい。」
シュン。
「お主金髪金目から黒髪黒目になっておったじゃろ?一応あの場にいたものには箝口令を敷いたのじゃが、もしかしてお主の父親は現魔王の一角、ドルガノなのか??」
「はい???父の名前は確かにドルガノですが・・魔王??」
真面目な顔をして何を言っているのだこの人は??退学の話じゃないのは助かったけど、ギャグを言うなら休み休み言ってくれないだろうか。
「うむ。魔王ドルガノじゃ。」
「ハハハハハ、いやいやいやそんな訳ないじゃないですか。そもそも父親とは一緒に生活して無かったですし、たまにフラっと帰ってくるだけの典型的なただのダメおやじですよ。まあ多少戦い方とかを教わってはいましたけど・・・いくらなんでもオヤジが魔王なわけないでしょ。ただの人間ですよ。だってオヤジより強い冒険者なんか山のようにいるみたいですからね。」
「いやしかし・・・本当か?」
「はい。俺少し前に冒険者ギルドで登録するためにCランクのモブソンさんと模擬試合を行ったんですけど、オヤジと戦った時よりも数倍強かったですからね。反応速度から何から何まで違いましたよ。」
「なにぃ?そうなのか・・・じゃあお主は突然変異ということか??う~むよく分からぬ・・・では母親はどうじゃ?」
「母親は竜人ですね。」
「名前を何という?」
「フローラですけどそれがどうかしましたか??」
「竜人のフローラだと!?もしかしてずっと前に行方不明になった光の勇者フローラのことか!!?」
んん?このお爺さん中二病なのかな?さっきから魔王だの勇者だの、そりゃそういうのに憧れる気持ちは分かるけど、夢を見るのもたいがいにしないとね。
「はい?・・・いやいや勇者とかそんな訳ないですよ。ただの子どもを溺愛している優しいママンですよ。たまにしか帰ってこないダメおやじを健気に待ち続けるいい女です。」
「・・・・そ、そうか。儂の気のせいじゃったのか・・・。」
ブックマークありがとうございます!読んでいただける方がいるのだと思うと頑張らなくちゃと思います。ポチっとな(@^^@)
どうやったら面白くなるかちょいちょい改稿すると思いますがあまり気にしないでください。




