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俺は異世界に召喚された  作者: 達海らおと
第3章〜怒濤の王都生活〜
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第47話<秋の始まり>

ひと吹きの風が吹いて、窓がガタガタと音を奏でる。今までは夏が、占領をしていたがここ最近では、秋が夏を追い出そうとしている。秋の風が、それを象徴しているように。

時計はいつも正しく、一定の間隔で時を刻み続ける。この部屋の中では時計が時を刻む音しか聞こえないくらい、静かだ。


俺はアリミスの頭を撫で続ける。

アリミスは目を少し擦り、顔を上げて、俺に照れ隠しの笑顔を見せてくる。

その笑顔がまた、男心をくすぐられる。


「頭を撫でてくれて、ありがとう」


泣き止んだアリミスが微笑みながらそう言ってきた。俺は撫でていた手をアリミスの頭から離して。


「そうかい。ま、頼まれたらいつでも撫でてやるよ」


「むぅー。子供扱いしないでよー」


アリミスは少しだけ頬を膨らませている。


「子供扱いすんなって言われてもなー。身長とか低いし、がっつりロリって感じだからなー」


「それは、偏見だよ」


「まあ、そうなんだが、・・・やっぱ無理だわ。ロリはロリだし」


十二歳って、小六と中一の間らへんだろ。もう完全に俺の中のロリ神様が、ロリ認定しちゃってるもん。


アリミスは膨らませていた頬から、息を吐き出し。


「私だって、あと二年で結婚出来るもん」


「・・・ってことは、この世界では結婚は十四歳からオッケーなのか」


ていうことは、ハルとイノリは結婚出来る歳なのか。じゃあ、いつ、急に結婚しますとか言い出してもおかしくないってことだよな。パンパカパーンとかしながら結婚式をするんだろうな〜。俺って、招待されるのかな?招待されるよな、パーティ組んでる仲間だし。・・・招待されてなかったら、シャレにならないレベルで、俺落ち込んじゃうぞ!


アリミスは俺の顔を見ながら、首をひねったりするが、ゆっくりと椅子から腰を上げると。


「もう夜の九時なんだけど、夕食はいるかな?いるなら、持ってこさせるけど」


その言い方からすると、もう皆は夕食を済ませたみたいだな。


「ん〜、そこまでお腹空いてないから、いらないよ」


「分かった。それじゃあ、お風呂まで案内するね」


アリミスはそう言って、ドアノブに手をかける。


「よろしく・・・」


俺はベッドから脱出して、アリミスと共に部屋を出た。



************



俺はアリミスに案内されて、青色の暖簾がかかっている、脱衣所の出入り口の前に立っている。

青色の暖簾が男湯ということであろう。横に、赤色の暖簾がかかってる、脱衣所の出入り口があるし。

ということから、横は女湯という事が容易に推測出来る。


「ここが、男湯だから。・・・はい、バスタオルと小さめのタオル」


「おう、サンキュー」


俺はアリミスから、ふわっふわのバスタオルと小さめのタオルを受け取り、青色の暖簾を潜った。


脱衣所は広く、沢山の棚があり、殆どの棚が衣服などで埋め尽くされていた。

いや、衣服というよりは、召使いや使用人の服だ。


「空いてるとこは〜と、・・・」


俺は空いている棚を探していると、棚数が少ないが、客人用と書かれた棚があったので、そこに服を放り込むことにした。





脱衣した俺は、腰にタオルを巻いて、ドアを開けると、目の前に広がるのは、湯けむりが凄い露天風呂だった。


「え、お風呂っていうもんだから、大浴場とかかな〜って思ってたんだけど、・・・」


雨の日とかどうするんだ。


俺はとりあえず体が冷えてきたので、湯に浸かろうとすると。

さっきまでは、湯けむりが凄かったので、気付かなかったが、裸の男達が一箇所に集まって群れを作り、木の壁に耳を押し付けている。


俺は湯に浸かるが、男達が俺に気付く様子もないので。


「あのー、何してんすか?そんな必死な顔色で」


俺がそう言った瞬間に、一人の年若の人が群れから出てきて、いきなり俺の口を塞ぎ。


「問題ないです。・・・皆さんは続けて下さい」


男達はそれを確認すると、再び木の壁に耳を押し付ける。


「・ぁ・・ん・・・ふぁ・・・」


俺はあまりにも急なことだったので、口を塞いでいる手を剥がそうとしていると、俺の口を塞いでいる男が。


「外してやるから、一旦黙って俺の話しを聞けよ」


「・・・・・・・!」


俺は必死に頷く。

すると、口を塞いでいた手が外され。


「・・・・ふぁ〜。驚いた〜」


「よし、まず始めに伝えておくが、召使いや使用人の中にも、上下関係が存在しているのだが、風呂ではその関係は無しにして、皆平等というのが俺達の掟なんだ」


「はぁ、そうですか・・・」


「そうだ。で、客人だからといっても、俺達と一緒に入ってしまったからには、同等として扱わせてもらうからな」


男は俺の顔を見ながら、必死に話してくる。


なんでそんな必死なんだろう。ま、面白そうだし・・・。


「分かりました!」


「こら、声が大きい。静かに」


男は俺にシーっと言ってくる。


ああ、はい。大きな声は出しちゃいけないのね。

にしても、あの必死な表情から察するに、よっぽど大事な事なんだろう。まあ、はたから見れば、裸の男達が群がって、必死の形相で壁に耳を押し付けてる、変態集団なんだけど。

・・・・だれ得なんだろう。


「あのー、何してんすか?」


「ああ、まだ話してなかったな。因みに、俺達は、あの木の壁が憎いんだが、壁の向こうには何があると思う?」


「そうすっね〜、・・・・はっ!」


俺は気付いてしまった。あの壁の向こうには、裸体の女達がいる。


「気付いたようだな、そう女湯だ」


男は得意げに答える。

俺のテンションは上がっていき、止まらない。


「風呂では、誰でも気分が開放的になるのは、分かるよな?」


「ああ」


「そこで、開放的な気分になった女達は何をし始めると思う?」


俺は腕を組みながら考える。


開放的、開放的、開放的、女、開放的、開放的、裸体、開放的、プレイ、開放的、開放的、開放的、開放的


「・・・ふっ、分かった。開放的になった女達がすることは、えっちい事を音を出しながら、ばんばんヤルんだろ。つまり、男達はそれを聞いて、今晩のオカズにでもしてるってことだろ」


我ながら完全解答だと思うのだが・・・。


「すまん、俺が悪かった。答えはガールズトークな」


男は苦笑いをしながら、若干俺を引いてる。


「・・・そうですか」


「いや、まあ、・・・あれだ、・・・男は皆そんなもんだから・・・。変態でもいいと思うぞ。・・・発情期なら、・・・尚更仕方ないよな!」


男は俺をフォローしてくるのだが、なかなかフォローされてる気になれないのは何故だろう。


俺はお湯を見つめながら、弱々しい声で。


「別に、・・・発情期じゃないですから。まだ、・・・先だと、・・思うんで」


秋の風が吹き荒れ、俺の皮膚に突き刺さる。秋は少し悲しいイメージが俺の中には、あるんだ・・・。


男は俺を見て、フォローの仕方をわちゃわちゃしながら、考えているが、沈黙が流れる。


俺はフッと少し笑って空を見上げて。


「・・・・・・・・秋ですね」


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