37話 冒険者ギルドの魔法訓練
翌朝僕は、シア様の神世界で起きたことを、フマとニィに伝えた。
僕が神の仲間入りを果たすらしいよ、と冗談めかして言えば、フマはもっともそうな顔で頷いた。
「やっぱりそうなったさ」
「……え? 疑わないの?」
「何をさ?」
「……いや、なんでもないです」
そんなに人間を辞めているように見えるだろうかと悲しくなった僕は、救いを求めてニィを見る。
「ケーィはケーィよ」
ニィはふんわりとした微笑で言ってくれた。うん、癒されるね。
その後僕らは、宿で朝食を取ってから、3人で冒険者ギルドに向かい、魔脈で討伐した魔物を売り払った。
蝙蝠73匹、サソリ2匹、蛇1匹。
はぎ取りを行っていないため、手数料が差し引かれ、買い取り価格37,300グリーシア。
宿代が200グリーシアなので、およそ180日分になる。低くはない収入だ。
3人で平等に分けて、ギルドカードに振り込んでもらった。
「さて、これからどうしようか?」
僕がフマに尋ねると、フマはにやりと笑う。
「ケイの常識を増やすさ。今日の午後から、ギルドで魔法訓練をやるらしいさ。それに参加するさ」
話を聞けば、冒険者ギルドでは戦闘訓練を行っているとのこと。
内容は剣術や槍術、魔法などで、初級者コースから上級者コースまで揃っているらしい。
フマが提案したのは、駆け出し冒険者を対象とした魔法訓練だ。
そこで僕に魔法の常識を学ばせようということだった。
訓練の予約は不要とのことで、直接出向いて受講料を支払えばいいそうだ。
参加するのは僕だけかと思いきや、ニィも僕と受けたがり、フマも暇だからと参加することになった。
昼食を取ってから、僕らは訓練所へと向かう。
訓練所は、町の中心から外れたところにある。
平屋の建物で、敷地面積はかなり大きく、そこらの建物が10軒は建てられそうなほどだ。訓練場を屋内に設けてあるのだろう。
僕らは中に入り、フマとニィが受付に向かう。僕は受付に行ってもどうせ受付嬢に気付いてもらえないので、ロビーの真ん中に立ってぼんやりと周りを見ている。
訓練を受けに来たと思われる10代前半ほどの少年少女たちが、ロビーの片隅に集まっている。
おそらく僕らと同じ魔法訓練を受けるのだろう。彼らの魔力量は人間の中ではかなり多く、僕の100倍前後ほどもある。
誰も彼もが僕よりも年下だ。あの中に混ざるのかと思うと、ちょっと恥ずかしい。
僕が少年少女の集団に視線を向けていると、彼らがニィたちのほうを見ていることに気がついた。
「なんで妖精がこんなところに?」
「付き添いでしょ?」
「ねぇねぇあの女の子、めっちゃ可愛いくない!?」
「うわぁ、美人さんだぁ」
「妖精はともかく、あの子もかなり魔力があるみたいよ?」
「可愛い上に魔力もあるとか、ハ・ン・ソ・ク」
「あの2人も魔法訓練受けるんじゃない?」
「妖精はないでしょ。妖精のほうが人間より魔法が使えるに決まってるんだから」
少年たちはニィに見惚れて口が半開きになっており、少女たちは憶測を囁きあっている。
ふっふっふっ、ニィは可愛いだろう? 存分に愛でるがいい。手を出すのは許さないけどね。
などと調子に乗っていると、受付を終えて戻ってきたニィに、柳眉をひそめられる。
「あの子たちに、変な目を向けないの」
変な目て。……どんな目?
「欲望に取り付かれた貴族みたいな目をしてたさ」
フマが補足をする。
例えは分かりにくいけど、なんか嫌だ。
「気をつけます。……それで、開始まであとどのくらい?」
「10分ほどさ」
「ちょっとぎりぎりだったね」
「この時間を狙って移動してたさ」
おお、さすがフマ。頼りになる。
時間になると、奥の扉から白髪混じりの貴婦人がやってくる。
年は40、50ほどありそうそうだけど、背筋がぴしっと伸びており、立ち振る舞いがきりっとしている。
「これから魔法訓練を行います。受講者はこちらへ」
腹に力のこもった声がロビーに響き渡る。
僕らは貴婦人のもとへ向かう。
ロビーの隅に固まっていた少年少女たちも、同様にやってくる。
「点呼を取ります。呼ばれたら返事をするように」
まず、少年少女たちが呼ばれ、次に僕らの番がやってくる。
「フマ。――はい。ニィナリア。――はい。ケイ。……は、いませんか?」
僕は毎度のことながら、貴婦人の肩へと触れる。
「はい。ここにいます」
「ふわ!?」
貴婦人は驚きすぎて仰け反り、足を引っ掛けたのか転倒しそうになる。
僕は貴婦人の背中に腕を回し、支える。あ、結構軽い。
「すみません、大丈夫ですか?」
貴婦人は驚愕に染まった茶色の目で僕を見据えつつ、答える。
「え、ええ……。あなたがケイですか?」
「はい」
「大した隠密能力ですが、無闇に使うのは感心しませんね」
「えっと、ギフトでして、自分じゃ解除できないんですよ」
「そうですか……」
貴婦人は、僕の腕から離れ、言葉を継ぐ。
「それと、あなたの魔力量だと、魔法使いを目指すのは現実的ではありません。受講を考え直したほうがいいのでは?」
僕の魔力量は、人間の中でも最低レベル。貴婦人の言葉は心にぐさっとくるものがあるけど、言っていることは正論過ぎる。
魔力量が少ないと、強力な魔法は使えない。
それに、魔法を練習できる回数も、圧倒的に減るだろう。
魔法使いを目指すよりは、剣士にでもなるのが建設的だ。
「……いえ、見学でもいいので、受けさせてください」
とはいえ、初めから僕は魔法を練習する気はない。
なにせ、【不器用:Ex】の効果で、空間魔法以外の魔法が使えないのだから、魔力量どうこう以前の問題だ。
今回の魔法訓練では、この世界の魔法の常識を知るのが目的だから、別に見学でもいいと思う。
貴婦人は僕の意思が変わらないのを見て取ると、僕から視線を外し、全体に移動を促す。
「点呼が済みました。訓練場へ行きましょう」
貴婦人が先行し、後ろをみんながぞろぞろとついていく。
僕がフマとニィに合流すると、傍を歩いている2人の少年の会話が聞こえてきた。
「先生、誰と話してたんだ?」
「さあ。俺にも見えなかった」
「……本当は、誰もいなかったんじゃないか?」
「先生が、こけそうになってたけど?」
「……だよなぁ」
「実は俺たちの後ろにいたりして」
2人が僕のほうを振り向く。
僕は一瞬ぎょっとしたけど、2人の視線がニィをちら見した。
「……お前、話しかけろよ」
「いや、最初はお前に譲ってやるよ」
2人がなんとも微笑ましい譲り合いを始めた。
僕は好意を向けられているニィがどんな顔をしているのかと見下ろす。
するとニィは、首を傾げた。そして微笑む。
僕は微笑み返す。
あれ? ニィ、もしかして気付いてない?
……魔王城で暮らしていたから、憧れる感情は知らないのかもしれないね。
訓練場は、屋内に設けられただだっ広い土間だ。
いくつもの区画に分けられているらしく、僕らが入ったのは20メートル×50メートルほどの細長い空間。
備品は何も置かれておらず、土の床と石の壁がある以外は、本当に何もないところだった。
ただ、壁をよく見てみると、模様が描かれており、壁の内側には魔力が通っている。
魔法的な防御がかけられているらしかった。
「訓練時間は2時間です。いつもどおり、最初の30分で私が全員の魔法の進捗状況を確認します。次に、1時間を使って防御魔法を教え、残りの30分は自由時間とします」
生徒の人数は、僕ら3人を除くと、少年少女の7名。
貴婦人、もとい、先生は、一度生徒全員を壁際に下がらせた後、その中から茶髪の少年を呼び出して、前へと進ませる。
「初級攻撃魔法である剣、矢、初級防御魔法である壁を、それぞれ基本4属性魔法でやってもらいます。順番は、火、水、風、土。《水》。的はあれです」
先生が魔力を10メートル先と30メートル先に持って行き、そこで魔法を発動させる。
それぞれの地点に、2メートルほどの水の人形ができあがる。
「それではテノン、どうぞ」
「《火剣》」
テノンと呼ばれた少年は、まず10メートル先の人形に向かって魔力を飛ばし、そこで火魔法を発動させた。
剣を模した赤い火が、水の人形を袈裟切りにする。
水の人形は中が空洞のようで、火の剣に表面を切られると、シャボン玉が割れるようにパシャンと割れた。
「《火矢》」
次に、目の前で矢を模した火を作り出すと、それを30メートル先の人形に向けて発射する。
火の矢は、魔力に操作されながら真っ直ぐ飛んでいくと、水の人形の頭を貫き、やはり人形はパシャンと割れた。
「《火壁》」
最後に、5メートルほど先に魔力を展開し、火の壁を出現させる。
それは2メートルほどの高さまで立ち上った後、10秒ほど続いて、消えた。
「よくできています。特に指摘することはありません。その調子で練習を重ねてください。《水》。次は水ですね。どうぞ」
先生は再び10メートル先と30メートル先に人形を作り出す。
テノンは今度は水魔法で、さっきと同じことを繰り返す。
僕はその様子を見ながら、フマに質問する。
「火、水、風、土の魔法は、呪文がどれもあんな感じなの?」
あんな感じ、とは、特殊な読み方ということだ。
フマが風魔法を使うときも、よく分からない単語の呪文を使っていた。
一方で、僕の空間魔法やニィの炎魔法は、呪文が普通の言語だ。
「そうさ。基本4属性と呼ばれる火、水、風、土、それと、特殊2属性と呼ばれる光、闇の魔法は、どれも似たような言葉の組み合わせで呪文を作るさ。
火はフレイド、水はウォード、風はウィード、土はクレイド、光はライト、闇はダーク。そこに、剣ならスオード、矢ならアローナ、壁ならウォルールを続ければ、あれみたいになるさ」
今は、テノンが水壁を発動させたところだ。
「なんで水壁なの? 水壁でよくない?」
「一説では、言い回しが人によって変わらないように、例えば、水壁、水壁、水の壁、流水の壁、みたいな感じで変わらないようにするためだと言われてるさ。
統一することで、魔法の威力が上がるんだとか。その原理はよく知らないさ。
他にも、新しい言葉を使うことで、魔法のイメージが固着しやすくなるというのもそこそこ有力さ。まあ、そういうのは学者に任せるさ」
「ふぅん。
先生が《水》で人形を作ってるけど、あれは? 『人形』を表す呪文がないの?」
「その通りさ。基本4属性と特殊2属性は、体系立てられた魔法なんだが、既に呪文の数が固定されてるんさ」
「ふぅん。
剣と矢と壁が、初級の魔法ってのは分かったけど、前にフマが使ってたあれは? 弾のやつとか、矢よりも太い……槍とか、あと、極大魔法とかもあったよね?」
「初級に位置するのは、剣、矢、壁と、弾、槍さ。近距離は剣で、遠距離は矢で、防御は壁で対応できるから、こういう基礎的な訓練では弾と槍はやらないことが多いさ。
それで、極大魔法についてだが、その前に中級と上級を説明するさ。
中級魔法は刃、砲、砦さ。その直前に『魔』をつければ上級魔法になるさ。
そして、最初に『極大』をつければ、極大魔法というわけさ」
「……ふぅん」
固有名詞が多過ぎて覚えられないよ。
そうこうしているうちに、テノンの実演が全て終了する。
火、水、風、土に関して、テノンはどれもミスすることなくこなしていた。
テノンが下がり、別の生徒が前に呼び出される。
その生徒は、《火剣》で水の人形を割ることができず、《火矢》を的から外していた。
先生に、剣のイメージの鮮明化と、矢の魔力操作の精密化を指導された。
「なるほど、失敗をするとああなるんだね」
「この基礎訓練を受けるのは、あのレベルが普通さ。さっきのテノンは、一つ上の訓練を受けるべきなんさ」
「あ、そうなんだ」
「さて、ちょうど失敗例が出てくれたからケイに説明するが……」
それからフマに、いかに一つの魔法をイメージするのが難しく、それを形にするのに時間がかかるのかを説かれた。
その間に、3人の生徒の実演と指導が終わっていた。
「そういうわけで、思いついたらその場で魔法を作るなんて真似は、非常識にもほどがあるんさ。しかも、そのイメージの対象が、空間なんていうあやふやなものなら、なおさらさ。空間魔法なら、開発に数年はかかってもおかしくないさ。だから、ケイが空間魔法を数分でほいほい作るのは、異常にもほどがあるんさ。しかも、魔法にミスがないなんて、考えられないさ。普通はああやって練習して、ようやくできるようになるんさ」
「うん、うん、もう分かったよ。僕が異常なんだね? もうそれでいいよ……」
「駄目さ。きちんと理解してないさ。一つの魔法を習得するのに必要な過程は、イメージの鮮明化、魔法の形成、反復練習による魔法の習熟なんさ。ケイはそれらを全て1回でやってるんさ。それを分かってるさ?」
その後、3人の生徒の実演と指導が終わり、フマの番が回ってくるまで、僕は延々とフマの小言じみた説教のようなものを聞かされていた。
「では、次。フマ」
「あ、フマ、呼ばれてるよ」
「ケイは魔法をなめすぎなんさ。呪文短縮にいたっては、ただひたすらに反復練習を……ああ、分かったさ」
僕はようやく解放され、深く溜め息をついた。
「ケーィ、お疲れ」
ニィが僕の腕に抱きついてくる。
僕は恐る恐る、ニィに尋ねる。
「ニィも、ああいう苦労をしたの?」
するとニィは、ふわふわの赤髪を揺らして首を振る。
「私も、フーマだって、ああいう苦労はしてないわ。あれは一般論よ。つまり、知識として知っているだけ」
「あ、そうなんだ」
「フーマはその知識を知ってほしかったんだと思うわ」
ニィは、フマが僕のためを思ってやったみたいに考えているけど、半分くらいは八つ当たりが入っているのではないかと僕は見るね。
「そういえば、フマはこの魔法訓練、する必要ないよね?」
「ええ。だから、ほら」
ニィに促され、僕はフマと先生のほうを見る。
「妖精のあなたに、この訓練は必要ですか?」
「オレはケイの指導係だから、訓練そのものには参加しないさ」
「分かりました。ただ、生徒の後学のために、あなたの得意系統の初級魔法を見せてもらえませんか?」
「そういうことなら、お安い御用さ」
「《水》」
先生が、10メートル先と30メートル先に水の人形を作り出す。
それが終わってから、フマが魔法を発動させる。
「《風槍》」
フマの目の前に、槍状の大気の揺らぎが出現する。
それが10メートル先の人形めがけて発射された。
風の槍は、水の人形の頭部に命中すると、人形を破裂させることなく貫通し、そのまま30メートル先の人形をも貫通させた。
頭部に風穴の空いた2体の人形は、一瞬遅れで破裂する。
「みなさん、見ましたね? 今の風槍は、貫通力が高く、水の人形の破裂が一瞬遅れました。錬度が高いからこその芸当です。また、優れた魔力操作により、1体目を貫いた後、軌道を修正して2体目も貫き、かつ、槍の威力は衰えていませんでした。みなさんも、このレベルを目指しましょう」
先生の解説に対し、生徒からは否定の言葉が上がる。
「でも妖精だろー? 俺たちには無理だよなぁ」
「魔力量も、魔力操作も、妖精には勝てないよ」
それを受けて、先生は小さく溜め息を一つ。
「分かりました。では、私がやってみせましょう」
その後、先生はフマと同じことをやってみせる。
「この通り、人間にだってできないことはありません。諦めず、努力を怠らないようにしてください」
先生の実演に対し、生徒たちからは拍手が起こり、肯定的な雰囲気に改善された。
僕は戻ってきたフマに言う。
「うまく利用された?」
「かもな。まあ、役に立てたんならそれでいいさ」
それからニィが呼ばれ、ニィはそつなくこなしてくる。
目立った行動は慎んだようで、最初のテノンという少年と同じ具合にクリアしたのだけど、それだけで十分に目立つ行動だったらしく、生徒たちが盛り上がる。
「おい、テノン。あの子、お前と同じことやったぜ。すごくねえか?」
「べっつにー? 練習すれば誰でもできるようになるって」
「いいのかよ、テノン。1番を取られるぜ?」
「魔法が上達すれば、順位は関係ねーよ」
周りがテノンを茶化したりけしかけたりするも、テノンは冷めているようで、取り巻きだけがわあわあ言っている。
僕は戻ってきたニィに言う。
「フマもだけど、ニィもさすがだね。まあ、初級魔法だから当然かもしれないけど」
「普段は使わないけど、その上の魔法も使えるわ。教養みたいなものね」
ニィの言葉に、テノンの取り巻きがまた騒ぎ立てる。
「おい、聞いたか。その上も使えるだってよ。テノン、お前負けてねえか?」
「負けたっていいんだよ。というか、俺だって中級使えるし」
「うわっ、ずりーぞ。俺にも教えろよ」
「お前にはまだ早いよ」
「くぅー、こいつっ」
騒がしくなったところで、先生がそれを静める。
「はい、話は後にしなさい。次、ケイ。あなたで最後です。……出てきなさい」
僕は呼ばれたので前に出ていき、僕を見失っている先生に触れる。
「!?」
初めよりは落ち着いたものの、それでも先生は驚きを隠せないようだった。
「すみません。毎回やらないと、気付いてもらえないんですよ」
誰か、この寂しさを理解してほしい……。
「わ、分かりました。それでは、あなたの魔法を見せてください」
僕は促され、所定の位置につく……はずもなく、苦笑して先生に言う。
「それが、僕は自分の固有魔法以外使えないんですよ」
「あなた、固有魔法を使えるんですか?」
先生は目を丸くした後、表情を戻して言葉を続ける。
「ですが、使えない魔法を使えるようにするのがこの魔法訓練です。できないならできないでいいですから、どこまで形にできるか見せてください」
おそらく先生は、僕が火の剣を出せなくても、火くらいは出せるだろうと考えているにちがいない。
「それがですね、できるようになっていないから使えないんじゃなくて、能力的に不可能なんです」
「……?」
「そういうギフトがあるんです」
「……あ、そういえば」
てっきり先生が発したのかと思えば、声の主は後ろのフマだ。
「ケイ、他の魔法使えないんだったな。すっかり忘れてたさ」
「……うん。もしかして魔法訓練に参加する意味、なくなった?」
残念なことに、フマだけでなく、ニィも、僕から視線を逸らす。
確かに、【存在希薄】に比べて、【不器用】の存在感は薄かったけどさ。これはあんまりじゃない?
僕は乾いた笑いを浮かべつつ、魔法を使うことなく壁際へと戻ったのだった。
第3章に突入です~。
最近、連日の更新にばててきました……。
1話の分量を少なくすればいいのに、なかなか分割できない苦悩。




