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チートニートスペシャリスト・魔眼の勇者  作者: 鬼京雅
初代の神!幼女神ジュテーム現る!
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艶色にアデュー!

「何かこのダンポコワールドに来てからホント、激動の日々だぜ。何か十年以上は皆と一緒に過ごしてる気がする」


ジュテームの試練を乗り越えてCNSの事務所に集まっているカオリ、ミーナ、ゴッドと他の仲間達にに向けて、俺は言った。俺達キャンディ王国の次の定期イベントについて考え中である。机の上の各自が考えた資料に目を通しつつ、カオリは言う。


「アデュー君、キャンディ王国は常に楽しい王国であるんだよ。もたもたしている暇なんてないんだからね。皆が楽しさのエンターテイナーにならなければならないのよ!」


すかさずケンジはカオリの背景に薔薇の花を散らす。この兄弟、本当に仲良くなったな。ケンジはちょっと人格が変わったが……。

人が多過ぎる為に、しばしば話が脱線するので俺が元に戻そうとすると、


「……で、次のイベントの内容はどうするんだ? 話が流れ過ぎているわよ。バナナ美味い」


ムキッとバナナを剥いたバナナ魔王ミーナは舌先をチロチロさせながらバナナを食べる。相変わらず締める所は締めてくれるぜミーナは。

ちなみに神幼女ゴッド達は机の上にある黒髭危機一髪に夢中になっている。

全くカワイイ神だぜ……と思いつつ俺は腕を組み、


「……前回は夏を先取りしすぎたけど、まだ夏でないしね。観客の要望はまたやって欲しいという意見が多かったんだけどね……」


「集めたデータによると好評のイベントだったが、二回連続して行うよりも、一つ間をおいて行うのがいいだろう」


カオリが話すと、ゴッドの番で黒髭はピョンと飛び、仕掛けられていた電流がゴッドに流れた。


「ニャ! ニャ! ニャ!」


黒こげになるゴッドを、横で見ていたシャオリンの炎が襲う。


『ニャー!』とゴッドのケツに火がつき、急いで流しの方に向かった。何やってんだアイツ等……。

水で尻尾を冷やすゴッドを見て、俺はふと閃いた。


「夏先取りなら、冬も先取りしてしちまうか! それこそが、キャンディ王国のフリーパーティーだぜ!キャンディ、キャンディ♪」


俺は気合いを入れる為にシャツを脱ぎ捨て、筋肉を披露しつつ言った。

そしてカオリは、


「やってくれるね、アデュー君。私の決めセリフを奪うとは言語道断だよ! 成敗してくれる! 皆の者、かかれっ!」


疾風の如く、カオリの兄貴のケンジが俺に迫り、ズボンのベルトを外す。何!?スボンのベルトだと?その謎の行動に俺は焦るーー。


そして全員下着姿になり、俺を担いで外に走り出す。

皆で走り出し、中央の公園に行った。

そこに雪魔法スノーホワイトで雪景色にしてやったぜ!

その雪の海の中に飛び込み、じゃれるように暴れ、全員で雪合戦をした。


『アデュー!バンザーイ!』


「うおおっ!?」


そして皆は俺を胴上げした。

次第に人が増えたかと思いきや、装女学園の人々や、これまで関わった人がプール公園の周りを取り囲んでいた。雪の中でじゃれていた俺は、カオリとミーナに担ぎ上げられ、


「……そろそろだねミーナ。投げろっ!」


「翔べ、アデュー!」


「え? 翔べって? うわあっ!?」


ゴッドがイタズラで開けた間欠泉の吹き出し口の上に投げ込まれた俺は、水圧に圧されて上空へ舞い上がる。

そして上手い具合に体制を立て直し、筋肉を硬直させ、


「艶色にアデュー!」


と叫ぶと、俺を見上げる全員も、


『艶色にアデュー!』


と叫び、グッバイポーズを取った。

そうして、キャンディ王国の午後の一時は過ぎて行った。

艶色にアデュー!

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