ビューティフルワールドへ到着!
ビューティフルダンジョンにたどり着いた。
この世界は華美に飾られたダンジョンかと思いきや、案外雄大な自然の中にあって街自体も平凡的な街並みだった。こっちが戸惑うぐらい普通なのが美しさなのかも知れない。
街の中の至る所には様々な色彩の花が咲き誇り、ビューティフルシティーを象徴する城にはその頂上にビューティフルフラワーという虹色の巨大花がシティー全体を見渡していた。
とりあえず俺とカオリは変装しつつビューティフルシティーに潜入した。特に俺は女装しなくちゃならんから、スカートとかはいて大変な事になってやがるぜ。何とかこの街の住人をやり過ごし、一軒の宿屋で泊まる事にしてこれからの作戦会議をする。
そして、俺はここで自分の運命を決めるような決断をする事になった。
「やっぱりこの世界はMP制度じゃないようだ。自分のステータスを見てもMPの欄が無い」
「確かにそうだね。やっぱりこのビューティフルダンジョンはMPじゃなくてOPのようよ。女だけのダンジョンと、あのポッドの力で少し歪んだダンジョンになってるみたい。でもオッパイポイントって変な感じ。オッパイが大きいほど魔力が高い世界なんてとんでもない世界だよ」
「確かにな……。OPとはやってくれるぜポッドの奴」
とりあえずもう俺も一時的に女にならないとならん。仕方ないが、魔法を使えないのは困る事になるかもしれん。ここで工事魔法をするか……。
「よし!決めた!工事魔法で女になり戦うぜ。カオリの工事魔法の出番だ。任せた!」
「合点承知!」
カオリは気合いを入れて返事をしてくれた。
よし……何とか俺も耐えるしかねぇ!
とりあえず手術台になるベッドに横になる。
すると、俺の目の前に白髪の幼女が映った。
「ゴ、ゴッド!?」
「のほほ!この新しいダンジョンに違和感を感じて来て見ればお主達もいて、しかも今度の敵はワシの妹と来たものだ。ならばワシも手を貸してやる。工事魔法でチンコが消える痛みだけはワシが除去してやるぞぇ」
のほほ!といきなりこのビューティフルダンジョンのボスの姉の神幼女ゴッドが現れた。自分の妹の事が気になるなんて、案外人間味があるな。神という生き物は家族構成はわからんが、継承関係でこじれると聞いていたが。そのこじれから姉妹の関係が悪くなって神に選ばれなかったポッドはこのダンジョンを生み出したわけだし。そんな事で、俺とカオリは工事魔法の前にポッドの情報を集めた。
「……あのポッドは水神壁っていう絶対防御を持ってやがる。しかもそれは本人の意思とは関係無くオートで展開するからかなり厄介だ。魔法と打撃などのコンボで崩すしかねーだろ。アイツの心の壁は、凄まじいな」
「妹のポッドが水を司るのは泣き虫をこじらせたからじゃ。ワシの妹ではあるが面倒なものじゃて」
少し渇いた微笑みをしたのを見逃さなかった。やはり、ゴッドも妹の事は気にかかるんだろう。そして、ゴッドの目線の高さまでしゃがむカオリはゴッドの手を取り言う。
「本当にポッドはゴッドの妹なんだよね?神の争いに負けて関係が無くなっても妹は妹なの?」
「……神に選抜される者達に家族という感情は持ってはいけないのじゃ。けど、機械では無い以上ワシにも情はある。それだけじゃて」
そう言うゴッドは工事魔法を始めようと言った。ゴッドの意外な一面を見て、俺もやらなきゃな……という気持ちがフツフツと燃え上がって来たぜ。そしてカオリは髪をポニーテールに纏めて工事魔法の準備に入り、いつもの調子に戻るゴッドは、
「とりあえず素っ裸にならんと始まらんわ。早く脱げぃ!」
「脱げるか!何か上手くやれよ!恥ずかしいわ!」
「お前の毛の生えてないチンコなど見ても何とも思わん。ワシは神じゃぞ?性欲などはないのじゃ!」
「なら、その目を充血させる悪魔みたいな顔をやめろ!どう見ても興味深々じゃねーか!」
「ウルサイ男じゃて。おいカオリ、お前もまずこの男を手術台に固定するのを手伝うのじゃ!」
「カ、カオリーーー!」
『うきゃーーーー!』
と、女子二人に襲いかかられ素っ裸にされて手術台に固定させられた……。これから一時的にとはいえ自分は女になりチンコが無くなる。その恐怖が俺の心を支配して恥じらいが無くなった。チンコを見られても痛くは無いが、これから女になる上での痛みは超絶痛いかも知れん。だから羞恥心には耐えるだけだぜ!
スタタタッ!とゴッドは俺の手術台の横にいて痛みを和らげてくれるようだ。瞳を閉じるカオリは工事魔法の詠唱に入る。
「……男と女とは常に相反する天使と悪魔の鏡。数多の欲望……我と汝の思いにて、今叶えてみせよう!工事魔法・エンデビチェンジング!」
シュパアァ!とまばゆい閃光が宿屋の一室を照らした。そして、カオリの工事魔法は完了した。
「……案外身体に痛みは感じないな。チンコが無くなってるのは感覚的にわかるが。これもゴッドがサポートしてくれたお陰かカオリ?」
「そうかも知れないけど、わからないわ。だってゴッドは……」
「あれ?コイツ……」
ゴッドは寝てる……。
てか、工事魔法の痛みを緩和してくれるんじゃなかったのか?
「おい、ゴッド。お前……ちゃんと痛み止めしてた?」
「んぁ?してたぞぇ。ワシも寝てはいたが、ちゃんと仕事はしていたぞ?のほほ!」
コイツ……。
まぁいいか。
とりあえずステータスを開くと、HPの下にOPが生まれた!これで女になったって証拠だ。これで魔法使いまくれる……って、魔力低くね!?
「おいカオリ!OPが30しかないんだけど?」
「うーん……とりあえずアデュー君Bカップぐらいにしかならなかったらそれが原因かも。それに、工事魔法で性転換する事なんてこのダンジョンのルールでも初めてだろうしね。けど、魔法が使えるだけマシだよ!キャンディ!キャンディ!」
と言われキャンディを貰う。
それを口に入れて無理矢理バンザイをした!
そうしなきゃやってられん!
「とりあえず女勇者アデューになったぜ!……でも、戻れなくなったらどうしよ」
ま、とりあえず神幼女ゴッドの妹のビューティフルダンジョンの神・ポッドを倒さないとならん。全てはそれからだ。
上手く変装しつつ、俺……いや私達はビューティフルシティーを探索する事にした。




