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プロローグ
言葉は、その刃の形をいかようにも変えることができる。”気持ち悪い”の一言でも、言葉の強弱によってその意味のとらえ方を変えられる。
弱い口調なら、友達同士でふざけ半分で面白おかしい意味に伝えている表現になる。その刃はとてももろくて、壊れてしまう。
強い口調なら、その意味には、嫌悪の気持ちが入っていて、その言葉の受け手に対して鋭い刃で刺し、傷を、つけてしまう。
何の気なしに発する言葉でも、その言葉は、人を傷つける。そんなことは知ってる。小さいころ、道徳の授業で習ったことだし、みんな知ってる。でも
『気持ち悪い』
あの時受けたこの言葉は、心臓を一刺し、顔のありとあらゆる部分を刺されたような、そんな悼みがした。




