新婚生活、始まる
結婚式から、一ヶ月後。
私と、オーレリアンは、ヴァランシエンヌ公爵家、東翼の、新婚邸宅に、暮らし、始めた。
朝食の、テーブルには、リアナ、シャルロット、ジャン陛下、セラフィム——
皆、来ていた。
「姉さま、おはよう!」
「ルリアージュ姉さま!」
「ルリアージュ、おはよう」
——皆、家族。
リアナは、十四歳に、なって——
ますます、美しく、聡明に、育っていた。
ピアノが、滅法、上手で——
プレ・エトワール、ピアノ部門の、レミ(十六歳)と、よく、合奏を、していた。
——リアナとレミ、お似合い、だなぁ。
——もう、少し、大人になったら——
——ふふ、お姉ちゃん、見守る、よ。
セラフィムも、別邸の、奥に、住み、獣人連邦特使として、エトワール王国と、ガイア・サヴァージュの、関係を、強化、続けていた。
「ルリアージュ、お前と、出会えて、よかった」
セラフィムは、ある朝、私に、言った。
「セラフィム、私こそ」
私は、にっこり、笑った。
そして——
朝食の、テーブルで——
シャルロットが、社交界の、最新の、噂を、披露した。
「ねえ、ルリアージュ姉さま、聞いた?」
「何を?」
「ヴァイスローゼ公爵令嬢の、エルネスタ嬢」
「ええ、社交界で、何度か、お会いした、わ」
「最近、王立医療学院、立ち上げた、んですって」
「医療学院……?」
「産科、内科、外科、薬学科、四科、完備の、病院」
「『聖薔薇病院』、って、いう、らしい」
——!
——医療、学院……。
——病院……。
「エルネスタ様、薬学に、滅法、強い、って——
社交界で、評判だった、もの、ね」
「うん、すごい、よね」
シャルロットが、にっこり、笑った。
——ふぅん。
——いつか、必要な、時、お世話に、なる、かも、しれない、ね。
私は、なんとなく、その、話を、心に、留めた。
「ルリアージュ」
オーレリアンが、私に、コーヒーを、注ぎながら、言った。
「うん?」
「お前、また、何か、企んでる、顔、してる」
「えっ、ば、バレた」
オーレリアンが、ふっ、と、笑った。
「お前は、家族と、一緒の、時、一番、輝く」
「うん」
「これからも、家族、増やしていこう」
——!
——え。
——え、えっ——
——尊い……っ!
——朝食、テーブルで、何、言って、くるの、この、人……っ!
私の、頬が、真っ赤に、なった。
リアナと、シャルロットが、顔を、見合わせて、ぷっ、と、噴き出した。
「姉さま、頑張って!」
「ルリアージュ姉さま、私たちも、応援!」
ジャン陛下も、コーヒーを、飲みながら、優しく、微笑んだ。
セラフィムは——
頬を、ピンクに、染めて——
コーヒーカップを、両手で、隠していた。
——よし。
——皆、家族。
——これから——
——増えていく、家族。
——コレット、見てる、よね。
——あんたの、夜明け、今、本物に、なり始めてる、よ。
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