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赤
赤。それは一つの意志。
それを見れば自分の中の何かが、
動き出さずにはいられないそんな色。
あなたも見たことのあるように、
時には、人を、動物を燃え上がらせる色。
その色が連想される物。
炎がそれの最たる物だろう
だけれど彼は、炎を、火を嫌っていた。
全てを燃やし、枯らし、ただの消し炭にしてしまう
それを彼は、嫌っていた。
この手に抱いた物ですらもがき殺してしまう
赤の具象化を嫌っていた。
これは一つの色の話。
守ることを強く望めば望むほど、
自分の中をただただ無情に消してしまう
哀れな物の話。




