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玩具の鍵  作者: 甘味処 雨
腐食の讃歌
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おもちゃのかぎ

色があった。


三色の様々な色で、それぞれ全く異なる色。


情熱を表すように燃える赤。


冷静を表すように凍てつく青。


安らぎを表すように存在す緑。


恐らく古い使われた色。

けれど飽くことなく生き続ける色があった。


この三色は相容れることなく、

ここに生きていた。


だが三人が揃い、絵の具が混ざるように、

黒々とした色に変わりゆく時に、

そこにもう一つの色が加わった。


それは白。

純真を、空虚を、

正に両極端を示す色。


その時からこの四人の物語は始まろうとしていた。



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