表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
信じるもののすべて  作者: ざー
第二幕
6/32

第二幕(1)

「おはよう、ございます」

 朝。先に食卓についていたフレッドとクラウスに挨拶する。フレッドは、読んでいた新聞から目を上げた。

「おはよう。今日は起きて来られたんだな」

「今日……は?」

 昨日は違ったのだろうか。首を傾げると、フレッドの方も不思議そうな顔をした。

「昨日は寝室に食事を運んでいたぞ。覚えていないのか?」

「覚えていないんですよ」

 答えたのは不機嫌に眉を寄せたクラウスだ。

「薬物を使われた可能性があると言ったでしょう。そう簡単に記憶障害は治りません」

 ひとしきり小言を言って、俺には優しい笑みを向ける。

「ロイ、大丈夫ですよ。徐々によくなるはずですから。フレッドも、あまり彼を不安にさせないでください」

「はいはい、分かったって。ところでエマは?」

「エマはジルの様子を見に行っています。ほんの少しの間ですが、目を覚ましたので」

「えっ!?」

 着席しかけた腰を浮かせる。が、クラウスに静かに止められた。

「今はまた眠っています。見舞いなら、食事の後で」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ