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異世界転移なんてありふれている  作者: たかしゅー
ラントヴァッサ王国
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再びトリフト領にて1


「お兄さんが行くなら私も付いて行くわ」


 フィーネの声が聞こえた途端、横に黒い霧が集まり、霧の中からフィーネが出てきた。


「えっ?」


 エレナさんが急に現れたフィーネに戸惑いの声を上げた。


「…いろいろ言いたいことがあるけど、そもそもいつからそこにいたんだ!?」


 エレナさんだけでなく俺も戸惑い、フィーネに詰め寄った。まさか先ほど別れたばかりの相手に遭遇するとは思っておらず、あの「またね」は何だったのだろうかと思わなくもない。


「最初からよ?」


 そんな気はしていたが、本人から改めて聞くとげんなりとしてしまう。つまり、最初から付いてくるつもりだったのだろう。そうならそうと言ってほしかった。

 そこでふと辺りを見回す。その際、一応サーチも発動させる。


「アランさんはさすがに居ないか」


「急に挙動不審になったから兄さんの頭がついに、と思ってしまったけれど、アランおじいさんを探していたのね」


「挙動不審…」


 どちらかと言うと疑心暗鬼、が正しいとは心の中に留めておく。


「アランおじいさんはいないわよ?」


 アランさんがいると戦闘面では助かるが、いつどこでイジメまがいの特訓が始まるか分からないので是非あの城でボス役をやっていてもらいたい。

 アランさんがいないことを確認し、ほっとした俺はエレナさんのに事情を話そうとエレナさんに近づく。すると気のせいかもしれないが、騎士の一人が息を飲んだ。

 そもそも階段の方にいたはずの騎士が二人とも、いつの間にかエレナさんの側にいることに今さら気が付いた。


「お兄さんは相変わらずね」


「【死界の門番】フィーネ・スカーレット」


 フィーネとコントじみたやりとりをしていると、ボソッと呟いた声が聞こえてきた。そう言ったのはエレナさんの側にいる騎士のどちらかだと思うが、どっちが言ったという確証は無い。


「死界? 門番?」


 フィーネ・スカーレットと名前を言っているのでフィーネのことに違いないのだろう。ただしそんな大層な二つ名みたいなものを言われても、ピンと来ないなと考えた瞬間ピンと来てしまった。

 あ~あれかぁ、そんな顔をしていたのだろう。


「マサキさん表情が『ああ、あれか』という表情になっていますが、心当たりがあるようですね?」


 そんなことを言われてしまう。

 俺は何も悪くないはずなのに、何故か責められているように感じる。


「心当たりは有るような無いような…」


「別に責めているわけではありません。ただ、一等級冒険者であり【死界の門番】の二つ名を持つフィーネ・スカーレット。冒険者である以上、悪人ではありませんが、要注意人物だということは覚えておいてください」


 横目でフィーネを見てみるが特に気にした様子は無い。


「何かしら?」


「いや、冒険者ならそうと言ってくださいよセンパイ」


 冒険者で一等級っていうことはそもそも大先輩であり、一応無事にここまで送り届けてくれた命の恩人でもある。

 もしあの城でフィーネに出会わなければここまで帰ってこられたかどうか疑問だ。何ならフィーネがいない状態でアランさんと出会ったらそのままデッドエンドまっしぐらだった。

 そのため、要注意人物だ何だと言われても、命の恩人だし、という思いの方が強い。

 どちらかと言うとカーシャさんが要注意人物である。


「まあいいです。デッドリー関係の事案に一等級冒険者が側にいるのは心強いので、同行をお願いします」


「元よりそのつもりよ?」


 わあ、この二人相性悪いのかな。すごく心配だ。

 そんな思いはおそらく向こうにいらっしゃる騎士さんも持っているだろう。俺には感じるぞ、同士達よ。と念を送っておく。

 すると騎士さんが軽く頷いたような気がした。


「ただし、よっぽどのことがない限り【門】は開かないで下さい。剣の方でも一等級に恥じない強さだと聞き及んでいますので、何かあったときはそちらでお願いします」


「門ってあのアンデッドがワラワラ出てきたあれ?」


 そう言いながらアンデッドがワラワラ湧き出てきて、同じくワラワラ湧き出してきた人形と戦っていた大怪獣戦争を思い出す。

 確かにあれをそこら辺でやっちゃうと悲惨なことになりそうなので、極力使わないでほしいと言うことは分からなくもない。


「違うわ、人形を飲み込んだ方よ?」


 ん、そっち? もし相手がデッドリーだったら、そっちの方こそ使ってもらうべきなのではと思ってしまうがそうではなようだ。


「マサキさんの前で【門】を作ったのですか!?」


「そうよ?」


「何を考えて―――」


「使う必要があって使ったのよ? それにお兄さんは無事よ?」


 ん、俺が無事? あれってそんなに危険なものか?

 フィーネとエレナさんを見比べていても答えは出ないが、エレナさんの側にいた騎士さんが震えているのが目に入った。騎士さんが震えるレベルってそこまでのものだったのか。

 頭が痛そうなエレナさんと、この話題に興味の無さそうなフィーネ。震えている騎士さんと、あまり実感の無い俺。このまま話していてもこれ以上の進展はなさそうだと判断したエレナさんによってこの話題は打ち切られ、この五人でとりあえずトリフト領へ向かうことになった。


お久しぶりです。

最近2件ほど物語の設定を作っていて、そちらに気をとられているうちに1週パスしてしまいました。

次から次へと設定を作り出し、設定作って満足する悪癖。もっと時間があれば全部出したいという欲もありますが…

実際にはそんな時間はありゃしない…


ちなみに考えていたネタは軍×魔法モノと4人の恋愛×転移モノの2作。

そのうち披露できればいいなと暖めながら、この作品で頑張っていきます。


何はともあれ、読んでくださった方に感謝。

今後も、すこーしずつ進めていくのでよろしくお願いします。

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