夜桜司の高校時代編・後編
それからと言うもの僕は『橘京』、すなわち後の妻『夜桜京』と彼氏彼女の関係を築く事になる。だが、互いに愛や恋愛感情と言った感情はない。断言する。打算と脅迫のみの関係である。
「さて、書記くん..................もう時期に私たちは卒業だね。ここまで、京ちゃんを守ってくれてありがとう。」
『〇〇一』に放課後の教室に呼び出される。
「あぁ、これで僕の役目は終わりだろう?ならば君たちとはもう話すことはないよ。」
そして彼女は僕に対して悪魔的な表情を浮かべながらある『提案』をして来た。
「そう連れない事を言って欲しくないなぁ。だって君には役割がある。」
「...............役割?」
「そう。京ちゃんに告白して頂戴。」
この女は何を言っているんだ。なぜ、好きでもない相手に僕から告白しなければならない。
「ふざけるな!この二年間、僕は彼氏役を演じて来たんだぞ!もう良いだろ!!」
橘京は確かに美人であり素直で良い子だ。だからこそ、僕みたいなクズといるべきではない。それに彼女だって偽りの関係ゆえに僕自身になんの感情も抱いていない。
「何を言っているの?役割は最後まで果たしなさいよ。だって書記くんは彼氏役であり、将来の『夫』でしょ?京ちゃんを幸せにするには最後まで嘘を突き通しなさい。そして責任をとって結婚しなさい。君のその一歩引いた態度が気に入っているの。だから特別に京ちゃんの隣に置いてあげる。」
「そんな勝手が許されるかっ!!僕の人生もっ!!彼女の人生もっ!!君のものではない!!」
怒声を浴びせる。だが、その言葉を聞いたと同時に彼女からは信じられないほどの怒りと憎しみの表情が浮かばれた。その表情に僕は畏怖し、一歩その場を下がってしまった。
「私は京ちゃんの為ならどんな障害だって取り除く。そして君はわたしが選んだ京ちゃんの為の『駒』なの。黙って従えよ、傀儡風情が?それとも今この場で社会的に始末されたいか?」
胸ぐらを掴まれ、殺意のこもった目で睨まれる。
(この女.............本気だ。本当に僕は消されるッ)
従わなければ僕の人生はこの先ない。橘京に手を出そうとした『男』達は行方不明となっていた。過去、僕の前で橘京に告白した彼も例外ではなく、姿をあの日以降見ていない。
「とここまで言えば分かるかな。」
え、めっちゃ怖いんですけど!!?マジに元凶がウチの母親じゃねーか!!!
「京さんは君に説明したよね?僕たちのなり染め。」
なり染め。確か、夫である『夜桜司』のもうアピールで『夜桜京』が折れたと以前に京さんに説明された。
(う、うわぁ...........そりゃ司おじさんも必死になるわけだわ。)
実の母親の高校時代が歪な『クレイジーサイコレズ』って事実が分かってしまった..............




