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前髪が違うヒロインを選んでしまい、幼馴染が殺意の衝動に目覚めるバットエンド(下)〜夜桜雅編〜

「ちょ、本当に離れてくれ!」


「彼氏彼女なのです。諦めなさい。」


「いやいや!ここ教室だからね!」


昼休み、幼馴染と狐女が教室内でいちゃいちゃとする。


(あの狐女...........)ぎり


自然とポケットに入れたハサミへと手にかけていることに気づく。


「ッ........」


まだ.....自制は出来る。幼馴染の幸せを願う。一度冷静に考え、やはり無理やりと彼の幸せを奪う事はしてはならないと幼馴染として側面が私を抑えたのだ。それこそが私に出来る最大限の努力だ。


「はい、あーんして下さい」


「はぁ、分かったよ.......あ、あーん」


しかし好いている男が違う女と仲睦まじくしているのは気分が良くないのも事実。


(ダメだ......このままだと気が可笑しくなりそう)


席を立ち上がり教室を出る。そして何食わぬ表情を見せながらお手洗いへと入る。


「酷い顔」


鏡に移る自分の顔を見て、そう呟く。


【あの女が邪魔で仕方がないでしょう?】


鏡の中の自分が話し掛けてくる。


「うるさい」


【だったら奪っちゃいなよ?】


「うるさい」


奪いたい______けど、奪っちゃあ駄目だ。


【彼の隣は夜桜雅のものなんでしょ?】


「うるさい!」


鏡を叩きつける。


「お願いだから、黙ってよ.......」


頭がぐちゃぐちゃで本当に間違えを犯してしまいそうになる。


【______彼の幸せを願うから?】


________そう。


【ふーん。なら______】


鏡に移る自分の口元が大きく裂け意地悪く嗤いはじめる。


【________そのポケットに入れたハサミは何かなぁ?】


ガチャ


冷や汗を流し瞬きをすると其処にはいつも通りの顔をした自分が鏡には映っていた。


「あら、雅さん_____ごきげんよう。」


そしてお手洗いにて姿を現す龍城ヶ崎玉藻の前。その姿を鏡越しに目で追う。


「......私の幼馴染を返してよ」ぼそ


小さい声でそう言葉が漏れてしまう。


「ふふ♪」


しかし、龍城ヶ崎は地獄耳であり私の言った言葉を聞き取っていたのだ。


「もう_________"貴方"のではありませんよ」


その言葉が耳に入った途端、身体が無意識に動く。


「_________________」シュン


「あぐっ!?」ザシュ


首元に突き刺さったハサミ。龍城ヶ崎は訳が分からないと言った表情でその場へと倒れる。


【あ~あ.......殺ッちゃった】


周り一面は血にまみれ、夜桜雅は絶命した龍城ヶ崎を見下しながら歪んだ笑みを浮かべ嗤う。


「はは______いいざま」









「龍城ヶ崎さん、まだ見つかってないんだって」


「マジかよ、もう2週間も立ってるのに警察は何してるんだよ。」










「そんな悲しそうな顔をしないで。君は笑っているほうが雅は好き。元気を出して。必ず龍城ヶ崎さんを見つけよ」


落ち込む幼馴染の背を擦り、慰める。


「う、うん。そうだよな」


※夜桜雅の目は龍城ヶ崎を刺殺してからハイライトがなくなっている。人殺しをした事で彼女はもう歯止めが利かないだろう。


「大丈夫________」


単純に幼馴染を思うだけの狂い人。この先、彼を奪おうとする者が現れようものなら彼女は迷う事なく______


「________私が一緒にいてあげるからね」


__________殺してしまうだろう。

例としてガサキさんを使いましたが、他のヒロインでもバッドエンドでは雅さんは同じ事をするでしょう。ちなみに逆も然りです。他のヒロインも嫉妬心が爆発すると似たような結末に着地するでしょう。


挿絵感想お待ちしております!ちなみに闇堕ち聖女の恋物語の方も感想下さって良いんですよ(チラ)

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