ガサキさんは見せつけたい
「おはようございます、前髪くん」
登校をする為に家の玄関を開けて見ればそこにはガサキさんが微笑を浮かべ待ち構えていた。
「前髪くん......」
彼女(仮)なのに名前で呼んでくれないのか。
「さぁ_______あの方々に見せつけましょう」
電柱の後から此方の様子を覗く雅と薫。
「ちょっと、あっち行ってよ!バレちゃうじゃん!」
「お前がどっか行け。」
あの子らはいつから彼処でスタンバっていたのだろう。
「あの方々に見せつけるのは余りおすすめはしないよ?」
正直な話、自分でまいた種ではあるのだが見せつけるのは止めて置いたほうがいいと思う。後が本当に怖いので。
「うふふ♪見せつけちゃいましょーよ♡」ダキ
うわ、めちゃくちゃいい匂いする。
「胸も押し付けちゃいます♪えい」むにゅ
弾力がす、凄いです......
「君は雅のものなのに.........なんで?ねぇ、なんで?私の胸じゃ、いや?」
「ウチのツバつけた男に手出すなんていい度胸じゃん、ガサキっち」
雅さんや、その手に持つポケットナイフは危険なのでしまって下さい。それと薫さんはメリケンサックを手に嵌めないで下さい。
「あら〜♪負け犬の人達ではありませんかぁ♪」
ガサキさんが全力で煽りに行きやがった。
「ふふ、前髪くんはぽっと出のわたくしを選んでくれたんですよぉ?」
「「」」ピク
「どうでぇす?転校生に主人公を奪われる幼馴染の惨めな気持ちはぁ?」
幼馴染さんがぷるぷると震えていらっしゃる。
「初めて本気で恋した相手を親友にも近い友達に奪われる虚しさわぁ?」
ヤバイよヤバイよ.........(ベテランリアクション芸人風)
二人は深呼吸をすると慈悲深い笑みを浮かべゆっくりと言葉を紡いだ。
「「ブ・チ・こ・ろ・し」」
あ、此方に向かってくる。
「__________に、逃げよう!」
ガサキさんの手を握り、走り出す。
「ちょっと、前髪くん!?」
「良いから行こう!」
ガサキさんの頬が若干紅い気がするが、今はそれどころではない。
「君はどうして逃げるのかな?」
鏡でその顔に聞いてください。
「ウチと二人きりでホムパしよーよ↗絶対アゲるからさぁ→」
二人きりはパーティーとは呼びません。一人でアゲててください。
「はぁ......はぁ........ガサキさん、大丈夫?」
何とか振り切れた......
「わたくしは大丈夫ですよ?」
一応汗はかいているけど、意外に体力おばけだなガサキさん。
「______さて、そろそろと秘密を教えて頂けませんか?」
「秘密?」
ガサキさんが顔をずいっと近付ける。
「あの薫ちゃんが一人の男の子に固執する訳がないんです!貴方には何か隠された秘密があるのでしょ?」
校舎裏にて壁際まで追い込まれる。
「秘密って.......何にもないよ?」
「嘘をつかないで下さい。」
肉をぎゅっと抓られる。
「痛ッ、お、俺の何が知りたいのさ!秘密なんてないよ!本当に!」
「あるじゃないですか」
頬へと手を置かれ妖艶な笑みを見せられる。
「_____________前髪くんの奥に隠れる、貴女の素顔ですよ、ふふ」




