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夜桜家の日常

夜桜月花は8歳である。


_________そう8歳であるのだ。


「夜桜さんの将来の夢を発表してください。」


道徳の授業にて『将来の夢』を発表会の宿題として出された夜桜(妹)はこの日の為に多大な努力を投じた。


「はい!」


将来の夢を書き込んだポスターを黒板へと貼りつける。


「えっと.......夜桜さん?」


そのポスターの中心には入学式の時に一緒にとった幼馴染との写真が貼ってあった。


「月花の夢はこの人のお嫁さんになることです!」


「「「「「え!!??」」」」


クラスメイト全員が驚く。夜桜月花は美幼女である故に皆は理解が出来なかったのだ。担任の先生でさえ、驚いている様子である。


「えへへ、お嫁さんになれたらいっぱいチュチュってしてもらうんだぁ//」


幼馴染(お兄ちゃん)の写真を見て感情が昂ぶったのか本音がだらしない顔で出る。


「か、可愛い......」


「月花ちゃんのあんな顔、初めて見たかも」


天使のような愛くるしさを持つ夜桜月花は学校で人気者だ。男子の好きな人ランキング堂々の一位。女子の学校でなりたい顔ランキング一位でもある。


「あ、えっと......夜桜さん、将来の夢って言うのはね「はい!素敵なお嫁さんになって毎日お兄ちゃんにご奉仕します!」あ~、はい.........ありがとうございました〜!皆さん握手をして下さーい!」


パチパチパチパチ


"あっ、多分説明しても聞かないわ、この子"と先生は直ぐに悟り、発表を終わらせるのだった。









夜桜京は今年41歳である。


_________そう41歳であるのだ。


「あはぁ♡駄目よ、貴方は娘のお友達なのよぉ♡いやぁん♡そこイジっちゃダメぇ♡」


大手企業のオフィスにて居眠りをする夜桜母(41)。


「うわ、この人また変な顔で寝てるよ...........じゃなくて主任!起きてくださいよ!取引先の人が来てますよ!」


「あぅ..............あれ?」


部下の男に揺すられ目が覚める。


「あれ、さっきまで69してた筈なんだけどなぁ?」


部下の男はドン引きであった。当初は美人な人がボスでラッキーと感じていたのだが蓋を開ければ残念過ぎるのだ。仕事も出来、部下の面倒見もいい。しかし、日を追うごとに理解する。


(この人、危ないなぁ.......)


待ち受けは高校生の男の子が写ってるし、机にもその男の子のあられもない姿が写った写真立てが飾ってある。


(て言うか嫌々な表情をしているけど脱がそうとしてるのって主任だよね、これ?)


犯罪じゃないのか........


「はぁ........早く仕事済ませて帰りましょう。」


「あのつかぬ事をお聞きしますが、その写真立てに飾ってる男の子って息子さんですか?」


「あはは、面白い事を言うね、君。」


目が全然笑ってないよ、この人。


「この子、私の親友の息子なんだよぉ。可愛いでしょ?」


この人、他人の息子を待ち受け画面にしてるのか.......


「.....あの普通、自分の娘さんの写真とか飾りますよね。」


「.............は?」


怖い怖い!?何その眼力!


「いえ、何でもありません.......」


「そう、ならいいのだけど♪じゃ、仕事に行きましょうか!」


うちの会社は今日も平和です。

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