三日月春さんの告白
「________あの日、貴女が僕に話を掛けてくれた時から好きでした!付き合って下さい!」
屋上へと夜桜さんを呼び出し、告白をする。高校最後の全国大会、残念ながら優勝を飾る事は出来なかった。けれども一生懸命に取り組み上位へと名を連ねる事は出来た。
「ありがと、私の事を好きになってくれて____________だけど、ごめんね。私には昔から決めてる人が居るんだ。君なら私より良い人を見つけることが出来るよ。」
僕は拳を握りしめた。
「君より素敵な人なんかいないよ。僕のこの告白はこれが最初で最後。例え振られたとしても好きな人は変わらないよ。」
それが恋って事なんだから。
「うん........君は、本当に私に恋をしているんだね。」
夜桜さんはどこか悲しげな表情で僕を見る。
「じゃあさ、お試しで付き合って見ようか?」
「お試し.........夜桜さんに振り向いて貰えるチャンスがあるのなら、僕はお試しでも付き合いたい」
夜桜さんは髪へと手を掛け、悪戯っ子の様に笑った。
「ただ覚えていて_______夜桜雅は悪い女だって事を」
「「キャアアア!三日月先輩!!」」
黄色い叫び声が右往左往する。恐らくは後輩の女の子達だろう。
「やっぱり春はモテるね。」
サッカー部のマネージャー(山羊さん)がにこやかに微笑みを浮かべながら隣に並ぶ。
「そんなことないさ。」
「またまた謙遜しちゃってさ。」
教室へと他愛もない会話をしながら歩いていく。
(後で夜桜さんに会いに行こう。)
例えお試し期間が終わったんだとしても僕はまだこの関係を終えたくない。まだ、自分に振り向いて貰っていないのだから。




