色鮮やかなるセカイ
15話目です。ようやく第一章終了です。とは言え、まだまだこれからです。次章もお楽しみに。
あの実に騒がしい自己紹介の後、僕たちはフレンドコードを交換して別れた。というのも、いろいろ情報交換している間に時間が経過したらしく、6時間を経過したという内容のお知らせが表示されたためだ。
「あの、僕そろそろ行かないと…」「…!じゃあ、『コレ』受け取ってもらえる?」
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「クロ」以下4名からフレンドコードを受け取りました。
受諾しますか? yes/no
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「おおー…いいんですか?」「ええ、勿論。それから、ボスからドロップした素材も、⅔はそっちが持ってって良いからね」いや、それはさすがにどうかと。割り込みみたいなものだった訳だし…「いーっていーって、気にすんな。お前さんが乱入してこなきゃ今頃リスポーンしてたわけだし、経験値も旨かったしな。『貰えるモノは病気以外は貰っとけ』って言うし」
そうバロールさんは言ってくれたけど、それでは僕が僕を許そうとしないだろう。
「わかりました。じゃあ、このアイテムを持ってって下さい」
そう言って僕が提示したのは、
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魔猪の大心核×2 レア度:エクスクルーシブ
魔の力を持つ大猪の心臓から摘出された、魔力を生産する不思議な石。この大きさはかなり珍しい。
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赤熱した血液×6 レア度:エクスクルーシブ
ごく稀に出現するモンスターの変異種から採取された、炎の力を宿した血液。この血を持つものは、駆け巡るマグマの如き熱血によって爆発的な加速と膨大な熱を生み出すんだとか。
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「ちょっ、これって!」「いいんです。本来僕はこれらのアイテムは見ることはなかったはずなんですから。それにそれ以外にもいいアイテムが落ちましたし。受け取ってください」
そう言って、押し付けるようにアイテム譲渡を承諾させる。
「……分かった。でも、この時のことは覚えてるから。借りができたね」
その言葉と共に、アイテムが移動する。
「じゃあ、ご縁があったらまたどこかで」「ええ、そうね」「おーう。じゃーまたな。今度なんかあったら遠慮なく呼べよー」
そう言って僕たちは門の傍で別れ、彼女たちは武具の修理に、僕はログアウトしに簡易宿泊所のような場所へと向かった。
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「……すごかったなぁ」
あの世界はまさしく異世界と呼ぶにふさわしかった。
AIたちも人間と区別がつかないし、あの世界の総てを、僕の体全てが『ホンモノ』だと認識していた。あのリアリティに一体どれだけの時間が費やされたのだろう。技術者たちには頭が下がる。
「きっかけがきっかけだったけど…もう少し、プレイしてみようかな」
そう僕に思わせるには十分すぎるインパクトを持っていた。
「さて、じゃあ夕飯の準備でもしますかね」
僕は起き上がり、机の上に置いてあったポットの水を飲んでから、冷蔵庫の扉に手をかけるのだった。
To be continued...
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