発足
ようやく始まります
数十日後……
相も変わらず外の空気は澄みきり、肌に刺さるような風が吹く、
ただ日が出ているのでほんのりと暖かい
引っ越しからしばらくして、募集人員も一人の欠員もなく集合し新たな拠点に自室を構え、
それぞれの荷物や装備が揃った。各部隊員が集合し整列する
そして今日、新部隊発足の一歩目を踏み出す
ゆっくりと深呼吸をし、口を開く
「おはよう諸君、今日は俺の気分がいい、話をすぐに終わらそう」
一拍おいて続ける
「本日より我が部隊S.G.H.の活動が開始する。知っているとは思うが
この部隊は能力の優劣が激しい。
ただ、全員の士気の高さは十分だ。互いに切磋琢磨し、成長していくことを願おう」
「次に新兵諸君、君たちを例えるなら石だ、正体不明のな、だからこそ磨けばどこまでも美しく、
強くなる。君たちの健闘を祈ろう」 そう言った数秒後に台から降りる
その後、整列していた隊員たちが敬礼をし、バラバラに拠点に戻っていく、
自分も少ししてから台から降りる
「...よいしょ」
台を持ち上げて近くの倉庫に向かう、扉を開けるとテントの足や組み立て式の椅子が
積み上げられていた
資材が山積みになった場所に空きがあるのでそこに台を置き、倉庫を出て扉を閉める
そしてブリーフィングのために拠点に戻る。ブリーフィングルームに十数人が入っていくのが見えた
ルーカスが連絡事項を話す
「今日はさっそく軽い任務が入っている。今回は”ルーキーズ”君たちに行ってもらう」
「ただ初めて外に出る人もいるだろう、よって仮称”アルファチーム”が同行する、
装備は軽装で大丈夫だ。一時間後正面玄関で集合、以上だ、解散!」
そして装備を整えに、ロッカーに向かった
男子ロッカーに入ると数人が雑談をしていた
”...でよ、'壁'の向こうの奴らが最近人形を開発したらしいぜ”
”人形?なんだそりゃ?”
”どうにもヒューマノイドの類だそうだが、噂程度の話だから信頼度は皆無だな”
軽い笑い声が聞こえ、世間話に話題が変わり、装備を整えるのに手を動かすのを集中させた
その後、武器類をダッフルバッグに仕舞い、正面玄関の荷物置き場にダッフルバッグを置く
その後は、時間をある程度つぶすために談話室に向かった
談話室にはソファー、大きいクッション、ハンモック、少し大きいカウンターにその近くには、
軽食を提供してくれるコックもいる。そしてなにより部屋全体が広い
そこで、クラブハウスサンドをコックに頼み、出来立てのサンドイッチをカウンターで食べ、
食し終わる頃には集合時間前になった
やはり緊張してる人も多いのか、集合時間の少し前に来て装備の確認を何度もしたり、
指でファスナーの引き手を弄んでいたりと、落ち着かない人が多かった
数分後、ルーカスが箱を持って集合場所に来た
「さて、今回の任務は壁外の街のパトロールだ。流石にないだろうが、
パトロールだからと言って手を抜くと住人に舐められるから気を付けろ 以上だ」
”イエッサー!”と隊員達が言い、ルーカスが指令室に向かった後に全員で乗り込む車に向かう
車が止まっている場所に着くと、そこには装甲車が停まっていた
正確に言うとLAVで、それが4台停まっていた。すべて黒色にペイントされている
「無線の確認をする。ルーキー1」すぐ後に1から4まで順番に返事が返ってくる
その後もルーキー4まで確認をし、それぞれのチェックが終わる。続けて、
「アルファチームが各車両に一人ずつ乗り込む、後は班ごとに分かれて乗り込め!」
と言い、再び”イエッサー!”と隊員達が言い、それぞれ乗り込んでいく
乗り込み終わった後、マイクの回路を切り替え、話す
「アルファチーム無線チェック、アルファ1、ゴースト、チェック」
「アルファ2、ウルフ、チェック。よく聞こえる」
「アルファ3、ナイト、チェック。私も」
「アルファ5、ブードゥー、チェック。丁度いい音量だ」
「無線感度良好、しっかり援護してくれよ」
「「「了解」」」
そして車が発進し、検問所を通り、約30メートルの”壁”にある門をくぐり抜けると、
住宅街のようなものが少し先に見えた
新人達にいい勉強になればいいが……
これから始まるのはただのパトロールです




