49 リッチィさん、お家に帰る
すみません、何故か書き方がド忘れしてました。
後半の文書がちょっと変わってるかもです(自分でもよく分からない)
「あの、ちょっといいですか?」
混沌渦巻くギルド内を吹き飛ばしたのはミラさんだった。
その後のミラさん曰く、私の罪状には少し不審な点があると語ってくれた。
まず一つ目の罪状、器物損害及び建物等損害に関しては、盗賊に襲われて仕方なく対応した結果だと言ってくれた。これに関しては冒険者の他にも目撃者がいるらしく、壊れた物や建物の修理代を何故か私が負担する形で纏まった。
二つ目に関しても、盗賊ギルドの職員と被害に遭った傭兵部隊の団員が丁度ギルドに訪れていたので、ソラとご同行の結果、負傷者の治療費のみを払うと言うことで収まった。また何故か私が。
三つ目の罪状はあっさりと解決した。タチュラントスパイダーの足の所有者に関しては、証人としてオールドさんがいるし、タチュラントスパイダーの足事態、私が災厄の森に入り自分で取って来たと冒険者の証、ステータスの《炎竜を煽りし者》の称号を見せるとすんなり信用してもらった。
これにはミラさんも私が《炎竜を煽りし者》の称号を持っているとは知らなかったのか、とても驚いてめちゃくちゃ怒られた。何をやってるんですかと。
後、どうやら称号に関しては兵士さん達も初めて知ったらしく、土下座して謝り倒された。狂人を見るかのような眼で……激しく誤解だと言いたい。
続いて四つ目の罪状、これについては何故か揉めに揉めた。
私がこの城都に訪れた期間を見ても明らかに不審な点が多いにも関わらず、兵士さん達も証拠があると譲らなかったのだ。
どうもこれはキナ臭い。
メリー商会の会頭からの訴えはあっさりと取り下げたにも関わらず、文書偽造罪及び賄賂罪という意味が分からない罪状は取り下げない。
もしかしてなんだけど、これはメリー商会の会頭の企みだと思っていたのは実は勘違いで、本当はこの意味が分からない罪状を押し付けようとしている奴が黒幕なんじゃね? と思った程だ。てか兵士さん達の上司じゃね? と。
それでは確認の為に証拠を見せてもらえますかと言うミラさんに対し、兵士さん達が出してきたのは一枚の紙切れ。
兵士さん曰く、ここにしっかりと私のサインと記述が記載されているらしい。
この一枚の紙切れの書類と内容にミラさんとギルド長はかなり驚いていたが、私にはよく分からなかった。
だって、私はこの世界の文字は読めないし書けないのだから。
不思議そうに首を傾げる私を尻目に、ギルド長は口を開いた。
「言っておくが、こいつは馬鹿だから字を読む事も書く事も出来んぞ」
おまけに一般常識も知らない大馬鹿者だと言いたい放題だったギルド長。
皆が私を見てまさかとしてたが、狼狽える私の姿を見て可哀想な眼で見られた。……どうもこの世界では子供でも読み書きが出来るのが当たり前らしい。
悪かったな馬鹿で!!
誰だ、今外見だけで見れば良いとこのお嬢様なのにって言った奴!?
それからはそんなこんなで逆に兵士さん達を問い詰め始めるミラさん。
兵士さん達も流石に私が本当にただの馬鹿だとは思っていなかったらしく、上司に確認してみますと連絡を取り、慌てて罪状を取り下げてくれた。
その事にミラさんだけでなく、復活したギルド職員さん達も凄く不審に思っていたようだった。
どうやら、魔王印が押された公的な書類だった事がかなりの問題だったらしい。
ちなみに内容は、私がなんでも良いとこのお嬢様らしく、権力を乱用して書類を偽造し、賄賂を受け取っていたとかなんとか。よく分からなかった。
◇◇◇
そんなこんなで お家 に帰って来ましたよー!
後の事はソラに無理矢理に連れ去られたので良く分かりません。
兵士さんとギルド職員さん、冒険者の皆さんも全員を含めてスルーしてくれました!
むしろ早くソラを連れて立ち去れお願いします的な感じでしたね。
事情聴取も面倒くさかったので助かります。
「おおう!! 凄い、本当にもう芽が出てますね!!」
「ん、凄い」
先日耕したばかりの畑の前で喜び合う私とソラ。
「アアアァァ」
そしてエルダーゾンビこと田中君もドヤ顔で喜んでいる。
「あれ? そう言えば、野菜の種の発芽ってこんなに早いものでしたっけ……?」
首を傾げる私の目の前に広がる広大な畑の一部には、昨日植えたばかり野菜の種が全て芽を出していた。
「いや、ないわー」
確か実家で子供のころに嫌々と種まきの手伝いをしていたときは、芽が出るのに一週間、早くて三日は掛かった覚えがある。それに、まいた種が全て芽を出すのもおかしいだろう。普通は良くて九割、悪くて6割だったと思う。かなりうろ覚えだけどね……
じゃあ何故、全ての種が発芽したのか、それは恐らく――
「ダンジョンの影響、ですよね……」
突発的に希に誕生するダンジョンは、過去を遡って現在に至るまでその詳しい実態はよく分かっていないらしい。
偉い人曰く、ダンジョンとはモンスターが湧き、それを放っておくとモンスターが溢れだすということだけ。希にその奥にダンジョンマスターが存在していたと確認はされているが、詳しい真偽は不明らしい。私、ダンジョンマスターなんだけど……
「ま、いっか!」
元から農業は素人なのだ。
野菜の種の芽が早かろうが遅かろうと、全て良ければ結果おーらいなのである。むしろラッキーと思えばいい。どっちみち私はあまり手伝いませんしねー。だってソラとエルダーゾンビこと田中君は既に肥料の製作に取りかかってやる気満々ですし、とても楽しそうだ。うん、私いらないね。全部、あの子たちに任せよう。
「それじゃあ、私は作業員を増やしましょうか!」
そうして私は固有スキルを発動し、クリエイトアンデッドでフローラルゾンビを50体ほど量産していく。未来の喰っちゃ寝喰っちゃ寝を目指して。
元手はスキルでゾンビなのだ。
作業員を増やすのにお金なんて掛からない。
更にいえば賃金もいらない。
未来は明るい!
ブラックとは、労働基準法とはなんだこれ。
労働とはクソである。
「ふふふ、うちの作業員は畑で取れる」
◇◇◇
「はい、申し訳ありませんでした……」
地面に頭をこすりつけ謝るアンデッドことリッチ。はい、私ですね。
「「―――ッ!!」」
目の前には怒髪をつきそうなくらいに怒る二人。はい、ソラと田中君ですね。
「「「アアアァァ」」」
周囲には3体のゾンビこと、フローラルゾンビさんが叫び立哨していた。
もうね、私はすっかり忘れていました。
ゾンビこと、フローラルゾンビさんがぶきっちょであることを。
ソラと田中君のお手伝い要員として命令し、フローラルゾンビさんを突撃させるも―――この子達、あまりにもぶきっちょ過ぎるどころか、アホ過ぎてまるで役に立たないそうな。
種周りに肥料をまけとお願いしてみれば、発芽した芽を踏みつけ、それを埋める勢いで上から肥料をてんこ盛りにし、終いには肥料を食べ始め寝転がるしまつ。
そして、発芽した芽を全て踏み潰し、全く関係ない所に肥料を巻き終えたゾンビ達が『やったぜ!』『ほめてほめて!』と帰って来た所をブチ切れたソラと田中君にミンチにされ、多くのゾンビが土に帰った。
50体のうち、生き残ったのは僅か3体だけ。いや、よくも3体も生き残ったものだ。
生き残った3体は、他のゾンビ達よりも少し賢かったらしく、真面目に作業をこなした事でミンチを逃れていた。
「ふむふむ、なるほど。エルダーゾンビさん以外、量産型のゾンビさん達の中にも僅かに知性を宿したゾンビが生まれこともあるんですね。これはとても勉強になりま―――ふぎゅっ!」
失敗は成功の母ですねと、地面から顔を上げようとした私の顔が再び地面に埋まる。
どうやら誤魔化されてはくれそうもないようです。
ソラの細いおみ足が私の頭をぐりぐりと踏みつける。
――え、あの、ソラさん?
本当に、本当にそろそろヤバいんですけど?
顔が、顔が地面にくい込むぅうううう!!
そろそろマジで止めてくれませんかと、チラリと視線をソラに向ける。
そこにはジト眼半眼で此方を睨みつけるソラの赤い顔が…………あれ、この子、発情してね?
少し復活しました!
徐々に書いていきたいと思います。
更新はしばらくは2~3日に1回になりそうです。
何故か前回の書き方が全く思い出せなくて大苦戦中です。




