前へ目次 次へ 46/57 幕間 『白い場所から』 東京、新宿、国立病院。 白の壁、白衣、白いシーツ。それから、体中に巻かれた白い包帯。 「う……うぅ……ああ……」 細い体躯を折り、握った拳がシーツに幾重ものしわを作っていた。 「この激痛は……皮膚組織の再生に伴うもの……。それだけの、こと……」 しんしんと降り積もる雪のように、なにもかも覆い隠された白い世界の中で。 ――ザザッ……こちら、東京・新宿! ! ……何者か……ザッ……より、街は…… 持ち込んだ黒色のラジオだけが、現実感を流していた。