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ー編入試験ー

領地を出て聖都アスクレイスに来てから約1週間が過ぎた。エレナの従者として付いてきているものの、侍女のアリアンヌがエレナのそばにずっといるためあまり仕事はない。


聖アレイオス魔導学園のある、聖都アスクレイスは学園都市であり、中立地である、隣接する3国とその他の大陸中の魔導精通者や貴族が通う学園で、この大陸で唯一魔導について教えている学園だ。


「翔さん、そろそろ起きてください。」


「もう、起きてるよ。」


「そうですか、でしたら朝食の用意を手伝ってください。あなたも一応は従者ということになっているのですから。」


そう言うと、アリアンヌさんはエレナの部屋の方へ歩いて行った。


翔は基本的に、アリアンヌが起こしに来るまで起きない、従者とはただの肩書きに過ぎないからだ。


従者とは普通であれば主人よりも早く起き、家事全般の手伝いをするものだが、翔の場合は違う、起きる時間はほとんどが、アリアンヌの起こしに来る時間、つまり、エレナの起きる時間と同じ時間であり、さらには、アリアンヌが家事全般をそつなくこなしてしまうため、翔に仕事はない、あったとしてもせいぜい大きな荷物の移動などの力仕事がいいところだ。






今日は、アレイオス魔導学園の進級式典の日であると同時に、高等部からの編入希望者の試験日であった、試験といっても、筆記試験ではなく、実践的な試験である、つまるところ模擬戦をするのだ。


翔は貴族の推薦状があるとはいえ一応は編入生ということになるのでこの試験に参加することになっている、模擬戦といってもやりようはいろいろあって、今年はトーナメント制で参加者139名の参加者のうち上位入賞4名を入学させるというものだった。

模擬戦のルールは、

1、武器は学園側が用意したものでなければならない。

2、防具の使用はこれの一切を禁止する。

3、試合の相手を殺すような攻撃を行ったものは失格とする。

4、上記に違反しない限り、全身全霊を持って試合に挑め。

というものだった。



ーーーーーーー



そして、いよいよ編入試験の幕が上がった。

王侯貴族たちや学園生らが見守る中、次々と一回戦が行われていく。


『第45回戦を開始する、両者位置について!』


審査員の合図とともに入場する、その時翔の、目に入ったのは陰湿そうな感じの男だった、イズムという名らしきこの男も、この試験を受けている以上は翔と同い年のはずだ、しかし、その体から放たれている陰険なオーラはとても16歳のそれとは思えないものだった。


『両者、武器を構えて。』


一瞬の静寂


『ーー始め!ーー』


審査員の合図とともにイズムが動いた。


「オアァァァァ!」


甲高い掛け声とともに正面から切り込んでくるイズムの剣を、翔は自らの剣で受け止める。


バコッ!という鈍い音が鳴った、本来ならばかける側の木剣が折れてもおかしくはない攻撃だが、木剣が当たった拍子に剣筋をそらし力を流したために剣同士は互いに軋む音を立てながらぶつかり合う。


すると、イズムが体を乗り出して、低く囁いた。


「お前、気に入らないんだよ、ただの平民出の従者の分際でこの誉れ高きアレイオス魔導学園に入学しようなど。」


かけられた言葉に翔も言葉を返す。


「別にお前には関係ないだろ?それにこの学園には平民出の人がほとんどだろう。」


「だから許せないんだ、俺のような生まれながらにして選ばれた存在が入学するのにわざわざこんなふざけた試験を受けなきゃならない。

それはな、無謀にも平民出の者共がうじゃうじゃとこの学園への入学を希望するからだ、こんな試験面倒臭い、さっさとおを倒して終わらせてやる。」


「貴族付きの従者をなめるなよ!」



どんな相手だろうと負けるわけにはいかなかった。この場を用意してくれた領主、それに居場所を与えてくれた、今は観客席で見ているであろう、エレナとアリアンヌのためにーー


そう思った瞬間、翔は野盗は野盗と対峙した時の感覚に襲われた。


思考が鮮明になっていく…


イズムの剣を弾き返し、そのまま木剣を持っている方の手首に向けて木剣を切り上げる。

するとイズムの手は力を失い、木剣が弾き飛ばされた。すかさずイズムをうしろへ押し脚をかける、イズムは地面に尻餅をつき陰湿な目で翔を睨む。


「貴様、何をした!この俺が平民風情に負けるはずなどない。何かしただろう。」


「何もしていない。安心しろ。こっちは貴族のおぼっちゃまみたいに豊な生活を送ってたわけじゃないんだよ。」


「くそっ!覚えてろよ、いつか必ず仕返ししてやる。」


ブーーー


試合終了のブザーが鳴り響く。


『試合終了!勝者、篠宮翔!』




神聖歴5027年、聖アレイオス魔導学園編入試験は平民から貴族の従者に成ったものの優勝で幕を閉じ、翔のアレイオス魔導学園への編入が決まった。



どうも、こんにちは羽柴達也です。


前々から言っているようにこの物語は作者の気まぐれにより書かれており、作者の頭の中にある妄想を文章にしているものです。更新は不定期ではありますがよければ感想、コメントなどお願いします。


今回は以外と進めたかな?とか思っていますが、なかなかストーリー全体を見ると進んではいませんね…

この作品のタイトルに持って行くのにどこまでかかるやら…

そこまで付き合っていただけると幸いです。

それでは、今回はこの辺で筆を置かせていただきます。

あとがきも長々と、失礼いたしました。

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