物語序章 第一版 93章
編成と人数(下から上へ)
分隊(最小単位)
•歩兵分隊:7 人
•機関銃分隊:4 人(機関銃1挺+歩兵4人)
•迫撃分隊:4 人(軽迫撃砲1門+4人)
•工作分隊:5 人
•通信分隊:4 人
•歩兵偵察分隊:4 人
•機械化偵察分隊:4 人+バイク4台
•歩兵施設分隊:6 人
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小隊
•歩兵小隊:歩兵分隊 ×4 = 28 人
•火器小隊:機関銃分隊 ×2 = 8 人
•迫撃小隊:迫撃分隊 ×3 = 12 人
•工作小隊:工作分隊 ×2 = 10 人
•砲兵小隊:榴弾砲 1 門 + 砲兵 10 人
•通信小隊:通信分隊 ×3 = 12 人
•歩兵偵察小隊:歩兵偵察分隊 ×2 = 8 人
•機械化偵察小隊:機械化偵察分隊 ×2 = 8 人
•歩兵施設小隊:歩兵施設分隊 ×2 = 12 人
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中隊(独立して行動できる最小戦術単位)
•歩兵中隊:歩兵小隊 ×3 (28×3=84) + 火器小隊 (8) = 92 人
•重迫撃中隊:迫撃小隊 ×3 = 12 人
•砲兵中隊:砲兵小隊 ×5 = 5 × 10 = 50 人(=5門×10人)
•支援中隊(工兵中隊):工兵小隊 ×3 = 3 × 10 = 30 人
•通信中隊:通信小隊 ×3 = 3 × 12 = 36 人
•偵察中隊:歩兵偵察小隊 ×2+ 機械化偵察小隊 ×1= 24 人
•施設中隊:歩兵施設小隊 ×3 = 3 × 12 = 36 人
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大隊
•歩兵大隊:歩兵中隊 ×5 (92×5=460) + 重迫撃中隊 (12) = 472 人
•砲兵大隊:砲兵中隊 ×3 = 3 × 50 = 150 人(=15門)
•支援大隊:支援中隊 ×2 = 2 × 30 = 60 人
•通信大隊:通信中隊 ×3 = 108 人
•偵察大隊:偵察中隊 ×3 = 3 × 24= 72人
•施設大隊:施設中隊 ×3 = 3 × 36 = 108 人
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旅団(基礎ユニット)
•歩兵旅団:歩兵大隊 ×3 = 3 × 472 = 1,416 人
•砲兵旅団:砲兵大隊 ×3 = 3 × 150 = 450 人(=45門)
•支援旅団:支援大隊 ×4 = 4 × 60 = 240 人
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師団(基本編成)
師団配下は:歩兵4旅団、砲兵1旅団、支援1旅団、通信大隊1、偵察大隊1、施設大隊1。
•歩兵(4旅団):1,416 × 4 = 5,664 人
•砲兵(1旅団):450 人
•師団本体:4,656 人
付帯人員:931 人
→ 総計:4,656 + 931 = 5,587 人/師団
支援(1旅団):240 人
•通信大隊:108 人
•偵察大隊:72 人
•施設大隊:108 人
――師団合計(直接戦闘・支援要員) = 5,664 + 450 + 240 + 108 + 72 + 108 = 6,594 人
(注)上記は各中隊・大隊・旅団の「戦闘・業務要員」合算値。
朝霧の中、師団旗がゆっくりと掲げられる。
その旗の下には、細かく折り重なった組織があり、合計で6,594人の血が脈打っていた。
最小の単位は分隊。7人の歩兵が互いの背を預け合い、四つ集まって一つの小隊(28人)となる。
小隊が三つ揃えば中隊(92人)、さらに五つの中隊と重迫撃中隊(12人)を抱えたとき、歩兵大隊(472人)はようやく一人前の戦術単位として立つ。
歩兵旅団はその大隊を三つ束ね、1,416人の人間の意思となる。
その旅団が四つ。大地の上に並ぶ四列の足音は、果てしない整然さを生む。
そして砲兵旅団は45門の榴弾砲を抱え、450人の手が弾薬を運ぶ。
支援は240人で橋を架け、道を直し、前線に生を与える。
通信班は銅線と旗と無線で大地を繋ぎ、108人が夜を徹して文字を走らせる。
偵察は小さく精鋭で、72人が先駆けて影を探る。
施設隊は108人で土を固め、基地を守る。
合わさると、これはもはや単なる軍隊ではない。
それは道を作り、都市を支え、生活を守るための大きな機構であり、緻密に設計された歯車である。
「師団」は地図上の一点ではなく、街をつなぎ、港を守り、鉄路を動かすための生きた都市だった。
夜、指揮所に集まる幕僚は数を眺める。6,570。
幕僚長は静かに呟く。
「数字は冷たいが、その裏には無数の皿と汗、眠れぬ夜がある。これが国を守る厚みだ。」
そして彼らは知っている。戦いが来るとき、この編成は臨機応変に増強され、
必要ならば別の師団の支援も受け、数の柔軟性を発揮するだろうと。
それは戦の備えであると同時に、平時に人々の暮らしを支える約束でもある。
旗は風に揺れ、足音は土を確かめる。師団は今日も、国土の縁を固めていくのだった。
【人数の再計算】
前提:
•師団あたり:6,594人
•師団数:45
•付帯人員(医療・整備・補給・司令幕僚・事務・兵站)を+20%
計算:
6,570 × 1.20 = 7,889人/師団
7,889× 45 = 355,005人
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陸軍再編が完了した年、国家はひとつの巨大な呼吸をした。
四十五の師団が大地に配置され、総兵力は 三十五万五千五人――これが、新時代の陸の総力である。
彼らの姿は単なる兵士ではなかった。
戦うだけでなく、築き、運び、支え、癒やす。
師団の周囲には常に白衣の衛生兵が立ち、整備兵が油にまみれ、補給兵が地図を広げて燃料と食糧の流れを計算していた。
野営地の背後には車両整備所、医療テント、野戦炊事場、通信中継所が並び、師団はまるで生きた都市のように機能していた。
東京陸軍司令部の作戦室では、各地の報告が銅線を通じて絶え間なく届く。
北方では雪上車のキャタピラが樺太の氷を噛み、南方では湿ったジャングルの中を施設兵が道を拓く。
サンフランシスコ司令部では北米の大陸横断鉄道沿線を守る歩兵師団が進み、
シドニー司令部では砲兵隊が陽炎の中で砲を整備していた。
この三十五万人超の軍勢のうち、実際に銃を構える戦闘兵は三分の二ほど。
残りは兵站を支える影の人々だった。
水を運ぶ者、燃料を補給する者、通信線をつなぐ者、橋を架ける者、そして倒れた仲間を担ぐ者。
彼らすべてを合わせてこそ、一つの師団が“呼吸”できる。
日没のあと、各地の野営地から灯りがともる。
炊事場では米が炊かれ、整備兵がエンジンの音を確かめ、無線兵がアンテナの角度を直している。
遠く離れた司令部の明賢は、そのすべての光を頭の中で地図に描いていた。
「この光が、我々の国の血流だ」
彼がそう呟くと、幕僚たちは静かにうなずいた。
工事をする軍ではない。国を動かすための“陸の網”――それが今、形となった。
夜風が吹き抜け、整然と並ぶ兵舎の灯りが星空に呼応する。
この三十五万の兵士たちが、それぞれの地で、
大地の静脈として国を支えていた。
方針(一行)
鉄道で「内陸を高速輸送」し、輸送船で「大陸間と海上補給」を担う。ストックは戦略(90日)→ 地域(30日)→ 師団(7日)の三層バッファで守る。冗長性と分散で単一拠点喪失に耐える。
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仕組み(構成要素)
1.戦略ハブ(港湾戦略備蓄庫)
•位置:東京湾(千葉/房総基地)、横須賀近隣、大阪・呉・佐世保、サンフランシスコ、シドニー、パナマ。
•機能:長期(90日)備蓄(食料、燃料、医療・検疫薬、代替部品、主要弾薬)、大型タンカー・バルク船・コンテナ船の積み下ろし、一次備蓄・分配。
•設備:冷蔵庫群(恒温庫)、粉穀・缶詰倉庫、燃料タンク群(防爆)、弾薬バンカー、鉄道接続ヤード、港湾クレーン、リール設備(海底ケーブル補給にも対応)。
2.地域デポ(州/県レベル、鉄道ハブ隣接)
•位置:鉄道主要結節点(関東中枢、名古屋、仙台、札幌、広島、福岡/北米はノーフォーク・ヒューストン等)。
•機能:30日分備蓄、師団向けの分配センター。鉄道貨物列車の積み替え、トラック(輸送用)への再配分。
•設備:倉庫、臨時整備場、燃料簡易保管、医療中継(衛生物資の冷凍庫)、弾薬短期保管庫。
3.師団前線庫
•位置:師団司令部・基地内(鉄道支線/道路終点)および重要拠点の中継点(港・鉄道駅近傍)。
•機能:7日分の即応備蓄(食品・飲料水・初期弾薬・医薬品・燃料少量)、即応補給。
•設備:簡易倉庫、移動式燃料ドラム、野戦医療テント配備点。
4.輸送資源
•船舶:大型輸送船(バルク・タンカー・一般貨物船)群と中型補給艦混合で、長距離定期便を運航。
•鉄道:標準軌の大陸横断鉄道を軍用貨物列車(長編成)で運用。専用貨車(冷蔵車・石油タンク車・弾薬車)を配備。
•ロード:地域最終配分は軍用トラック隊と民間契約トラックで行う。重要経路には護衛隊を配備。
•航空(補助):緊急医療輸送・重要部品輸送に限定して貨物機を利用。
5.管理とIT(物語世界では“海底ケーブル+銅線+サーバ”で中央管理)
•中央在庫管理システム(各デポ在庫を日次同期)
•輸送スケジューラ(鉄道・船のバッファ・ドッキング時間管理)
•リアルタイム輸送追跡(無線・有線ログ)と代替経路ルール
6.保全・安全対策
•倉庫・タンクは分散配置、防火壁・浸水対策・地震対策を施す。
•弾薬は地下バンカーや分散貯蔵、二重封印と厳格記録。
•海上輸送路は海上保安庁と海軍の護衛で確保。
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在庫ポリシー(目標日数)
•戦略備蓄:90日分(全師団を賄える量を基準に海上・港で保持)
•地域備蓄:30日分(各地域デポが管轄師団を賄う)
•師団前線備蓄:7日分(即応)
→ この三層が回転在庫(FIFO)で運用され、常時回転率が保たれる。
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前提(ここから算出):
•陸軍総人数(付帯 +20%後)= 355,005人(前回算出値)
•1 人当たり食料消費量(調理前の総重量)= 3.0 kg / 日(主食・副食・調理燃料・水を含む概算)
(3kg/日は軍の一般的配給想定の保守的目安。調理前重量。調理後重量や水補給は別管理)
日次消費
355,005 人 × 3.0 kg = 1,065,015 kg/day = 1,065.015t/day
備蓄目標
•師団前線(7日):1,065.015t/day × 7 = 7,455.105 t(全陸軍合算での7日分)
•地域(30日):1,065.015× 30 = 31,950.45 t
•戦略(90日):1,065.015× 90 = 95,851.35 t
全陸軍を90日賄う戦略備蓄は約95,851トンの食料が必要になる(冷凍・常温別に倉庫割当をする)。
•鉄道貨車(1両あたり積載 50 t と仮定)なら戦略備蓄輸送量は約 1,900 両分。
•大型船(バルク貨物船1隻=約60,000 t積載)なら戦略備蓄は約2隻分に相当する。
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運用フロー(実務的スケジュール例)
1.定期補給サイクル(平時)
•月次:戦略ハブから地域デポへ輸送船・鉄道で補給(30日回転目標)
•週次:地域デポから師団前線庫へ鉄道+トラックで補給(7日回転目標)
•日次:師団前線から前線小隊へ必要分配給
2.有事(戦況悪化時)
•緊急増送:戦略備蓄を最優先で地域へ発送。戦略→地域→師団へ集中輸送。
•航路遮断想定:代替海路と鉄道回し、前方ストックは最低14日分を維持(バッファ上乗せ)。
•航行護衛:海路は海軍・海上保安・護衛艦隊で護送。港に入る前に補給艦で海上給油/給糧も可。
3.メンテと回転管理
•食料は先入先出(FIFO)で回転、保存期限の近いものは優先配給・民需転売も検討。
•燃料は定期検査・浮体タンク一時放出の準備。弾薬は定期点検・除湿管理。
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リスク管理と代替手段
•鉄道破壊リスク → 「海+陸」ハイブリッド輸送で補完、主要ルートの複線化と橋梁の冗長化を計画。
•港封鎖リスク → 複数港(千葉/横須賀/呉/佐世保/サンディエゴ/シドニー)を分散し、補給船は護衛を付与。
•気候リスク → 冷凍庫増強、季節ごとの需要シミュレーションを事前実施。
•流通人員不足 → 兵站予備役動員リストの整備。
港のクレーンが朝日に黒い影を落とす。
輸送船の腹に詰められた箱は、遠くの野営地で湯気を立てる飯盒となり、夜の前線に灯りをともす。
鉄道の貨車は長い列を成し、やがて砂埃を巻き上げながら都会のヤードを抜けてゆく。
列車一編成がひとつの師団の一週間分の糧を運ぶ。港の積み下ろしは、黒い手袋をはめた港湾労働者と軍の整備兵が息を合わせる所作だ。
明賢は作戦室の地図を指でたどる。赤線が鉄道をなぞり、青の点が戦略備蓄庫を示す。
「我々の力は戦う兵だけではない。皿を配る手、線路を直す手、エンジンを直す手、医を施す手――これらが揃えば陸は動く。」
日々の運航は規則正しい鼓動だ。月に一度、戦略備蓄は海から補充され、地域デポは再び満たされる。
だがその鼓動は、護送艦の喇叭と鉄輪の音と共に、いつでも戦場の号令に姿を変える。
戦略備蓄90日分の巨大な倉庫群は、まるで国家の食堂のように静かに回る。
そこに眠る約95,800トンの乾穀・缶詰・冷凍庫。その数は、数十万の兵士が安心して眠るための約束だ。
補給の流れは見えにくいが、確実だ。
列車は来る。船は来る。港は夜でも灯りを消さない。
それが、国の背骨であり、戦い以外のすべての暮らしを支える“見えぬ軍勢”である。




