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バカと呪いと魔法学園 ~魔法を知らない最優の劣等生~   作者: 出雲大吉
第6章

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218/224

第218話 ロミジュリルート


「そう……それでミシェルを合わせて7人ですっけ? シャルリーヌさんも来るんですか?」

「いや、イヴェール派はなんか人と会う約束があるから来ない。来るのはこのロナルドとユキ、ユイカ、イルメラ。ユキとユイカは母さんも会ったことがあるし、イルメラはたまに上で騒いでいる奴」


 あいつ、声がでかい。


「はいはい。イルメラさんね。祝勝会だし、楽しんだら良いですけど、あまり羽目を外さないことね。学生らしくしなさい」

「ミシェルさんがいるから大丈夫」


 あの人、一応は先生。


「それもそうですね。お母さんとお父さんは映画に行ってディナーを楽しんでくるから戸締りはしてくださいね」


 ファミレスにでも行ってくれ。


「わかった。お茶もらうからー」


 キッチンに行き、お茶を用意すると、ロナルドと共に2階の俺の部屋に戻る。

 すると、隣の部屋からも複数の声が聞こえてきた。


「ユキの声が聞こえるな」


 聞こえるね。

 あとイルメラ。

 ユイカもいると思うが、あいつは声が小さいので聞こえない。


「あいつらも同じだろ。時間的に微妙」

「しかも、日曜だしな。よくわからないイベントで1週間が潰れた。正直、選ばれなければ実家で悠々自適に過ごせてた」


 ホント、ホント。


「しかし、ジョアン先輩は何だったのかねー?」

「さあ? でも、決勝の戦いは良かったぞ。正直、あれでおたくら双子をどうにかしようとは思わない。バケモノだし、妹の方は何かをするにしても目立ちすぎる」


 うるさいし、あんなでかい魔法を使ったらそれだけで騒ぎになるからな。

 だからヨハンさんも薬で眠らせたんだろうし。


「もう来ないかね?」

「わからん。わからんが、当分は大丈夫だと思う。明日からは町が大騒ぎになる」


 発表するって言ってたしな。


「お前のところは何て?」

「変わらず、ユキの面倒を見ろ、だ。ウチは白川家と深いし、一蓮托生なところがあるからな」

「そんなに? 親戚かもしれないが、そんなに深いのか?」

「色々あるんだよ。ウチがピンチだった時に救ってくれたのが当時、羽振りの良かった白川家だし、没落したからといって見捨てることはない。基本的には魔法使いは魔法使い同士の助け合いだし、一族を重視するんだよ。ましてや、白川家は名門中の名門だ。名前だけならラ・フォルジュ、イヴェールに匹敵する」


 その名門の当主があのボケ大好き女か。


「ユキで大丈夫か?」

「問題ない。お調子者だが、優秀なのは間違いないし、肝も据わっている」


 それはそうだな。


「家ごとに色々あるんだな」

「まあな。おたくらのところほどではないが」


 ウチも問題ないね。


「――どーん! あれ? ロナルドじゃん」


 なんかノックもなしにお祭り女が部屋に入ってきた。


「いや、ノックくらいしたらどうだ?」


 さすがにロナルドが苦言を呈する。

 俺はもう慣れた。


「心のノックが聞こえなかった?」

「どーんしか聞こえない」


 俺も。


「あっそ。それよりも何してんの?」

「こっちのセリフ。バーサーカー三人衆はどうした?」

「買い物に行った。お菓子とかジュースとか」


 ジュースはわかるが、焼き肉って言ってるのにお菓子?


「それでお前は留守番か」


 ドイツ人のイルメラは外に出られない。


「そうそう。暇。何かない?」

「ない。その辺の漫画でも読んどけ」

「ふーん……」


 イルメラは漫画を取ると、読みだした。


「イルメラ、ジョアン先輩と何か話したか?」


 市街地戦でジョアン先輩を倒したのはイルメラだ。


「何も。何度か寮で会ってるし、挨拶もしたけど、別に親しい先輩ってわけでもないしね」

「そうか……」

「そんなに気にしなくても良いと思うわよ。ウチも独自に情報を掴んでいるけど、コンテの町ってきな臭くて他の町からも警戒されている町なのよね。多分、こういう問題が起きているのはウチだけじゃないでしょ」


 ウチが特別なわけじゃなく、コンテの町自体が他の町にもちょっかいをかけている感じか。


「何がしたいんだか……」

「簡単よ。魔法使いの数が減ってきているのよ。地球規模で見れば人口が増え続けてピンチだけど、魔法使いが多い国ではどこも少子化が問題になっているの。だから有望な魔法使いの取り合いが起きてる。ウチもパパから『お前のクラスにとんでもない魔力を持った男が入学したそうだが、どうだ?』って聞かれたし」


 俺かな?


「何て答えたんだ?」


 ロナルドが半笑いで聞く。


「彼女持ちはパス。そもそもなんか違う」


 イルメラにフラれた回数が2回になった。

 良い女か?


「やっぱりそういうのがあるんだな」

「ある、ある。親は特にね。大抵の子は親があんたを勧めているんじゃない? 男子はバーサーカー三人衆かな?」


 トウコ、ユイカ、ユキも魔力が高い。


「あるな……親は簡単に言うから」


 言わないけど、ウチは『駆け落ちしろ』って言ってたらしい。


「前にも同じようなことを言われたけど、何のイベントも起きてないな」

「いや、あんたはバリバリ起きてんじゃん……」

「ルートが決まったから他のイベントが消えただけだろ……」


 シャルかな?


「お前ら、俺達をくっつけたがるな……」

「違う、違う。磁石のN極とS極を見ている気分なだけ」

「まあ、ラ・フォルジュとイヴェールっていうのが面白いのは確かだ。まったく笑えていない人がいるがな」


 ミシェルさんかな?

 たまに遠い目をするんだよね、あの人。


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日欧の魔法使いがそろいもそろってギャルゲ脳w
ルートw 完全にギャルゲーですやん
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