第11話 料理部騒動・前半「あの子、今日二人いたよね」
段々と寒さが募り始めた十月の熊本。とはいえ、日中帯はまだまだ太陽は良い働きをしている。
学園に通う生徒もそのチグハグな天気を受けてなのか、制服の着こなしも大きく二分されている。朝早く遠方を出発する生徒は中間服。比較的遅めに出る近場の生徒はまだ夏服と言った具合だ。また、中間服の生徒も、日中帯はカーディガン等は脱いで日差しの強さによる汗対策をしているような状況だ。
時間帯は昼休み。生徒が食事を摂るため、各々好きな場所に移動している。このあとは軽く清掃時間があったあと、午後の授業になる。
そんな生徒たちを横目に見ながら、佐藤はこっそりと自転車小屋脇の日陰で様子を伺っていた。その場所は、壁を挟んですぐ隣が家庭科室のそばになる。
昨日の美羽からの相談を受け、早速、午前中のうちに学園にやってきて調査をしていた。
美羽の話では、鍵のかかった家庭科室から、料理部の食材が次々に消失している。それも必ずしも夜間のうちになくなるのではなく、朝、生徒が持ち寄ったその日の部活で使う予定だった食材が、午後にはなくなっていたこともあるそうだ。いたずらにしては連続性が高く昼間に嵩張る食材を盗るにしてもリスクが高すぎる。鍵を変えても盗まれるということは、人の可能性はかなり低いと考えた。
そうなると、外部からの侵入者……動物の類ではないかと予測しての調査。佐藤は、早速、朝から周囲を探っているが、外部から侵入できる建物の隙……壊れた通気口や、ヒビの入った壁なんかがないかと探してみるがどこにもない。昔の木造建ての学校ならともかく、鉄筋コンクリート製の校舎ならば、確かにそのような欠陥はそうそうないだろう。
やはり、生徒や関係者の誰かが何らかの方法で?と考えながら、調査をするにしても黒猫には少し目立つ時間帯。夕方までここで待機し、夜間帯でじっくりと調査しようと思っているところだった。
そんなときである。学校内から、小さなざわめきが聞こえてきた。
「中村さん、さっき家庭科室に入って行かなかったっけ」
(家庭科室?なにか関係あるんじゃないのかな)
たまたま聞こえてきた甲高い女子生徒の会話。行き詰まった調査の糸口になるのではと、佐藤はそっと聞き耳を立てた。
「え、教室でお弁当食べたあとはお花摘んで、さっきまで教室で由美と話し込んでたよ〜」
「そう?なんか慌てた感じで家庭科室に走り込んでなかった?」
「なにそれ〜。今日は部活まで行く予定ないし。誰かと見間違えたんじゃない?」
「そう言われると。あ、でも……顔もなんか……のっぺりしてた気もするかな」
(……のっぺりした顔。どういうことだ)
佐藤は辺りを見回し、周りに人気が無いことを確認して、そっと声の聞こえる方向に忍び寄った。どうやら、校舎周りの掃き掃除をしている女子生徒たちが声の主のようだ。
「なに、それって〜。私の顔がのっぺりしてるって言うの〜。ひど〜い」
「いやいや、そうじゃなくって。でも、一緒に居た美羽も、中村さんって声かけてたんだよ。見間違いじゃないと思ったんだけどな〜」
佐藤が二人を見てみると、どちらも白と黄色のオーラーに包まれている。どちらも嘘をついている感じがしない。ということは……二人目の中村さんって女子生徒がいるのだろうか。美羽も会ったと言う。彼女からこの話が聞けたらいいんだが。
その後の二人は、勘違いだったのかなと笑い合い、話題は別に移っていった。この場にはもう用はない。そっと後ずさりをしてその場を離れる……と。
「ちょっと、黒猫ちゃん、来てくれたの」
甲高い、聞き慣れた声が背後から聞こえた。振り返るとそこには、美羽がニコニコと笑いながら立っていた。手には竹箒を持っている。どうやら駐輪場近辺の落ち葉掃きに美羽がやってきたところにばったり出くわしたようだ。美羽一人だけなので、それ以上の騒ぎになる感じはしない。
「にゃ〜ん」
(そうだよ。調べてたよ)
「さっすが黒猫ちゃん、さっそく約束守ってくれてありがとう」
そう言いながら、佐藤の頭をグリグリっと撫で回す。琴音と違って少し強いがそれなりに配慮した撫で回しで、思ったよりも悪くない。
「そういえばね、昨日は無くなる原因わからないからって食材は置いてなかったみたいよ」
「にゃおん」
(ということは、食材置いてない限り犯人を現行犯では捕まえられないか)
いよいよ持ってこのままここに居ても仕方がないかもしれない。そう思っていると、美羽が家庭科室での不思議体験を語ってくれた。
「そういえばさ、さっき面白いことがあったんだよ。家庭科室に友達が入って行くのが見えて声かけたんだけどさ。その子に似ているようで似てないような、なんかちょっとぼやけた感じの子だったんだよ。あれって思って追っかけて家庭科室に入ったら、もう居なくって。私、幻でも見たのかな?」
美羽は佐藤にそれとなく話して、自分の推理を伝えてくる。
「でもさ〜。これって、料理部の食材消失と関係あるんじゃない?」
「にゃー」
(……関係ある。おそらく同じ犯人だ)
「そうだよね、絶対そうだよね」
「にゃん」
(まあ、まだ確認はしていないけど)
偶然かもしれないが、佐藤とのコミュニケーションがバッチリと合っている。美羽もそれに気がついたのか、「おっかし〜。黒猫ちゃんと話ができちゃってる〜」とゲラゲラと笑っている。傍から見れば、黒猫に話しかける変わった子に見えると自覚したのだろう。
「少しは役に立った?」
「にゃー」
(もちろん)
「んじゃ、調査よろしく!みんなも居るから気をつけてね」
美羽はそう言って、掃除場所にかけて行った。去り際にボソリと独り言を言って。
「琴音に厨二病って言ったの謝らなきゃ」
(……さて、どうしようかな)
佐藤は本格的に調査をする時間を夕暮れに定め、今しばらくこのあたりで昼寝でもして時間を潰すかと心地よい場所を探すのだった。
――――――
午後の授業を終え、自宅に帰る生徒もいれば部活動に向かう生徒もいて、しばらく往来が多かった玄関も少し落ち着いてきた頃、生徒の「え〜!なんで〜!」と大きな声が家庭科室の方から聞こえていた。佐藤はムクッと起きだして人目を避けて窓際に寄った。
生徒が数人、冷蔵庫や常温で保管する棚の周辺に集まり、口々に姿の見えぬ犯人に悪態をついている。
「朝ちゃんとみんなでここに入れたの確認したよね〜」
「もう、今日はちゃんと活動できると思ってたのに」
「誰よまったく。何の恨みがあるっていうのよ」
「犯人め〜!食べ物の恨みは怖いわよ〜」
(やっぱりか〜)
生徒たちの話や、美羽の話から推理するに、生徒に姿を変えた何者かが侵入して犯行に及んだということは、間違いない。
「そういえば、昼休み中村さん家庭科室に入ってたけど、なんの用があったの?」
「え、私入ってないよ。他の人にも言われたけど、その時、由美ちゃんとご飯食べてたもん」
「私も聞いたよ。誰かが『中村さん』って声かけてるの」
(まずいな)
このままだと、無実の罪で、中村さんという女子生徒が怪しまれてしまう。せっかく問題を解決しようと思っているのに、いらぬ誤解で傷つく生徒が出てしまう。生徒たちのオーラが段々と赤や茶色にも似た濁った黄色になってくる。怒りや疑いの色。とその時だった。
「ごめんごめん、その時中村さんって声かけたの、私」
と、美羽が家庭科室の入口から顔だけひょっこりと出して声をかけた。全員がそちらを向く。
「でもね、私の見間違い。中村さんかと思って追っかけてったけど、誰も家庭科室にいなかったの」
先程、佐藤にも伝えてきた美羽の見たこと、感じたことをそのまま生徒に伝える。生徒たちのオーラが少し落ち着き、濁った黄色が薄れてくる。
「美羽」
「中村さんごめんね、中村さんかと思ったんだけど、声をかけても振り向かなかったし、なんだか中村さんに見えたようで全然違ったみたい。だって消えていなくなっちゃったんだもん」
「「え〜!消えたって〜」」
別の意味で騒然となる部員たち。みるみるうちに生徒たちのオーラが深い青、恐怖の色に変わってくる。
「そういえばさ、誰かが言ってたけど、中村さんの顔がのっぺりしてたって」
「え、それって授業で習ったあの話と一緒?」
「そそそ。小泉八雲の話の!」
「「のっぺらぼう!」」
キャーキャーと騒ぎ始めると、女子中学生。止まることが出来ない。材料も足りないということで、そのまま部活はそのまま解散となった。その間にいつの間には美羽もいなくなっていた。部活に行く途中に騒動を聞いて中村さんを助けに来たのだろう。
家庭科室は今は誰もいない。それを確認して、佐藤はそっと窓の鍵を開け、中に入った。部室とは違い教室のため、施錠は帰り際に先生か警備の者が行うのだろう。今は入口のドアは開いている。教室外ではまだ生徒が行き来している。あまり長居は出来ないかもしれない。そっと生徒たちが集まっていた冷蔵庫や保管庫のある一角に近づいた。
冷蔵庫と保管庫で鼻を動かした。
生徒たちの匂い、洗剤の匂い、床ワックスの匂い、食材の匂い。その中に——かすかに獣の匂いが混じっていた。
(……なるほど。やっぱり間違いないな)
匂いを辿る。匂いを嗅ぎ分けたところからそのまま真っすぐとドアに向かい、そのまま下駄箱に続いているようだ。素早く入った窓から外に出て、下駄箱付近から同じ匂いを辿っていく。匂いは、中学校に隣接する、大学校舎の裏手に続いているようだ。
肥後学園大学及び付属中学校・高校のある区画は、閑静な住宅街とそれに隣接する商業施設のある最近栄え始めた街ではあるが、大学のある一区画、大学の校舎裏には昔ながらの森も存在した。とは言っても今では、林とも言えない大楠が少し目立つように生えた雑木林とも言える場所。野鳥が時折飛んでくるような、そんな街の中のちょっとした自然のオアシスになっている。
その雑木林に佐藤が足を踏み入れると、家庭科室で匂ったあの獣臭がより一層強くなる。それも、同じ系統の匂いが二匹分。併せて、干し草の匂いも感じた。
(……巣の匂いだ)
佐藤は匂いを更に辿って雑木林の奥に足を踏み入れた。
――――――
それは、雑木林の奥に生えたひときわ大きい楠の裏に設置された、今は使われていない朽ち果てた百葉箱から漂っていた。
近づいてよく見ると、百葉箱の扉の蝶番脇から、わら草のようなものがいくつか顔を覗かせている。どうやら、ここを巣にしているようだった。
少し周りを観察すると、たまごの殻などの食べかすのようなものが落ちている。
佐藤が百葉箱を見ると、二匹分の冷たい青白いオーラを感じた。血の気の引いたオーラ。二匹とも佐藤が近くに来たことを察知し、身を潜めているようである。
佐藤は精一杯優しい声で語りかけてみる。
「にゃぉん」
(心配しなくても、悪いようにはしないよ)
しばらく待っていると、おずおずと百葉箱の中から声が聞こえる。
「キャン」
(どなたですか?)
どうやら、言葉を交わすことが出来そうだった。佐藤は話し続ける。
「にゃおん」
(佐藤って言うんだけど、あなたたちは)
「にゃん」
(よかったら、姿を見せてもらってもいいか?)
オーラが揺らめくように色が変わる。どうも普通の動物のオーラよりも複雑な色合いを見せてくる。今は、薄い緑色と濁った黄色が代わる代わる現れてくる。安心と疑いの気持ちが揺れ動いているようだ。
その揺れが収まり、薄いが明るい黄緑……淡い期待のオーラに変わったところで、百葉箱の扉がゆっくりと開いた。
薄暗い夕刻の雑木林ではあるが、佐藤にはよく見えた。
丸みを帯びた体。灰褐色の毛並み。ずんぐりとした輪郭。短い足。縞模様のある尻尾。
タヌキだった。
二頭いる。大きい方が雄で、小さい方が雌であろう。二頭は寄り添うようにして、巣の中で丸まっていた。
佐藤はしばらく、そのままじっと待っていた。
意を決したかのように、大きい方のタヌキが恐る恐るという感じで扉から姿を表し、トンと地面に降り立った。ようやくちゃんと話が出来そうである。
(どうも、太助って言います。)
タヌキの名前にしてはえらく俗っぽい感じに、少し戸惑う。とはいえ、自分も人間だったときの佐藤をそのまま名乗っている。どっちもどっちかと気にせず話を進める。
(ここに住んで長いのか?)
(いえ、つい先日こちらに流れ着きました)
話を聞くと、以前住んでいた森が、近くに出来た半導体メーカーに関連する住宅地開発で更地になり、住処を追われ、流れ流れて行き着いたのがここだったようだ。
(本当は山の方にとも思ったのですが、人里近いところで暮らしていましたので、こちらのほうが生きやすいくって……)
(で、人間に化けてたっていうことか)
(やっぱり、猫又の旦那、話が早いですね。そうです、少しばかり化け学が出来まして)
と言ったかと思うと、その場でクルリと回転する。回転が終わるかどうかのときに薄っすらと霧がかり、それが晴れるとニキビ顔に長髪のチャック式の濃い青色の学ラン……学園の中・高の男子学生服を身に纏った男子学生がその場に現れた。
(ただのタヌキじゃないとは思っていたが……)
(はい、ムジナってやつでして)
そう言ってはにかむ姿は男子中学生そのもの。そこに、おずおずと小さい方のタヌキも百葉箱から出てきて、男子中学生の横に並び、同じくクルリと一回転。霧が晴れると瑠璃色のセーラー服に身を包んだ女子中学生、中村さんにそっくりの姿を表した。しかし、男子中学生に比べ、少し顔の造作が平坦で、全体的に姿がぼやけている。どうも、雌のタヌキの方は化けるのが得意ではないようだ。
(お初にお目にかかります)
とその姿で、丁寧なお辞儀をする。
(そちらの方は、あまり化けるのが得意じゃないんだな)
(はい。こちらに来てから、私が化け学を教えて始めたもんで)
二匹は互いの境遇について、佐藤に静かに話し始めた。
――――――
雄のタヌキ……ムジナの太助は、追われることとなった森で一人で暮らしていたそうだ。父親から学んだ化け学の筋が良く、人里のほうが何かと暮らしやすいと街に近い森で生活をしていた。しかし、住処を追われた後は、流れ流れて街に近い自然の残る場所に転々と移り住んでいたそうだ。
そして、この雑木林に来る前に立ち寄った立田山で、雌のタヌキ……ムジナ見習いの弥生に出会ったそうだ。
(いや〜、一目惚れってやつでして)
二匹は互いに顔を合わせ、弥生がも〜と太助の肩を押す。太助はヨロっとしながら、だって〜なんてニヤけて……。
(……もげろ)
(なんか言いました?)
(いや別に……)
立田山で両親と兄弟とで暮らしていた弥生の一族。他にも数組がその界隈で生活をしているようだった。ご飯を探して人里に近いところを徘徊していたところ、バッタリと出くわし、二人は恋に落ちたと、佐藤が聞いてもいないのに、二匹でイチャイチャとしながら語ってくれる。
(私が世帯を持つことになるなんて、思ってもみませんでしたよ)
佐藤はもう一度と言いたかったが、黙って話を聞いていた。その願いは遅すぎたからだ。
(夫婦で新天地をと、この辺りの美味しい匂いに誘われて住み始めたんですが、子どもが出来ちまって……)
中村さんに似た女子中学生を見ると、確かにお腹の辺りが少しふっくらとしている。それを無理やり抑え込もうとしてそちらに気持ちが集中し、顔や全体的な輪郭にぼやけが出てしまっているようでもあった。
(……お腹に子どもがいる)
どうも、子どもが出来たことで、食事の捕り方を変えたらしかった。
(いつもだったらその辺の人間が出したものを失敬してるんですが、弥生に少しでも精の付くもの食べさせたくて。この辺り、人間が飯を食うところは多いんですけど、最近夜に人間が食べ物を出さなくなったんですよ。昔は良かったんですけどね〜)
(それで、あたいがフラフラっと歩いていたら、美味しい匂いをさせてる人間の子どもさんたちがいたので、余っているご飯を少し失敬して生活させてもらってました)
二人は息ぴったりに最近の食事の獲り方を説明してくる。ホントにもげろ。
(っで、人間の学校に忍び込んでたってことか)
(そうなんですよ。あれっすよね、佐藤さんは人間から言われてきたんですよね)
どうやら、昨晩、家庭科室から食料品を失敬しようと思ったが何にも置かれていなかった。今朝方、食料品が運び込まれていたため、昼間のうちにちょっと失敬しようと思ったという。その時、猫又の妖気を感じて覗き見しているとどうやら人間とお喋りをしている。佐藤がここに来たのもその流れなんだろうと覚悟していたようだった。
(じっさまから聞いたことがあるんです。猫又ってのは人間に近いから人間にご恩返しをするって。私達のやってきたことで、どうも人間さまに迷惑をかけすぎちゃったんですよね)
(すいません、たくさん栄養をいただきましたので無事に子どもが産めそうです。そうしましたら、こちらから出ていきますので)
二匹は深々と頭を下げる。人の形を取ったままだから、佐藤はどうにも居心地が悪い。
(わかったわかった。取ったものはもうどうしようもないから、これ以上、あそこから食べ物を取らなきゃいいよ。問題が発生しないようにしてくれって頼まれただけだから)
二匹はもう一度深々と頭を下げて(ありがとうございます)と声を揃える。どうも、普通の猫又は呪いのような強い力があるので、それで何かをされるのではと思ったフシがある。俺にある力は、見えるか飛ぶか動かすくらいなんだが……。
佐藤がそう思いながら二匹を見ていると、先程の明るい黄緑から、深い青へ変わりつつ合った。恐怖と不安が混ざりあった色……子どもを産む不安、住むところを追われる不安、これからの不安なんだろう。
しかし、その奥に——白に近い色が混じっていた。
懸命さの色かな。
(……必死なんだな、この夫婦)
さて、どうする。
佐藤は辺りを見回す。住宅街の一角の薄暗い雑木林の百葉箱跡。子どもが生まれるまではここでの生活もありかもしれないが、生まれたあとは手狭になるだろう。二人だけの生活ならばまだ良かったかもしれないが。弥生がもといた立田山に戻るのもありだろうが……。人のいる場所での生活に慣れた、人に化けることができるムジナ。案外、街での生活のほうが合うのかもしれない。ふと、自分の居る加藤神社の周りを思い出す。
ムジナの夫婦に向き合いながら、一つの考えに行き着いた。




