第82話 1536年 6歳 揚北衆の処置だぞ
前回のお話では、
論功行賞で盛り上がる中、
自来也がとんでもないお願いをしてきました。
俺は、邸宅へ向かった。
四天王――
柿崎、宇佐美、甘粕、直江。
その四人が、今回謀反を起こした
竹俣清綱、色部勝長、中条藤資
この三人を、すでに呼び出していた。
俺が上座に座る。
その背後に四天王。
下座には、三人。
驚くほど悪びれた様子もなく、堂々と座っている。
竹俣
「若様は戦が上手いですな。完全に裏を取られましたわい」
色部
「若様の武器にはたまげました。
儂らの弓も槍も、まるで通らぬ」
中条
「それに、十字槍と変わった形の弓。
あれは、えげつない」
竹俣
「要は、儂らは若様に完敗しました。
首を取るなり、好きなようにしてくだされ」
俺
「……なぜ、反乱を起こした?」
竹俣
「若様の佐渡ヶ島の国人の扱いが、あまりにひどすぎたんじゃ」
竹俣
「儂らは前々から、長尾為景様の強引さには反発しておった。
そこへ持ってきて、佐渡の一件じゃ」
竹俣
「腹を立てておるところに、上杉定憲が来てな。
軍を起こそうと言ってきたのじゃ」
俺は、静かに言った。
俺
「……お前たちは、誤解している」
三人の視線が、俺に集まる。
俺
「俺は、本間氏に最新の鉱山技術を学ばせるために、
一度、佐渡を落としただけだ」
俺
「きちんと学べば、分家の本間は鉱山のある地へ転地させる」
俺
「本家の息子には、商売を教えるつもりだった」
<誤解>
揚北衆の三人は、唖然としていた。
竹俣
「……儂らは、若様を知らなすぎた」
竹俣
「今からでは遅いだろうが……
どうか、若様に仕えさせてくだされ」
三人は座り直し、
床に額を付けて平伏した。
宇佐美
「若様。
この三人の処置、どうされますか?」
俺は、少しだけ間を置いた。
俺
「反乱を起こした者を、無条件で許すことはできない」
三人の肩が、わずかに強張る。
俺
「だが――
一つの罰は、一つの功で相殺する」
俺
「後日、命じる。
それまで、待機しておけ」
三人は、深く頭を下げた。
――この判断が、
後にどんな結果を生むか。
それを知る者は、
まだ誰もいない。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます!
今回は戦の後の話ですが、
実は「国をどう回すか」が一番見える回でもあります。
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