↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

81/556

第81話 1536年 6歳 戦後処理だぞ

前回、

ギリギリのところで

祖父・長尾為景を救出することができた。


今回は――

戦の後始末だ。


軍団の論功行賞を行う。


第一位は、

敵大将・上杉定憲の首を取った自来也。


――千貫。


第二位は、

中央突破を決めた空曹。


――百貫。


第三位と第四位は同順位。

敵両翼を突破した風馬と小島弥太郎。


――それぞれ百貫。


相変わらず、

満面の笑みで踊っているのは自来也だ。


<論功行賞と願い>


勲章授与の際、

自来也が一歩前に出た。


自来也

「井口も若様におねだりしておりましたが、

 儂もお願いして良いですかのーー」


俺

「俺の出来る範囲内であれば、聞いてやるぞ」


史実であれば、

祖父・長尾為景を散々苦しめた上杉定憲を仕留めた男だ。


井口のように、

服か、地位か――そう思った。


自来也

「若い嫁を見つけてくだされんかのーーー」


……流石、元忍者。

完全に意表を突かれた。


そういえば安田からも、

「いずれ婚姻の世話は必要になります」と言われていたな。


俺

「……分かった。良い人を探しておくよ」


俺は早速、

金城兄弟の売春宿作りで困り果てている津田を呼び出した。


あまりに可哀想になり、

十貫を渡す。


津田

「若様、有難うございます。

 くじけそうになってましたが、これで頑張れます」


ニコニコだ。


俺

「津田よ。

 自来也って元忍者が、若い嫁が欲しいそうだ。

 手配してやってくれ」


天国から地獄へ落ちたような、津田の表情。


……頑張れ。


<新領地と新たな責任>


俺は、

上杉定憲の兄である祖父・上杉定実の元へ向かった。


同行は、

安田、島田、水斗、

そして親衛隊五十名。


蝦夷地土産と、

千貫を祖父に渡す。


いつもなら満面の笑みで感謝される。

だが――今回は違った。


孫である俺が、

弟を討ったのだ。


祖父は、

寂しそうにそれを受け取った。


気持ちの持って行き場がない。

結局、「上杉定憲が悪い」に落ち着くしかない。


俺たちは祖父の屋敷を後にし、

春日山城へ向かう。


城では人足たちが、

戦で壊れた塀や壁を修復していた。


祖父との話し合いで、

上杉定憲の旧領を、俺が管理することが決まる。


新領地――六千石。

佐渡ヶ島――一万五千石。


四割が国の手取り。

収入は八千四百石。


一方、支出。


軍団五千人で――年四千二百石。

佐渡ヶ島一万人で――年八千四百石。


合計――一万二千六百石。


……四千二百石の赤字だ。


この穴は、

蝦夷地と佐渡ヶ島の金銀鉱山で埋める。


だからこそ、

米と兵士を生む新領地が必要なのだ。


飛猿加藤と自来也を呼び出す。


まず自来也に告げる。


俺

「若い嫁の件、段取りはしたぞ。

 詳しくは津田って奴に聞け」


満面の笑みの自来也。


対照的に、

加藤の顔は真っ青だった。


千貫という大金を賭けて期待した俺に、

泥を塗る失態をしたのだから無理もない。


加藤の話は深刻だった。


軒猿からの妨害。

十二人で全ての国人を監視する限界。


自来也に意見を聞く。


自来也

「忍びのクセに、何を甘えた事を言っている。

 儂なら反乱を予知できたわ」


俺

「……ならばだ」


俺は告げる。


俺

「自来也。

 お前はしばらく軽騎兵を卒業だ。

 飛猿の顧問として、加藤を鍛えてやれ」


二人とも驚愕した。


自来也

「儂の部隊は、どうなるんですかのー」


俺

「風馬や小島に任せればいい」


俺は続ける。


俺

「若い嫁も来る。

 一生遊べる金もある。

 戦場より顧問の方が良いだろ」


俺

「……子作りでもしてろ」


涙ぐむ自来也。


自来也

「儂は、こんな優しい部下思いの主人に会った事がない。

 この自来也、一生若様に付いて行きますぞ」


俺

「飛猿を鍛えてやってくれ」


……津田。


責任は重大だぞ。

良い嫁、必ず連れて来いよ。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!


今回は「戦後処理回」でしたが、

報酬・責任・人の人生が一気に動く場面でもあります。


次は、

戦とは違う意味で胃が痛くなる展開が待っています。


「面白かった!」「続きが気になる!」と思っていただけたら、

ブックマークや評価で応援していただけると、とても励みになります。


どうぞ、よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。