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「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


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295/331

第295 1540年 10歳 亡命王子は琉球王国の革命出来るかな・最終戦(24 那覇に現れた謎の姫、王子軍が揺れる)

< 謎の美少女 >


小島兄弟は、王家軍が那覇に攻めて来る事を想定し、要所に柵や土塁を作っていく。


町の外れに行き、小島と山田が作戦について話していると、兵士が飛び込んで来た。

明らかに現王家の兵士八名が、高貴そうな者を追いかけているとのことだ。どうしたら良いかとの報告である。


小島と山田は馬に乗り、現場に駆けつける。


すると、現王家の兵士が十八歳位の美少女と、おばさんを縄にかけている所に遭遇した。


小島が美少女を縛る兵士達を蹴散らす。

小島は槍の柄で二人をまとめて薙いだ。

他の兵士も槍で小島を援護していく。


小島「女子を縄にかけるとは、外道め」


美少女が兵士に縄をほどいてもらい、小島や山田に深々と頭を下げる。

縄を解いてもらったおばさんも頭を下げる。

どうやら、このおばさんは美少女のお付きの人のようだ。


美少女の目に涙がにじむ。


美少女「ありがとうございます。お武家様、こちらに尚世真王子がおられると聞いたのですが、どうすれば会えますでしょうか?」


小島と山田が顔を見合わせる。


山田「まずは、どちら様でしょうか?」


美少女「申し遅れました。私の名前は尚紫苑です。

尚世真王子に、我が異母兄弟を打倒して頂きたく参上しました。」


確かに見れば、尚紫苑は王族特有の刺繍、髪飾りをしている。

立ち居振る舞いも優雅で、王族の教育を受けている。


小島「……何やら深い事情があるようなので、砦でお話を伺いましょう」


< 尚紫苑 >


那覇砦に行き、会議室で王子、城間、小島、山田で尚紫苑の話を聞くことにする。

警戒のため、三姉妹も話を聞くことになる。


尚紫苑が王子に頭を下げる。

王への謁見方式の礼節にのっとっている。


尚紫苑「私と現王である尚清王は異母兄弟の関係になります。

但し、先代王の正室の子供が尚清王で、先代王の側室の子供が私となります。

先代王が生きている内は贅沢な暮らしも出来ましたが、亡くなってからは無惨な暮らし向きとなり、私と母は困窮しております。」


城間は那覇の按司なので、琉球王家の事情に精通している。


城間「王子、紫苑姫の申されていることは事実です。確かに先代王の側室達に対して、尚清王は冷たくするので、我ら按司でも噂しておりました。」


紫苑姫「私と母は常々、このままではダメだと思っておりました。そこで明国に納める金銭が、今の場所では危ないので、新しい倉庫に移動するとの噂を聞くことができました。」


紫苑姫が地図を取り出す。

地図にはXの印がある。


紫苑姫「ここが新しい倉庫です。私達母子は、この地図をお土産にすれば、尚世真王子に温かく迎えて貰えると算段しました。」


紫苑姫が泣き出す。

側にいた紫苑姫の乳母も泣き出す。


紫苑姫「・・・・・地図を盗んだことが尚清王に発覚しました。そして尚世真王子の所へ向かう途中で、母は亡くなりました。私達も危うい所を、そちらのお武家様に助けられました。」


王子がうなだれ、泣いている紫苑姫の元へ行き、慰めるため近寄る。

紫苑姫が王子の胸に飛び込み、泣き出す。


王子には、紫苑姫の指先がやけに冷たかった。


これを見た三女のすみれは、額に青筋がピキピキとなり、笑顔が引きつる。


次女「お母さん死んでいるだもの、許してあげなさいよ。すみれ」


長女「そーそー。嫉妬しているとブスになっちゃうぞ(笑)」


三女「大丈夫よ、お姉ちゃん。王子はあれくらいで落ちないわよ」


すみれが大丈夫と言っていた所で、王子が綺麗な手ぬぐいで紫苑姫の涙を拭いた。


三女の顔が引きつる。


<不穏>


王子「紫苑姫、ありがとうございます。

私が琉球王国を取り戻した暁には、必ずや紫苑姫の忠誠に報いる道を用意致します。

それでは、その地図を拝見させて頂きます」


そう言って、王子は地図を山田達に見せた。


山田「酒弟(喜屋武)、この倉庫、何処らへんかわかるか?」


喜屋武が地図を見て、少し驚く。


喜屋武「首里の町のハズレに倉庫を作ったようだぞ、兄者」


少し考える山田。


小島「この倉庫を襲うとしたら、首里の町の中にあるよりは容易に落とせそうです。

やつらが移動する前に、今夜中に奪っちゃいましょう」

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