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「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


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第201話 1539年9歳 蘆名家を攻略出来るかな (城よりも価値があるものを選んだ日)

<鍋と白旗>


投降した蘆名軍兵士に、長尾軍の糧食を振る舞う。


長尾軍の糧食は、スモークで乾燥させたニワトリの肉と味噌とニンニク、乾燥ごはんを入れた鍋だ。

令和に食べても美味しい鍋である。


投降した兵士たちは、湯気の立つ鍋に顔を近づけ、無言で箸を動かし続けた。


投降した兵士

「美味い、美味すぎる。こんなの食べてる連中に勝てるわけないよ」


皆、夢中で食べ、おかわりをしている。


雷蔵が、糧食を食べる蘆名修理亮盛綱に声をかける。


雷蔵

「どうだ美味いだろ」


蘆名修理亮盛綱

「お前達ズルいぞ、こんなに美味しいの食べてたのか?……これを食って戦えるなら、俺でも頑張るぞ」


雷蔵

「そうだろう」(笑)


蘆名修理亮盛綱は箸を止め、雷蔵に顔を向ける。


蘆名修理亮盛綱

「俺達どうなるんだ?」


雷蔵

「若様が判断される。心配するな。俺は若様の判断でガッカリした事はない」


そう言って雷蔵は黒川城を見上げた。


<黒川城、静かな駆け引き>


黒川城の奥の間。


俺は上座中央に座り、右に柿崎、左に馬場。

後ろに島田と水斗が警戒に当たる。


下座には、蘆名領主・蘆名盛氏(18)と、宿老の蘆名盛舜。


蘆名盛舜

「蘆名と長尾家は長年の友好関係にあったものをなぜにこのような事になったのか?ともかく長尾為景殿とお話をさせて頂きたい」


「祖父と蘆名家の関係は聞いている。しかしお前達は忘れていないか?」


蘆名盛舜

「?」


「俺は正妻を伊達家から迎えているのだぞ。俺の代では蘆名家より伊達家を優遇するに決まっている。蘆名家に悪いようにはしないから下がれ」


俺は真田を呼び出す。


「今はまだ伊達家は佐竹の処理で追われているはずだ。佐竹家に行って終戦を伝えて今後をどうするか詰めてくれ。要は俺達に味方するか、敵対するかだ。頼む」


続いて風馬を呼び出す。


菊姫や鶴姫を黒川城に連れてくるよう命じる。


二日後。


真田は無事、佐竹氏との交渉をまとめた。

佐竹は煮えきらない。結論が出ない相手とは約束を結ばない。放っておく。


同日。


義父伊達稙宗、長男伊達晴宗、菊姫、鶴姫が黒川城に現れる。


義父と晴宗は上機嫌だ。笑顔が絶えない。


伊達稙宗

「流石婿殿、よくぞ蘆名を成敗してくれた。」


伊達晴宗

「マコトに、蘆名には我々はとても苦労させられて、これをこうもまぁあっさりと。本当に菊姫に長尾家に嫁に行ってくれて良かった。仮に婿殿が蘆名から嫁を貰ってたかと思うとゾッとする」


菊姫

「あら、お兄様。私と龍義様は考え方がよく似ておりますもの。少し話せば、いずれこうなっていたと思いますわ」


伊達稙宗

「菊姫は、今、幸せか?」


菊姫は満面の笑顔で

「ハイ」


大きくうなづく伊達稙宗。


伊達稙宗は深刻な顔になる。


伊達稙宗

「蘆名の領地と家臣の扱いについて話し合いたい。越後と地続きなのだから蘆名の西側を長尾家とし、東側を伊達家で二分するには婿殿は異存はあるか?」


柿崎と馬場が顔を見合わせる。


「通常は蘆名の6~7割をもらい受ける方が慣例かと思いますが、私は今後伊達家と長いお付き合いをしたいと考えています。伊達家の戦争で始めたのですから伊達家の顔を立てます。半々で結構ですよ」


伊達稙宗と伊達晴宗は顔を見合わせ、安堵する。


伊達稙宗

「続いて蘆名領主と家臣であるが、長尾家で引き受けてくれないかの?」


伊達晴宗

「佐竹との争いで活躍した武将もおり、知行がないのだ。困っている。婿殿で何とかしてくれないかの?」


俺は少し考える。


「わかりました。但し条件があります。蘆名領主と家臣を引き受けますが、これに付随する住民も含めてであればお引き受け致しましょう」


伊達稙宗

「おー、かたじけない。何から何まで助かるぞ婿殿。それと、もう一つ問題があって、この黒川城と黒山城だ。これは伊達家の物としたいのだがどうだろうか?」


柿崎と馬場が再び顔を合わせる。


菊姫が俺に耳打ちする。


菊姫

「龍義様、蘆名領東側に中規模の銅山があります。伊達家に属することになりますけども所有権を貰えれば、長尾家は実を取れます」


「それでは蘆名領東側に中規模の銅山をもらう代わりに城は放棄しよう」


伊達稙宗

「そうしてくれるか~~マッコト助かる。本当に良い婿と娘を持ったわい。のー」


伊達稙宗は俺と菊姫の肩を叩く。


伊達稙宗

「お前達二人の子供が出来たら是非とも抱かせてくれ、伊達家の血を引く者としてあらゆる無理を聞くぞ」


<戦の後に現れる者>


宴会となる。


俺は中座し、島田水斗とともに部屋を出る。


そこへ蘆名から長尾家を調略するための使者、駒井与八郎が顔を出す。


駒井与八郎

「あの~降伏しましたので千貫下さい」


俺は呆れた。


「戦の前なら、千貫の価値はあった。だが今は――一文の価値もない」


駒井与八郎を追い出す。


柿崎と馬場も中座してくる。


柿崎

「領地や城の件はあれで良かったのですか?」


「国の中身は”人”だぞ。人を取ったから今回の遠征の意味はあったんだよ」


菊姫も静かに頷いた。


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