表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

141/282

第141話 1538年 8歳 楽市楽座より効果がある移住だぞ(その1)

前回は論功行賞をしました


<楽市楽座と直接募集>


(1) 楽市楽座と直接募集との異同


俺「安田は楽市楽座ってわかるか?」

安田「知らないです」


俺「楽市楽座っていうのは、商人が自由に商売できて、税や座――つまり同業組合の独占権を廃止して、人と物を集める政策のことを言うんだ」


安田「えー、税金が取れないなら、大名が損するじゃないですか」


俺「一見そう見えるけど、商人を中心に人口を増やせる。そして普段は商人から税を取らない代わりに、矢銭と言って戦争の度に金を出させるんだ」


安田「そしたら楽市楽座だと、商人を中心に人を増やして、矢銭を取るということですね」


俺「そう。で、今回の健康な三十五歳以下の男女を直接募集する方法は、楽市楽座より長所が多い」


安田「それはどういうことですか?」


俺「直接募集だと、商人だけじゃない。兵士、農業、工業、鉱山……国が伸ばしたい産業を中心に人が増える。新田開発や工業生産、その他もろもろだ」


俺「この人たちからは税も取れるし、矢銭も取れる」


安田「そしたら、商人しか増えない楽市楽座より、直接募集の方が良いじゃないですか」


俺「ただし短所も多い。

① できる機会が限られる

② 初期費用がとにかく高い」


俺「今回は安全を重視して一万貫出した。本気で切り詰めれば五千貫でもできたけどな」


安田「よほどの機会がないと、できないということですね」


俺「中国の歴史だと、募集じゃなくて都市ごと移動させることがあってな。

それを受け入れた都市は、大規模に発展している」


安田「そしたら、今回の一万二千人の移動は……?」


俺「順番に説明するよ」


<計画と運営>


(2) 計画運営方法


① 組織


運営側

運営側の隊長は馬場信春とする。

これに津村淳之介、環金鉄男、鬼瓦武蔵の新人三人と、軽騎兵五百人を付ける。


木沢長政からスカウトした三百人も同行させる。


先遣隊として鬼瓦武蔵と軽騎兵五十人は、移住者本隊出発日の一か月前に出発させた。

食料購入の交渉、関所通過の事前連絡、宿泊地・野営地の確保を担当する。


移住者側

移住者一万二千人は、百人ごとに男の百人隊隊長と、女の副隊長を定める。

さらに二十人ごとに二十人隊隊長を置いた。


食事は百人隊ごとに配布し、二十人隊長が移住者に支給する。


病人が出た場合は病人特別隊に引き渡し、病気の蔓延を防ぐ。

インフルエンザなどの重症者や、連れて行くのが困難な重傷者は、通過途中の医者に治療費を全額支払い、その場に残す。


回復後、改めて越後へ向かえばいい。


病人特別隊の医者は堺で雇った。

医者五名で三百貫だ。


風邪薬や腹痛の薬なども大量に購入してある。


② 外交


移動経路は、普門寺城近辺を出発し、京都、滋賀、福井、加賀を通る。

すべての領主から許可を得ている。


移動が決まった時点で、書簡を持った飛脚を走らせてある。


滋賀の六角と福井の朝倉は経済同盟を結んでいるため、話も早かった。


③ 食料


一万二千人、二か月分の食料を用意する。

食料を食べさせる約束で集めた以上、飢えさせるわけにはいかない。


一か月分でも千石高、総重量は三百六十トンを超える。


二か月分をまとめて越後まで運ぶのは無理がある。

そのため一か月分のみを運び、残り十日となった時点で三週間分を現地購入する。


④ 夜営


堺では明からの綿布・麻布を大量に購入できる。

テント一二〇〇張分の布の調達は容易で、費用は一二〇〇貫。


布は特注で柿渋を塗り、菜種油と荏胡麻油を混ぜて防水加工している。

ロープと支柱があれば、十人用のテントが完成する。


テントは男女別に使用する。


朝八時に出発し、十五時に野営地へ到着。

そこから野営準備に入る予定だ。


炊事は女性が担当する。

男性はテント設営や薪拾いを行う。


薪が取り合いにならないよう、百人隊隊長が場所と割り当てを管理する。


このため、一か月分の食料と夜営道具を運ぶために、牛一五〇〇頭と牛車を購入した。

費用は一八〇〇貫。


一万二千人で牛車一五〇〇台を管理しながら進軍する。


⑤ 期間


普門寺城から直江津まで約五五〇〜六〇〇キロ。

山道や曲がりくねった道、大軍と荷駄を考慮し、

一日の移動距離は二十キロ前後とする。


週六日移動、週一日完全休養。


順調なら三十五日ほどだが、

大雨や増水、関所交渉などを考え、

四十〜四十五日(五〜六週間)での到着を想定する。


移住者全員に歩行補助兼防御用の杖を配布する。

これで足腰の負担は二〜三割軽減される。


⑥ 出発


若様たちは上洛後、再び普門寺城へ戻り、移住者の状況を確認した。

その後、若様たちは堺港から旅立つ。


馬場たちがそれを見送った。


――そして、その一か月後。

ようやく一万二千人の移住者本隊が、普門寺城を出発した。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

「面白かった!」「続きが気になる!」と思っていただけたら、

ブックマークや、評価ポイントの☆☆☆☆☆を★★★★★にして

応援していただけると、とても励みになります。


皆様のブックマークと評価が、

今後の更新の大きなモチベーションになっています。

どうぞ、よろしくお願いいたします!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ