第34話 副会長の過去
ふふ~ん。私の剣術はどうですかですわ~
主な登場人物
【美食倶楽部】
ルー・エバン
フラン・オベール
ゲル・ナウマン
【生徒部会、風紀委員会】
生徒部会長 花山風吹
風紀委員会 ランディ
【生物学部人間構造学科】
リリファ
尾山詩織
【マンドゥカーレ】
ファイラ
アレス
生徒部副会長 メル
メルの飼い犬 ベル
フランが勢い良く振った気絶刀はベルの首にドンピシャに当たった。
「く~~ん」
ベルは可愛い声を出しながら床に倒れ込む。
「ちょ、ちょっと、何があったの!!ねぇ、起きてよ。ベル!!」
メルはベルから降りて大きなベルを揺する。
すると、剣がメルの首元に刺しかかる。
「こうなりたくなければここを動かないでくださる!」
フランは強く言う
「な、何をしたの・・・」
メルは怒り押さえながら聞く
「これは気絶刀、尾山詩織が作ってくれた発明品よ」
「そうか、第2インサイン マッドサイエンティストのか・・・」
メルはそう言うと泣き崩れる
「いつもこうだ。私の事は全部後回し。信じたものが否定され裏切られた。イラつくムカつくあぁぁっぁぁぁ!!」
メルはそう言い過去を振り返る。
メルはとあるヨーロッパの国で生まれた。
家庭は裕福だったが家族は何かが変だった。
「メル、イカやタコは食べてはなりません。あんなもの悪魔の化身です。」
「母さんが言っている通りだぞ。あと、虫は食べるな!!戦争中だからって絶対にな!!」
「はい、分かりました!お母さま、お父様!」
そんな家庭で生まれて数年・・戦争が激化した。
「早く逃げるわよ!!」
「お母様待って!!」
「もう、置いて行こう。」
「ハァ、何言っているの駄目よ!!」
「俺は、敵兵に聞いたんだ。もし、子供をあげれば無条件で攻撃はしないって!!」
「あら、それはいいわね・・・」
「お父様、お母様?」
この後、メルの両親は敵兵にメルを渡した。
「お父様、お母様!!」
この時くらいは、まだメルは両親が悪い悪魔にそそのかされたと思っていた。
敵兵に連れて行かれたメルは牢獄に入らされた。
そこでは、両親に教えられたことの真逆の事をさせられた。
「ほら!!早く食え!!」
軍人は強い言葉でメルに言う
「嫌です!!私は両親からダメと言われたんです!!」
「いいから!!食え!!ここには両親なんていないぞ!!!早く!!」
軍人は強い言葉で言うがメルは一切食わなかった。
そして、メルは軍人から殴られた。
「ハァ、いいとこのお嬢様は大変だ!!」
軍人はそう言い余っている食事を下げた。
「私は守らないとそうじゃないとお母さまやお父様に会えない」
そして、戦争が終わりメルは両親を探したが戦争が終わり1か月未満で世界を揺るがす世界的噴火が起き世界中は飢饉になった。
それは、メルの生活も一変した。
世界の食糧事情が変わり昆虫食が流行りみんなが食べていた時にもメルは両親の守りを守っていた。
「あぁ~おいしそうなダンゴムシ。でも、食べちゃダメ」
メルはポッケにある小さなパンの欠片を食べようとする。
すると、一匹の犬がダンゴムシを食べようとした。
「こら、ワンちゃん。そんなもの食べてはいけません」
メルは犬を持ち上げて、小さなパンの欠片を食べさせる。
「ワン!!」
犬は鳴く
「君もお父様やお母さまを探してるの?」
「ワン」
「そうなんだね。」
メルは犬を撫でる
「ク~ン」
「よしよし、じゃあ、今日から君の名はベルにしよう」
「ワン!!」
ベルは元気な声で鳴く
「よしよし、いい子。ベル」
ベルと生活して2か月のある日
メルとベルは裏通りを歩いていた。
すると、メルに聞き覚えのある声が・・・
「お父様、お母様!!」
メルは嬉しくなり裏通りを出るがそこにはメルの見たくない光景があった。
「おう、良かったな。コオロギチップス買ってもらってミサ。」
「お母様、ありがとう」
「もう、そう言わないのオホホホ」
笑って暮らすメルの家族がいた。でも、昔から知っている両親ではなかった・・・・
母親の方は幸せ太りなのか昔より肥えていて
父親の方は昔より装飾品が増えて金の指輪とかしてる。昔じゃありえなかった事だ。
そして、新しい子供がいる。
ミサっていうメルの両親が生んだ新しい子の手には巷で流行っているコオロギチップスの袋が・・・
メルはまた、裏通りに戻った。
「あ、あれ私嬉しいのに・・・なんで涙が出るんだろう。折角会えたのに・・・」
「く~ん?」
メルは地面に倒れ込む
「わ、私っていない存在ってことだったの・・・・」
メルは地面に倒れ込み涙を流した。
この時だった。両親は悪魔にそそのかされたのではない。両親自体が悪魔だっていう事を知ったのは・・
メルは何かを決意した。
その日の夜メルは新しい両親の家にいた。
「く~ん」
ベルはメルを心配そうに見る
「大丈夫。あなたは関係ない・・・」
メルはそう言い鉄の棍棒で窓を割り侵入する。
何事かとメルの両親は窓の割れた方に向かう
メルの両親はメルを見た瞬間ギョッとした。
そして、メルは窓を割った棍棒で両親を叩いた。
メルは、両親の意識がなくなるまで殴った。
両親の悲鳴はまるでグランドピアノのようにきれいな音色だったとこの時メルは思った。
ついに、両親は動かなくなった。
これでいいんだと思ったのも束の間・・・
「誰?」
ミサだった・・・
メルは怒りに任せてミサを棍棒で一撲りした。
ミサは一瞬で倒れた。
メルは正気に戻り裏通りに戻った。
「どうしたんだ?」
誰かが話しかけてきた。
メルは犯行がバレた。と思った
そして、すべてのことを白状する。
すると、その人は「私に任せて」と言い
メルとベルを温かい家に入らせた。
「もう、大丈夫。ここは安全だよ」
男の人は優しい言葉だった。
そして、メルとベルにおいしいお肉料理をあげた。
「どう?」
男の人は言うがメルは警戒していた。
「あぁ、ごめんね。私の名はファイラ」
「美味しいです。久しぶりにお肉食べました」
メルは顔を涙でグシャグシャしながら言う。
「そう、それは良かったよ」
ファイラはそう言った。
「どこのお肉ですか?」
メルは聞くファイラは困ったように答える。
「まぁ、そこら辺のお肉かな」
ファイラはそう言うがキッチンには五体満足でない男女と幼女の遺体があった。
メルは過去を思い出しているうちに自分の情けなさにまたイライラしだし
最期の力を振り絞ってフランを襲おうと考え始める。
「うおおおおおおお!!!死ね!死ね!!フラン!!」
メルは勢いよくフランを襲うが・・・
フランはそれをひらりとかわして気絶刀を振るう
「アッ・・・」
フランは急な眠気に襲われてベルのふわふわの毛で昏睡状態になった。
「危なかったですわ」
フランはそう言い一歩下がる。
「危なかったな。もし、メルがベルにじかに座っていたらどうしてたんだ?メルは感電死していたかも・・・」
フランは風吹の質問に答え始める
「いや、直に座るはずありませんわ。まず、そんなことしたら毛で滑って転げ落ちますわ。ゴムのように少し粘性があるものに座りますわってゲルが言っていましたわ。」
フランはこう答えた。
「なるほどな。」
風吹はぐっすり寝るメルを見た。
「それにしも、すごいな。尾山は・・・」
「知っているんですの?」
「少し会ったことある。酒飲みのやばい奴だ」
「あぁ~それは共通なのですね」
フランは少し苦笑いをしていた。
「ここは、私が処理をする。フランはルー達の所に行け。バカなことはするな。」
風吹はそう言う
「も、もちろんですわ。では頑張ってくださいませ!!」
フランはそう言い捜査本部を出た。
「さてと、私は・・・」
風吹は捜査本部から学園大危機放送を流す。
【私は生徒部会長の春山風吹だ。今、風紀委員会本部で放送している。
今、学園はマンドゥカーレという新興宗教に乗っ取られそうになっている。
これを防ぐために我々、生徒部会と風紀委員会、教職部の3つは全力で対応している。
まずは、まだこの事態を呑み込めてない一般生徒諸君は教職部が開いている避難場所に向かってくれ。
そして、生徒部会と風紀委員会のお前らは海から侵入者の情報もあるA, B班は海に行け!!
そして、C班は研究棟の尾山詩織のラボに行ってくれマンドゥカーレのターゲットらしい。
D,E班は学園全体を警備してマンドゥカーレの信者と会ったら捕まえろ!!繰り返す・・・】
風吹の放送は学園全体に響いた。
暮れ泥む悲しい過去
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