31 男性陣の調査の担当
「担当は決まったかい?」(王子)
「ええ、図書館がシャルロッテ、新聞社がイザベラ、神殿がメリアージュ、劇団が私ですわ」
マリーローズが言うと、男性陣が軽く目をみはった。
「メリアージュ嬢が神殿なのか?行程もきついし、魔獣に遭遇する危険性もあるんだぞ」
カイゼリムが眉を寄せて言う。どうやら私は余程か弱いと思われているらしい。男性陣からの自分の評価を初めて知った。
妖艶で肉感的なマリーローズ、元気一杯のシャルロッテ、騎士の雰囲気バリバリのイザベラ。
それに比べて、私の外面は儚げに見えるらしい。
以前、マリーローズ達に言われたのだ。外見詐欺、と。
まあ、淑女の嗜みとして、学園では魔力を出さないようにしているからね、ホホホ。
「私、魔力はそこそこありますのよ。お手間は取らせませんわ」
男性陣は顔を見合わせると、仕方ない、とばかりに肩を竦めた。
こ、これは、自分の実力が分かってないのに挑もうとする子供に、気がすむまでやらせてやろう、という許容の態度では!確実に上から目線!されてみると屈辱だわ!
私は内心プルプルした。
そして、ポーカーフェイスしてるようで、笑いを堪え切れてない女性陣。
マリーローズは口角が上がった。
シャルロッテは目が上に泳いでる。
イザベラは後ろを向いて軽く咳をしたふりをして吹き出した。
プリシラは課題の書かれた紙を顔の前に掲げてる。
ムッとする私を余所に担当が決定していく。
男性陣は皆戦えるから誰がどの担当になっても問題ない。
「ローズが劇団なら、私は違う担当になった方がいいだろう。お互いよく知っているため学びが少ない」(ウィロス)
「では、私が劇団に行こう」(エリオン)
「キースは領地に用があるから神殿で決定だな。図書館と新聞社とどっちにする?」(カイゼリム)
「普通なら、私が図書館でカイが新聞社、というところだが、今回逆にしてみるか?
卒業後を見据えて、色々経験しておいた方がいいだろう」(ウィロス)
「じゃあ、それで決まりだね。担当に分かれて打ち合わせをしよう」(王子)
出来れば、プリシラに変装のアドバイスをもらいたい。
「プリシラ様、後でお時間いただけますか?」
「はい、大丈夫ですよ。では、また後程」
プリシラが王子のところに向かい、私のところにキースがやって来た。




