28話
チャイムが鳴り、そろそろいいかと思い教室へと戻る。
ガラガラガラ
「あー!戻ってきた!」
「どこ行ってたんだよ!すげーな!」
「全っ然みつけられなかった!」
放課なのをいいことにどこに隠れていたのかと聞いてくる。適当にあそこで隠れていただの、その時はあそこにいただの言っておく。
ふと、視線を感じると……いや嘘をついた。入った時から視線も感じていたし誰のかも知っている。
『………』
視線に乗せられた殺気にも似た威圧感を感じ、騒がしかったクラスが静かになっていく。
「何処に…いってんですか……」
「…………」
『…………』
ゆらりゆらりとうつむきながらもこちらに歩いてくる茜がとても怖い。おかしい、威圧耐性も付いているはずなのに。
「何で…置いて行ったんですか……」
「………!」
『……っ!?』
クラスメイトの誰かに助けてもらおうと視線を送るも、目を逸らされるか首をブンブン横に振ったりされる。
「こたえてくださいよおおお!」
「うおおお!?」
急に走り出した茜に完全にビビり、つい回れ右して逃げ出してしまった。せめて誰かを道連れにしようと思い、目のあった男子生徒めがけて走る。
「えっ!?えっ、ちょっ!ぬおおお!?」
「タツキさあああん!」
やばいやばいやばいやばい!
あれはもう魔物でいいと思う!茜の言っていた怪だよもう!?
机をジグザグ避けながら男子生徒を追いかけ、その後ろを茜が付いてくる。その男子生徒もクラスのうちの誰かを追いかけている。
ついに教室の中から出るものが現れ、連鎖的に僕も含めてみんなが出て行く。
もはや大名行列。いや、百鬼夜行?




