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異世界から帰って来たよ!  作者: ミニスカの高校を夢見る男子
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19/28

19話



「何だこいつ!?」


空から落ちて来たのは生き物としてはすごく歪な形をしたものだった。


「魔物か?」


そんなバカな。あるはずない。

いや、こうして僕が転移できているんだからもしかしたらあるかもしれない。


「#*zkgk&@#,/!!!!」


考えるのは後にして、この怪物に集中しよう。


今こいつがあげた叫び声は全く理解できなかった。魔物言葉は少しなら理解できたが、こいつのは全くわからない。


さて、魔力を感じたという事は魔法を使って来るのだろうか?放出系か?それとも強化系やデバフだろうか?


とにかく様子見をしよう。


アイテムボックスからアダマンタイトの片手剣に【強靭】や【硬化】などを付与し、【軽量化】をエンチャントした、丈夫な剣を構える。


さて、戦闘開始だ!


「#&.*:%[sp^#!」


怪物が突っ込んで来る。速さは中の上くらいか。


「ぐっ!」


怪物の突進をあえて受け止める。パワーは、見た目相応だな。


「おっと」


と思ってたら尻尾が飛んで来た。まるで鞭みたいだ。それをジャンプして避ける。風を切る音がし、僕の足の下を通り過ぎて行く。当たったら絶対痛いやつだ。

そのまま着地する前に足で蹴る。もちろん手加減して。ドン!と音がして怪物が吹っ飛んで行く。


「@#&…」


何を言ってるか分からないが、顔を見る限りしかめっ面なので痛かったのだろう。怪物の僕を見る目が、ただの獲物から敵を見る目に変わる。

ほおう、ある程度の知能があるのか。それとも本能か?


「来いよ」


手を出して挑発すると、みるみる顔が怒りに染まって行く。お?魔力が高まっていく。何かくるか?


「#&@*♣︎♯£!!!」


何と口から火の玉が飛んで来た。やはり魔法が使えるのか!


だが、所詮は【ファイアーボール】程度だ。剣を一振りして火の玉をかき消す。

うーん、今のが全力なのか?ならもういいや。パパッと倒してしまおう。

だけどその前にーーー


「【縮地】」


【縮地】とは、みんな知ってると思うが一瞬だけスピードが上がり高速で移動できるようになるスキル。ただ、直線上にしか進めないので練習が必要。


僕は一瞬で怪物の足元まで移動して、手を添える。そしてーーー


「【マナ・ドレイン】」


スキルを使ったら巨体がなんだかしぼんだ気がした。


そして、もうこいつには用はないので、剣を一閃し首をはねる。怪物はモヤになって消えていった。

さて、終わった終わった。


【マナ・ドレイン】とは。

触れた相手の魔力を奪うスキルで、吸い取るスピードは相手のレベルと自分のレベルによって決まる。

あっちの世界では重宝していたスキルだ。もう二度と使う事はないと思っていたのにこんなところで使うことになるとは。


魔力を回復できたので嬉しいけど、なんか複雑な気分。

戦いとかめんどくさいのが嫌でこっちからの世界に帰って来たのに、あんな怪物がいるなんて聞いてない。いや、もちろん家族に会うためっていうのもあるけどさ。


おっと話が脱線した。現状を確認しよう。


とりあえず、マナポーションを使わずに魔力を回復できたのは嬉しい。まぁ、回復できたのはごく僅かだけどね。【ファイアーボール】5回分くらい。

だが、まだあんな怪物がいたとしたらこの世界で魔力安定して回復できるようになるかもしれない。希望は薄いが。


ダメージはほぼゼロ。わざと受け止めた時に埃がついたくらいだな。あいつとも問題なく、余裕を持って戦えた。


他には…特にないな!あとはどうやってお家に帰るかどうかだ。


ん?また【生命感知】に反応が。今度はちゃんとした人間の反応。いや少しだけ、ほんの僅かだけど違うな。普通より鍛えたような、強靭な強さを感じさせる反応だ。まぁ普通に比べればだけど。


それでも今まで感じたことのないものだというのは確かだ。気を引き締めよう。


さて、次は何がくるかな?


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