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異世界から帰って来たよ!  作者: ミニスカの高校を夢見る男子
18/28

18話



「ここが私の家」


「…おぉ」


豪邸だった。こう、様式のでっかい家。こいつの家金持ちかよちくしょう。


「クッソ3K揃ってやがんのか」


「3K?」


なんだ3Kも知らないのか。


「金、顔、権力」


「なにそれ。あはは」


少しは元気になったのか?


「いやいや、この世界はこの3つのうち1つでも持っている奴が勝ち組って呼ばれるんだよ。もちろん多く持っているほどいい」


「なら、タツキだっていいか思ってるじゃない」


ほほう。嬉しいこと言ってくれるじゃないか。お世辞でも嬉し……いや、やっぱり僕はイケメンか?魅力値から考えるとやはりイケてるメンなのか?…やっぱり違うかな?魅力値が顔と決まったわけではないし。カリスマ性とかそういうのかもしれないし。


ふむ。聞いてみるのが一番だな。


「なぁ。僕ってイケてる面してる?」


「してるしてる」


「マジで?顔面戦闘力でいうとどれ位?」


「顔面戦闘力?」


「ごめん何でもない」


ネタが通じなかった時の辛さ。


「とにかくあなたは自信を持っていいと思うわ」


「……そうか、ありがとう。なぁ」


「なに?」


「僕たちってもう友達だよな?」


これで否定されたら瞬間移動(テレポート)使って逃げるぞ絶対。


「?もちろん」


そ、そうか!良かった。


「な、ならさ。このままお別れっていうのも寂しいからさ」


いうぞー!僕はできる!やればできる!


「れ、連絡先を交換しないきゃ!」


か、噛んだ!?最後で噛んだ!あぁぁあぁ!


「ぷっくくっ!いいわよ。もちろん!私も連絡先欲しいって思ってたところだしね!」


そ、そうか。良かった。でも笑わないでください。


「タツキって妙なところで子供っぽいのね…っ!」


「う、うるさい!」


慣れてないんだよ!中学では割と灰色の青春を送っていたし、美人には慣れたけど、こういう事はやった事ないから仕方ないだろう!


そうして連絡先を交換した。


「おおぉ、家族以外で初めて女の子の連絡先をゲットした…!」


「そ、そうなの?その顔だから女の子の知り合いたくさんいそうだけど…私が初めてなんだ…そっか…!」


サクラがなんか嬉しそうにしている。そうか!誰でも友達ができたら嬉しいもんな!


「それじゃ!今日はこれで!僕は帰るよ!またな!」


「うん。また」


そうして僕たちは別れた。



☆★☆★☆★☆



ある程度歩いたところでスマホを取り出し、連絡帳を見る。一人増えてる。


「ふ、ふふふ」


ニヤニヤが止まらない。

割といいスタートだ。バラ色の青春を送れる気がしてくる。


ああ、久しぶりだな。スキップをするのは。体が軽い、連絡先を交換するだけでこんな気持ちになるなんて。


そう思ってたら、いつのまにか見知らぬ場所にいた。


「あれ?」


ここどこだ?なんでこんなところにいるんだ?


「そうだ。【マップ】」


【マップ】を使い、自分が歩いたところを映し出して見る。


「うげっ」


なんか変なふうに歩いていた。


サクラの家からしばらく前進して、右曲がったと思ったらまた右に曲がっている。さらにそこから、左、前、前、左、右、と変なふうに歩いていた。【マップ】が歪な形になっている。


「ここどこだ?」


全く見覚えがないぞ。


しばらく歩いても見覚えのある道に出ない。


それどころか、ゴーストタウンみたいな人もいないし、廃墟も多いよくわからんところに来ていた。カラスが異様に多いし辺りが不気味なオーラを醸し出している。


正直にいうと怖い。超怖い。


もう【瞬間移動(テレポート)】を使ってしまおうかと考えていた時、【魔力感知】に反応が出た!


「なに!?」


なぜこの世界で【魔力感知】に反応がでる!?この世界には魔力なんてないはずだろう!?


そう思っているうちにも魔力の塊が近づいてくる。


「【生命感知】が変だ…」


なんというか、反応はしているのだが普通とは何かが違う。何だこれは?


「来る…」


そう呟いた瞬間空から何かが降って来た!


違います。ラ○ュタではないです。

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