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 色々とごたごたしたが、やっと荒れ地につきました。到着と同時に大雨が降ってきやがった。仕方がない。これがやんだら色々と畑を作らないといけないが、面倒なら気合いで魔術を使います。

「やっと着いたな。これから俺は有給だ。さて」両腕を広げて魔力を込めているのを見ると嫁さんでも召喚しているのだろ。キョロキョロと玄関をみているライズ夫婦に客間を案内しておく。いまから家に行けというのも酷なくらいの土砂降りだが、よくよく見ると何となく隣の家が見える。敷地が広いのはいいことだ。果樹を植えるつもりだし畑も作るつもりだから。何十年かしたらいい畑ができるでしょ。

家の奥にある台所とその近くにあるお風呂を見ながらバックに入っている乾燥食材を棚に入れておく。ついでにし棚にある食材をチェックする。米に小麦粉・乾燥した野菜たち。肉は今持ってきたものを食べれば何とかなるだろうし。南部の獣たちは大型が多いから肉には困らないだろう。逆に香草とか困りそうだと考えて頼んでいた苗は?と屋敷伝いに行ける倉庫を見ると香草と薬草の苗。果樹の苗もしゃんとあった。この中の何個ぐらいは根を付けてくれるだろうか。そう考えながら色々とチェックをしておく。なんというか、商人らしくきちんとこちらの要望を応えてくれたみたいだ。最高級の水準で。

 「なあ。いいか?」と顔を出したのは兄貴。

「どうした?」と言いながら物品のチェックをしていると「食事は?」との声が。そんなにたった?そう思いながら台所に移動する。各自食事の準備をしていたというか、乾燥肉とパンだけですか?疑問に思っていると

「お前が、契約していないから台所が使えないんだよ」とため息が聞こえたが、そんなことないよ?ちゃんと契約しているからと思いながら台所に火をつけてスープを作る。

「は?先から頑張てつかなかったのに」とうなだれている嫁たち。

「あー。それは、私以外の人が生活しない設定だからね。私以外は何も使えないことになってるのよ。お客さんなんて呼ぶつもりなんてなかったし」そう伝えると呆れた顔をしている兄貴。

「お前は、結婚するつもりはないのか」とため息をつかれました。


数十年後、やはり一人で生活している。いいな。と思う人もいたが、結局は一人で生活しているのが性格に合っているようだ。お隣さんは、獣耳がかわいいお子ちゃまがたくさんできたようで、たまに嫁さんが愚痴りに来るけど、まあ順調みたいだ

家の前の畑は最初のうちは害獣・害虫の餌食にされていたが、何とか対策をして叩き潰すようになったから緑があふれている。果樹もいい感じに育っている。この頃だと商人に卸している。残念なのが米についてだ。どうやら環境が悪いのか小麦しか育たない(泣き)小麦を売って米を買っていたが面倒だからパン食に変えました。腹持ちがほんとに悪いよね。パンって

薬草の栽培がある程度できるようになったので、それをもとに薬を作っては売って外貨を稼いでいる。たまに半身が遊びに来るが、たたき出しているのが現状だ。最近は何を思ったか兄貴も近くに家を建てるとか言っているが、どうしたんだか?

 「おばちゃん」と獣耳のかわいい子供が服の裾をつかんでいる。そういえば、一緒に果物の収穫をしていたのだ。どうしたの?という顔で見上げられてしまった。

「なんでもないよ。さ。収穫して帰ろうか」と数キロにわたって作った果樹園をさまよう。魔法を使って色々と屠った籠を背に背負い手を握って入口に行く。





お疲れ様でした。自己マン終了。

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