表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンマスターは神様です  作者: ひつじかい
番外編:クリサンセマム皇国(17人) VS 聖剣使い(34人)
27/191

【温泉街】

◇クリサンセマム皇国・ダンジョン【温泉街】◇


 ダンジョンマスターに転生して、私の名は、温下(あたたか)(いずみ)になった。

 イージーモードのクリサンセマム皇国にダンジョンエリアを与えられ、ティール伯爵領にダンジョンを構えている。


 私のダンジョン【温泉街】は、文字通り温泉が売りのダンジョンだ。

 勿論、温泉饅頭や温泉卵をお土産に売っている。

 後、プールが有るので泳ぎたい人も来る。ウォータースライダーが人気だ。

 なので、水着や浮き輪等のレンタルもしている。

 エステとかもあるよ。


 此処には湯治客も来るので、最初は、(りょう)から眷族の医師や看護師を派遣して貰っていた。

 でも、他人のダンジョンなので居心地が悪そうだった為、今はカスタムして召喚した自分の眷族を使っている。


 ところで、この国のお風呂屋さんは混浴だそうで、うちにも混浴の浴場を設けてある。

 水着は基本、非着用。



「また来たよ~、泉ちゃん」

「いらっしゃ~い。毎度どうも~」


 常連さんに挨拶し、歩きながら考える。


 うちのダンジョンの所為で、既存の温泉施設に行く人が少なくなっているかもしれないね。どうしようか? 転移陣で行けるようにしたら良いのかな? それで、スタンプラリーとか。おお! 良さそうな気がする!



「お母さん。温泉卵ソフト買って~」

「夕飯食べられなくなるから、だ~め」

「え~」


 子供がソフトクリームを強請っているのを横目に、温泉卵を食べる。温泉卵、うめぇ。

 そう言えば、数日前に奴隷にした三人は、ちゃんとやってるかな? 温泉プール脇のステージでショーをやらせる事にしたんだよね。



 ステージを見に行くと、丁度彼等が楽器演奏をしていた。

 兎獣人のおじさんはピアノ。栗鼠(リス)獣人のおじさんはヴァイオリン。鳥獣人のおじさんはクラリネット。

 中々様になっている。上達早いね。



 演奏を聞いていると、監視員の眷族がプールに飛び込んだ。

 どうやら、誰かが溺れたらしい。

 非殺傷エリアは、普通に溺れるのは防げない。


「やっぱり、ダンジョンなんかに来るんじゃなかった! ダンジョンが殺そうとしたのよ!」


 助けられた女性が、そう泣き叫ぶ。


「おばさん。助けた人、ダンジョンの眷族だよ」

「誰がおばさんよ!」


 近くに居た十歳位の少年が教えると、おばさんと呼ばれた女性は泣き止んだ。


「『ハツ。二十四歳。隠れユティ教徒』」


 私は、【鑑定】で表示された情報を口にする。

 ユティ教徒がダンジョンに遊びに来る訳は無いので、溺れた振りでダンジョンを危険視させようとの企てだろう。


「ユティ教徒だって?! ……本当だ」


 【鑑定】を使えるらしき男性が愕然として呟くと、周囲は一斉に女性に敵意を向けた。


「ち、違うわ! そいつ等、グルなのよ!」


 しかし、誰も信じない。それだけ、三年前の事件に因るユティ教への敵意が強いのだろう。

 政府が神国と戦争をすると言ったら、大賛成しそうな雰囲気だ。



 数十分後、彼女は通報を受けて駆け着けた役人に連行されて行った。




 深夜。日付が変わった頃。


『皆! 起きろ! 来たぞ!』


 遊戯(ゆうぎ)の強制コールで起こされ、メインダンジョンのボス戦部屋に待機する。

 何で、こんな時間に来るかなあ?! 安眠妨害だ!



 モニターで見ていると、聖剣使い達は、猿型モンスターを意味も無く威力を上げた攻撃で斬り捨てて行く。あれじゃあ、あっと言う間に魔力が尽きるよ。

 25m(距離)潜水が出来ないと通れない場所は壁を壊し、某1/2漫画の様な変身の呪いの泉は凍らせて突破して行く。

 そして、地下四階へと続く階段手前の注意書きは、読まずに扉毎壊して行った。


 聖剣も防具も失った彼女達は、魔物を無手で殺せずに逃げ回り、挟み撃ちされてしまった。



 私は、聖剣を手に寝所に戻る。ふわあと欠伸を一つ。

 Lv1の無手の人間に対して、Lv3のモンスターは強過ぎたかな~?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ