6 アフターストーリー 『合コンの日の翌日』 【微糖(微エロ)のラブコメルートです】
【ラブコメ・ハッピーエンド】ルートでの後日談です。合コンの翌日の昼の幹事だった河野と主人公の学食での会話です。
ラブコメルートをお選びの方は5をスキップしてこちらのお話をどうぞ。ただし、糖度はまだ高くはありません。
僕は学食の「カレー・丼」コーナーのカウンター越しにカレーライスの皿を受け取ると、アルミの銀色のボウルに入っている取り放題の福神漬をご飯の脇に盛った。具が無いルーだけの学食のカレーライスには毒々しい赤色の福神漬がよく合う。
空いている席に座ると、カレーを食べ始めた。
「昨日はお疲れ」
顔を上げて見ると河野だった。
「ここ空いているか」
「ああ」
河野は野菜のかき揚げの入った天ぷらうどんを載せたトレイをテーブルに置いた。
「昨日は本当にありがとう。助かったわ」
河野は割り箸を割りながら言った。
「実は報告したいことがあるんだ」
「何だ」
「大西さんと付き合うことになった」
「大西さん?」
「女子サイドの幹事だった大西裕美さんだよ」
(ああ、あの愛華がヒロミって呼んでいた娘か)
「よかったな」
「2次会のカラオケの後に、幹事だけで軽い打ち上げをしようと誘ったら、付いてきてくれて、それで二人で雰囲気のいいバーに入り、付き合わないかと話したら、OKしてくれたんだよ」
「おめでとう」
「それで、お願いがあるんだが……」
河野は言葉を濁した。
「なんだ?」
「昨日渡した装備品を返してもらえないか」
「装備品ってコンドームのことか?」
「シー、声が大きい。ここ学食だぞ」
「でも、どうして?」
「大西さんと付き合うようになったろう、だからこれから色々物入りなんだよ。ぶっちゃけデート代とかに金がかかるからな。それに、大西さんに聞いたよ。あの西野愛華さんて、幼馴染なんだろ。お互い恋愛とかの対象ではないんだよな。すっかり誤解していたよ。だからさ、使っていないのなら返してくれないか」
「ごめん。使っちゃってもう無いんだ」
「おいおい。それにしても何に使ったんだ。風船のように膨らまして遊んだのか」
「そんなことはしてない」
「3個も無駄にするなんて信じられないよ。これだから童貞は困る」
「買って返すよ」
「別にいいよ。そこまでしてもらわなくても。ただ、使うあてがなくて困っているなら回収しようと思っただけだから」
「その……。河野、アレは無駄にしたわけじゃない。それからもう童貞でもない」
河野はすすりかけていたうどんを吹き出した。
「なんだと!?」
「ちゃんと使った」
「でも、いったい誰と?」
「それは……」
「えっ、まさか。そうなのか? そういうことなのか?」
「うん。僕も愛華と昨晩から付き合い始めた」
「マジかよ! それで3つも使ったというのか」
「声が大きいよ」
河野が目を丸くしている。
僕はなんだか恥ずかしさで耳が熱くなった。
糖度がもっと高いアフターストーリーは後日、掲載予定です。
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