がっかり
二人の子供達は、誰が何と言おうと私の宝だ。
来月の三連休は子供達を家に連れて来る事を一ヶ月も前から計画を経てていた。
早めに孤児院に電話をし外泊許可をとった。
私は、子供達に会える嬉しさで、この一ヶ月がむしゃらに働き、楽しみに待っていたが・・・
迎えに行く前日。
♪チーンチリチリチリチーン♪
「もしもし佐山です」
「夜分遅く申し訳御座いませんI・Vですが」
「あっはい、いつもお世話になってます どうかしましたか?」
「浩一君が風邪をひいてしまったので明日の外泊が出来なくなりました。真由美ちゃんだけって訳にもいかないですよねぇ」
「あー・・・・・そーうですよねぇ・・・そうですか・・・残念ですが・・分かりました」
孤児院の先生に無理と言われてしまった。
仕事も手に付かないほど、ガッカリし、子供達の顔見たさにこの日を待っていたのに、会う事が出来ないとは悲しくて仕方ない。
我が子が、病の床に付いていると言うのに傍に居てやる事が出来ない。
この悲しさ、苦しさを一人 心の中で耐えている。
もう、私の人生は終わった。
これからは子供達、いつになれば我が家に子供達を連れ戻せるのか、いまだに分からない。
出来る事なら、すぐにでも会いに行き、浩一・真由美の事を抱きしめたい。
今 思うのはそればかりである。
毎日毎日、何のために働いているのだろうか?
どうしたら早く、子供達を私のもとで一緒に暮らす事が出来るのだろうか?
二人の子供達の事を一日だって忘れたりはしない。
もう二度と由美子の所へ行ったり、手紙を書いたり、電話をしたりする事はないだろう。
しかし、二人の子供達の母親、由美子の事は今でも愛してる、最愛の妻だ。
確かに、私と子供達を裏切った憎い女でも心底 恨む事は出来ない。
やっぱり二人の子供達の母親で、私の妻であるからだと思う。
いつも口では強い事を言って誤魔化してきたが毎日が寂しい、せめて子供達が居てくれたら、どんなに心が晴れる事だろう。




