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召喚
神殿からの遣いが、パフェド村に到着したのは、ラルローディアが発ってから数日後のことだった。
「リーヴァ殿。王都の神殿より、正式な召喚状にございます。これより我々と共に神殿に向かいます。聖女様の身の回り品は全て神殿で支給されますので、御身一つで結構です」
丁寧だが、有無を言わせない口調だった。断るという選択肢は、最初から用意されていないのだと、リーヴァは悟った。
「父さん……」
「行くしかないんだろうな」
ダンドは、複雑な表情を浮かべながらも、静かに頷いた。
「大丈夫だ。あいつが、必ず、迎えに来てくれるさ」
その言葉を、リーヴァは、縋るように胸に刻んだ。
「それでも心配なら三か月に一回でも会いに行ってやるよ」
「ほんと?」
「もちろんだ、親バカだって笑われてやるさ」
そう言ってダンドはいつも通り大きな声で笑った。それを受けたリーヴァの不安が嘘のように溶けていった。
「すぐに手紙を出すね。」
「ああ、気をつけてな、無理すんなよ」
そう伝え合うと、神殿から手配されたであろう豪華な船に乗り込み、村を後にしたのだった。




